北浜テラスの必殺仕掛人・山根さん、熱く語る!「日本をつくった北浜~維新前後~」
江戸時代の大阪は人口約30万の町民都市でした。うち武士(行政マン)は約1500名だったとか。町民200人で武士1人を賄っていた比率になります。現在の大阪市人口260万を支える行政マンは1万3000人で賄えるはず。それが出来ないのは江戸時代より現在の行政府が組織として粗末であるということです。
ただ行政ばかりを責めることもできません。逆の観点からいうと、昔の大阪の町民は、武士(行政マン)がいないぶん、それだけ自分たちで町を治めていました。例えば捨て子は「軒親」といって町会が責任をもって育てました。まちに対して愛着がない、無責任な都市流民が多ければ多いほど「行政にやらせとけばええ」ということで、無尽蔵に行政コストがかかっていくわけです。
『お奉行の名さえ覚えず年暮れぬ』(小西来山)。江戸時代に大阪で流行った川柳です。大阪の町民は奉行なんて存在を無視しました。いまでいえば「橋下さん?だれ?聞いたことないですなぁ」とそういう感じでしょうか(笑)実際に大阪にはひとりの大岡越前もでませんでした。町の問題は、町民たち自身で解決したから名奉行なんて必要なかった。そういう「知性のある町民都市」を大阪は目指すべきやと思ってます。
かつての大阪はそういう立派な自治都市やったんですから。その「都市の記憶」がある限り、「まちのDNA(遺伝子)」を復活させることで、それは可能だと思ってます。
本日、ABCラジオ「おはようパーソナリティ道上洋三」にて『大阪あそ歩まち歩きマップ集その1~3』を絶賛ご紹介いただきました。
道上さん、ありがとうございます!
関係者のみなさまに深く感謝!
※ABCラジオ「おはようパーソナリティ道上洋三」公式サイト
http://abc1008.com/ohapaso/
『大阪あそ歩まち歩きマップ集その1~3』が通信販売でも購入可能になりました。これで日本全国、どこにお住まいの方でも入手できます。よろしくお願いします。
http://www.osaka-asobo.jp/common/maplist
【手続き方法】
①商品代+送料の合計を現金書留にて大阪あそ歩事務局まで郵送をご依頼ください。その際、マップ集のご希望冊数を記入したメモを同封してください。マップ集その1、その2、その3の組み合わせは自由です。
例)その1・その2・その3各1冊希望、その2のみ1冊希望、その2を3冊+その3を2冊希望など
②現金書留到着後、日本郵政「ゆうメール」を利用し、お送りくださった現金書留の「発送人」欄に記載されたご住所・ご氏名宛に送付します。
マップ代(税込)+送料(税込)=合計
1冊819円+290円=1109円
2冊1638円+340円=1978円
3冊2457円+340円=2797円
4冊3276円+450円=3726円
5冊4095円+450円=4545円
6冊4914円+450円=5364円
7冊5733円+590円=6323円
8冊6552円+590円=7142円
9冊7371円+590円=7961円
【郵便宛先】
〒542-0081 大阪市中央区南船場4-4-21 りそな船場ビル5階
財団法人大阪観光コンベンション協会内
大阪あそ歩事務局
【お問い合わせ先】
大阪あそ歩事務局
TEL:06-6282-5930(平日10時~17時)
FAX:06-6282-5915
メール:info-osaka-asobo@octb.jp
「1000年に1度の天災にも耐えられる完全なる防災都市を作ろう!」と半世紀前の日本列島改造論のような、前時代的発想を、官僚と大手デベロッパーは叫ぶ。無茶な話です。ほな、なんですか?30メートル以上に及ぶ防波堤を日本列島全部に建設する気ですか?やめときなはれ。万里の長城やないんやから。
あえて暴言をはきますが、天災はどこかで諦めるしかないんです。諦めることは決して悪いことではないです。お釈迦さんはそれを「聖諦」(しょうてい)と呼びました。生老病死、艱難辛苦、人生の不条理を聖諦する。人は、その上で生きていく勇気が大事なんだとお釈迦さんは説いた。いまは本屋なんかいっても、やたらとポジティブシンキングな啓蒙書が並んでますが、「明るく、前向きに、笑顔でがんばれば、その通りになる!」みたいな能天気な啓蒙書はぼくは眉唾に思ってまして。人生そんなうまいこといきません。挫折、失敗だらけ。だから、ええ言葉やないですか。「聖諦」。いまの日本人に必要なのは「聖諦」なんです。
そもそも官僚や大手デベロッパーがいうような「自然を克服しよう!」「人類のために自然はある!」というのは西洋文明的な考え方です。それがもうあちらこちらで破綻してます。人類の都合のええように、自然を作り変えようとした結果、地球環境破壊で、とんでもないしっぺ返しを食らいつつある。対して、自然に逆らってはいけない。人類は自然に生かされているのだから、とするのが東洋文明。お釈迦さんの「聖諦」もそうした東洋文明を背景にして生まれた言葉であり、思想といえます。
西洋文明を全否定するわけやないです。西洋文明によって、我々は確かに豊かさを手に入れ、政治や文化、経済観念、社会インフラなどを大いに発達させましたから。しかし、西洋文明の弊害もまた甚大にありました。とどまるところを知らない人間の欲望の肯定は、植民地主義や巨大な産業奴隷、格差社会、大量虐殺の近代戦争を産みました。
東洋文明は「調和」を尊びます。西洋文明のようなイケイケ押せ押せの文明推進力、競争力はおそらくないんでしょう。しかし、優しい救済と癒しがあります。これもまた人類が生みだした偉大なる叡智だと思ってます。
近代日本は長らく西洋文明の盲目の崇拝者でした。毒されていました。現代日本もまだその路線でいくのか?もうそろそろ過失、失敗を認めて、価値転換、方向転換するべきではないのか?その端境期にいるような気がしてます。文明のターニングポイントに、いま、日本はいる。
ただ、日本は長く東洋文明の中にあって、恵まれているんです。150年間ほど西洋文明の信奉者としてやってきましたが、それ以前は1500年間に渡って東洋文明国として発展してきました。東洋文明への価値転換は、それほど痛みが伴わないんです。
西洋文明が東洋文明のようにやろうとしても、なかなかやれません。しかし日本は可能かもしれない。幸せな東洋文明と西洋文明の合一がかなうかも知れない。それが成功すれば、新文明のパイオニアになれます。迷走する近代文明の、全世界の模範になれるかも知れない。
今後の日本の、進むべき方向と課題はここにあると思ってます。
来月の5月30日から、大阪あそ歩のガイドさんと、釜山の観光協会のガイドさんとで国際交流のまち歩きをやる企画が纏まりました。
国家の外交は、国益を最優先します。国益のためなら戦争だって辞さない。戦争とは、国家外交の手段であり、それは国際法によって「合法行為」として許可されています。国益を声高に、強固に叫び続けると、やがて、必ず、戦争に及ぶ。最後は結局、武力衝突。要するに国家は平和のために外交なんてしないということです。国家は国益のために外交します。それが20世紀の、既存の、これまでの国家外交の限界です。(もちろん平和が国益に適う場合は平和の維持に務めますが、そうでなくなった場合・・・石油権益や領土拡大などが儲かるとなると国家は頗る安易に戦争行為に及びます)
しかし都市は国家と違い、軍隊を持たないコミュニティです。都市外交は、どう転んでも戦争はありません。ぼくは21世紀の国際外交の基調は、都市外交、都市間交流であるべきだと思っています。軍隊という暴力装置を持つ国家に外交を任せると、やがて、大変なことになりかねない。国家に代わって都市が外交の主役を担うことで、もっと平和的、文化的、学問的、経済的、進歩的な国際交流が展開できるはず。
例えば北方領土問題。ぼくは日本政府とロシア政府とでは、いつまでたってもお互いが国益を叫ぶばかりで、問題解決しないと思ってます(実際、半世紀以上、解決してません)。それよりも北方領土の島民と、北海道民とが、もっと盛んに、直接的に、ダイレクトに、繋がって、交流することです。境界線がどっちか?で争って全面戦争するなんてのは馬鹿げた話で、民間人が盛んに交流すること(都市外交、都市間交流)で、国家外交の膠着を打破できる。漁業権の問題も、北方領土の漁民と、北海道の漁民とで、直接的に交渉する。軍隊をもった国家が境界線を決めるから危険なんです。子供(漁業)のケンカに大人(軍隊)が出てくる。そういう問題に似てます。
20世紀の戦争の時代を生んだのは、紛れもなく国益最重要視の国家外交の影響でした。これでは、いつまでたっても状況は変わらない。もはや外交を、国家、官僚、政治家に、任せられないということです。そして外交は、自分たちで、できるんです。簡単にいえば友達を作るということです。政治家と官僚が何百回、国際会議やるよりも、民間人が、何百回と観光で異国を訪れて、その地で友達を作るほうが、よっぽど平和に繋がります。いまはソーシャルネットワークの時代で、簡単に人と人とが交流できる時代にもなりました。
20世紀の国家外交の時代から、21世紀の都市外交の時代へ。外交の世界でも、もはや、国家、政治家、官僚の時代は終わりました。自分たちでやらないと。やれるんですから。
「大阪市政だより」に大阪あそ歩の記事掲載。しかしよく見ると、隣の天王寺動物園の「ホッキョクグマのゴーゴくんにお嫁さんがきました!」の記事の方が大きい件。
http://www.osaka-asobo.jp/common/maplist
さる3月15日より旭屋書店、紀伊国屋書店、ジュンク堂書店、ブックファーストにて『大阪あそ歩まち歩きマップ集その1~3』(編集:大阪あそ歩まち歩きマップ集町衆会議/各冊税込819円)が発売されています。
大阪あそ歩は、総勢200名を越える大阪あそ歩ガイドさん、サポーターさんとご一緒に、過去2年間で大阪市内だけで150コースという途方もない数のまち歩きマップを作ったのですが、『大阪あそ歩まち歩きマップ集その1~3』は、それらを3分冊(各冊にまち歩き50コースを収録)で完全収録したものです。
これまでも数多くの大阪の観光ガイドブック、案内本が世の中に発売されてきましたが、それらで紹介されている大阪市内のまちは、せいぜい道頓堀、心斎橋、アメリカ村、新世界、梅田、中之島、北浜、天満、京橋、天王寺・・・といった程度でしょうか。
しかし『大阪あそ歩まち歩きマップ集その1~3』では、北は東淀川区の「豊里・江口」コース、南は東住吉区の「矢田」コース、西は此花区の「舞洲」コースに、東は鶴見区の「茨田」コース・・・と、まさしく、大阪市内のすみからすみまでを収録しています。「瑞光・小松」「西淡路・東中島」「佃・大和田」「庭井・苅田」のまちをご紹介している大阪の観光ガイドブック、案内本なんて過去、まったく販売されたことがなく、おそらく史上初のことではないでしょうか?地元民100パーセント、地元密着の「大阪あそ歩まち歩きマップ集町集会議」(大阪あそ歩ガイドさん、サポーターさんの有志で構成)が編集したからでこそ、こういう素晴らしい本が出来ました。まさに圧巻のまち歩きマップ集です。
騙されたと思って、いっぺん、書店にいって、マップ集を、手にとってみてください。パラパラとめくっていただいたら、この本の凄さ、新しさというのは充分に、わかっていただけると思います。全ページに、大阪あそ歩ガイドさん、サポーターさんの大阪愛が「これでもか!」と凝縮されています。「わがまちはすごいんや!おもろいんや!」という地元の誇りが全編に滲み出ていて、大袈裟でなく、感動すら覚えます。
また自分が住んでいるまちを調べてみてください。通ったことがあるまちを読んでみてください。大阪のまちは、意外な物語、伝承、伝説、民話、文化、歴史の宝庫であることにも気付くと思います。地元ならではのネタが満載で、この本を読んでいると「ほんまかいな?」「知らなかった・・・」「信じられへん!」の連続に次ぐ連続です。ぼくも読んでいて、あまりの情報量と、密度の濃さに、七転八倒して頭を抱えました(笑)
「大阪」とはなにか?「まち」とはなにか?「ふるさと」とはなにか?「コミュニティ」とはなにか?その答えの片鱗が伝わってくる本やと思います。これは大阪のまち再生への第一歩です。この本をきっかけに全大阪人に、わがまち意識、まちへの誇りが芽生えて欲しい。知識ではなくて、愛と、情熱を。ぜひともお買い求め下さい。取扱書店は以下の店舗です。よろしくお願いします。
※取扱書店
●旭屋書店
本店、なんばCITY店、天王寺MiO店、梅田地下街店、堂島地下街店、なんばパークス店、京阪守口店、イオンりんくう泉南店
●紀伊國屋書店
梅田本店、阪急グランドビル店、本町店、京橋店、高槻店、堺北花田店、泉北店、神戸店、西神店、川西店、加古川店、MOVIX京都店、大津店
●ジュンク堂書店
大阪本店、MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店、千日前店、梅田ヒルトンプラザ店、難波店、天満橋店、西宮店、三宮店、三宮駅前店、京都店、京都BAL店
●ブックファースト
梅田店、梅田2階店、梅田3階店、茶屋町口店、淀屋橋店、なんばウォーク店、クリスタ長堀店、野田アプラ店、三国店、蛍池店、池田店、曽根店、豊中店、デュー阪急山田店、エビスタ西宮店、阪急西宮ガーデンズ店、西宮店、六甲店、川西店、宝塚店、塚口店、三宮店、京都店、四条大宮店、ミュー阪急桂店