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ラジオの戦争

2022 年 12 月 16 日

大阪城。ラジオ塔。第二次世界大戦、太平洋戦争はラジオの戦争であった。

ラジオ=音声は、新聞=文字よりもよっぽど扇情的に大衆に訴える。ナチスドイツのヒトラーの演説を聞くと「絶叫」している。あんなのが日夜、お茶の間に直接、流されてきたら、そりゃあ国民は狂うであろう。

日本もまた同じく。昔のラジオは精度が悪かった。近衞首相の声は感高く、明瞭で歯切れが良いように聞こえ、それが国民人気に繋がったという。歯切れがいいだけで中身はトンデモナイ。トンデモナイが威風堂々の演説ぶりで、それだけで大衆は扇動された。公家の血筋も影響したであろう。

ラジオの戦争を終結させたのが昭和天皇の玉音放送であった。まさにラジオで始まり、ラジオで終わった近代戦争といえる。


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