震災でテレビや新聞といったマスメディアへの信頼や信用が大きく損なわれました。誰が誰に向かって、一体何の目的で、何を伝えようとしているのか?そういう背景が全くわからない。新聞もどう読めば腑に落ちるのか?自分ではわからないから、みんなで「回し読む」という「集合知」で読み解けるのでは・・・?と思って、そこから「まわしよみ新聞」の発想が誕生してきました。そういう意味でいえば「まわしよみ新聞」は明らかに震災以後に生まれた新しい市民メディアの動きです。「311」がなければ、ぼくは決して「まわしよみ新聞」をやっていません。ただ、注意してほしいのは、マスメディアは信用できない!といって、マスメディアに「怒り」や「憎しみ」や「疑問」をぶつけて思考停止して、わかりやすいアンチの立場をとるのではなく、そういったマスメディアと市民の乖離状況をうまいこと「転用」することで、面白おかしいものに陽転させることで、メディアと市民を新しく結びつけることができるかも?と思ったんですな。新聞(昔はいたんですな。「市民ケーン」のような「偉大なる新聞社!偉大なる新聞記者!」ってのが)が大衆を啓蒙するような「大新聞時代」はとっくの昔に終わったし、双方向的でソーシャルなインターネットメディアが情報化社会の主流になっていくのもわかります。しかし、だからといってここまで成長してきた新聞メディアの文化やコンテンツを、一朝一夕で捨て去るにはあまりに拙速で早計すぎる。もったいなさすぎる。やがて新聞は滅びゆくメディアなのかも知れない。しかし、それを緩やかにソフト・ランディングさせる方法論やアクションが、今後もっと必要になってくるだろうと思います。これはなにも新聞やマスメディアだけに限ったことではなく、資本主義経済や、原子力発電所や、近代国民国家や、議会制民主主義や、あらゆるものに同じことがいえます。今までぼくらの社会がお世話になってきたものと、世の中のベクトルや方向性、動きはどんどんと乖離していく。それらを一斉にゴミ箱に入れるのではなく、なるべく何かに使えるのでは?と延命させ、転用して、陽転させて、ゆるやかに旧来型の社会全体を新しい社会の動きに慣れさせて、徐々に変化させていく・・・というのが人類の優しい智慧というもんでしょう。マスメディアとソーシャルメディアのあいだを担う「まわしよみ新聞」の社会的意義や存在価値とは、そういうところにあります。
■まわしよみ新聞公式サイト
http://www.mawashiyomishinbun.info/
http://www.facebook.com/mawasiyomisinbun
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▼メディア観望
◎広がる「まわしよみ新聞」
持ち寄った新聞を参加者みんなで読み、注目した記事を切り抜いて意見交換する「まわしよみ新聞」という活動が各地で広がっている。大阪で始まって一年、記事を通してコミュニケーションを深める「場」として、大学や高校、地域活動などでも取り入れられている。参加すると、新聞が本来持つ“威力”を発揮していることに気付かされた。
■みんなで読む
この活動を始めた、まちづくりプロデューサー陸奥賢(むつさとし)さん(35)が大阪市内のお寺で開いた「まわしよみ新聞」に出掛けると、参加者は十数人。陸奥さんの進行で、四、五人のグループに分かれ、それぞれ持ち寄った新聞を回し読みした後、一人三本の記事を選び、切り抜く。私は東京新聞を持参したが、神戸新聞や全国紙、スポーツ紙や業界紙などもあり、見出しの大きな記事を選ぶ人もいれば、数行の短信などに注目した人も。
記事のどこに注目し、なぜ選んだかを各人から説明し合うと、こんな面白い話題もあったのかと驚いたり、見落とした記事に「なるほど」と思ったり。次に一枚の紙に貼って壁新聞のようにまとめるのだが、何をトップにして、どんなレイアウトにするかで議論は盛り上がった。最後に日付と「まわしよみ新聞」の題字、切り抜いた編集場所や感想と名前を書いて完成。出来上がったユニークな新聞をグループ毎に発表しあうと、参加者の思いが共有できた気持ちになり、刺激的だった。
■世界が広がる
約二時間、ちょっと変わったワークショップという雰囲気だが、話題が多方面に広がり楽しい。きっかけは昨年、陸奥さんが入った喫茶店で新聞を読みながら客と店主が楽しそうに話している姿を見て「みんなで新聞を読んで意見交換のネタにすれば盛り上がる」と思い付き、仲間で始めたことからだった。
「インターネット情報検索は便利だが、関心・興味のある情報ばかり収集して自分の世界を狭くする傾向がある。それに対し新聞は、見出しの大きさや記事の文字量、配列などで社会的ニュース価値を察知し、関心のない情報にも触れ、自然と世界が広がる。“みんなで読む”ことで、多様な意見が聞け自分の考えが揺さぶられる」と陸奥さん。
■原点を再認識
コミュニケーション・ツールとして新聞を活用する「まわしよみ」活動が、分野を越えた“人むすび”の手法として全国的に拡大中だ。まちづくり勉強会や学校の授業のほか、老人ホームの集まりや婚活パーティーなど多様な場でも、本音の交流を促す道具として取り入れられている。
アナログ的手法で誰でも参加できる交流広場づくり。一人ではなく、みんなで読むのが新聞の原点だと再認識させられた。 (読者応答室)
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本日10/29(火)の東京新聞さんの「メディア観望」にて「まわしよみ新聞」が取り上げられました!^^ 「大阪メディフェス2013」にご参加いただいた鈴木記者のコラムです。鈴木さん、ありがとうございます~!m(_ _)m東京、関東界隈の方はぜひとも東京新聞を買ってみてください~!
■東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/
■まわしよみ新聞
http://www.mawashiyomishinbun.info/
http://www.facebook.com/mawasiyomisinbun
11/16(土)13時から「AAF(アサヒ・アート・フェスティバル)2013報告会」で公益社団法人企業メセナ協議会の松木まどかさんと一緒に司会をやることになりました。日本全国各地の様々なアート・プロジェクトの成果報告が無料で参加できます。ご興味ある方はぜひともご参加くださいm(_ _)m
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■AAF報告会2013
アサヒ・アート・フェスティバル(AAF)は、今年も6月15日から10月14日までアートツーリズムでいこう」をキャッチコピーに、全国各地で様々なアートプロジェクトを展開しました。12年目となる今年は、全国から54のプログラム/団体が参加してAAF史上最大規模に!報告会ではAAF2013参加プロジェクト・団体がすべて集結し、その成果を発表するとともに、地域におけるアートプロジェクトの現在を参加者全員で共有し、今後の可能性について議論します。両日とも、どなたでも参加していただくことができます。多くのみなさまのご来場をお待ちしています ! !
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AAF2013報告会 タイムテーブル
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●1日目 2013/11/16(土) 13:00-19:20
司会:松木まどかさん、陸奥賢さん
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10:00:スタッフ会場入り
10:30:折込・会場設営
11:00:ブース準備開始(12:30までにブース準備終了)
12:30:受付開始
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13:00 開会挨拶 芹沢高志(AAFネットワーク実行委員会 事務局長)
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13:10-14:00 ◎セッション1(B枠・I枠より7組・各6 分)
1-1 B-01 ROAD TO 飛生芸術際2013(北海道白老郡白老町)
1-2 B-05 こうふのまちの芸術祭2013(山梨県甲府市)
1-3 I -06 423(しつみ)アートプロジェクト2013(京都府船井郡京丹波町)
1-4 I -09 土と火と、実りの里の芸術祭2013 in 船坂(兵庫県西宮市)
1-5 B-09 隠岐アートトライアル2013「美田小学校再生への実証活動」(島根県隠岐郡西ノ島町)
1-6 I -11 マイクロリサーチ/ON AIR(広島県尾道市)
1-7 I -12 かわぞう はじめての冒険(熊本県熊本市)
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14:00-14:10 休憩
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14:10-15:00 ◎セッション2 (B枠・I枠より7組・各6分)
2-1 B-02 酔っ払いに愛を〜横丁オンリーユーシアター〜(青森県八戸市)
2-2 I -01 アラカワ・アフリカ4:アーティストたちの荒川とアフリカでの仕事(東京都荒川区)
2-3 B-04 横浜下町パラダイスまつり2013(横浜市中区)
2-4 I -04 長者町ビアジャンボリーぷらす(名古屋市中区)
2-5 I -05 空き家マッチング事業(京都市東山区ほか)
2-6 I -08 「孤独に応答する孤独」シンポジウムと日常的実践(大阪市西成区)
2-7 B-10 コザクロッシング2013 ターミナルライフ(沖縄県沖縄市)
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15:00-15:10 休憩
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15:10-16:00 ◎セッション3 ( B枠・I枠より8組・各6分)
3-1 B-03 女川常夜灯「海と山の物語」(宮城県牡鹿郡女川町)
3-2 I -02 おおくぼパッチワーク(東京都新宿区)
3-3 I -03 Youkobo Plus(東京都杉並区)
3-4 B-06 中学校を美術館にしよう〜とがびアート・プロジェクト2013+こちょ☆ぷろ2013(長野県千曲市、長野市)
3-5 B-07 レディオ体操〜地域パフォーマンス集団立ち上げプロジェクト〜(静岡県浜松市)
3-6 I -07 大阪七墓巡り復活プロジェクト(大阪市内/七墓跡地)
3-7 B-08 新長田のダンス事情(仮称)上演会(神戸市長田区)
3-8 I -10 ようこそ鞆へ! 遊ぼうよパラダイス(広島県福山市)
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16:00-16:10 休憩
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16:10-16:35 ◎セッション4 (N枠より6組・各3分)
4-1 N-09 非公式物産展(全国各地)
4-2 N-12 余白工事の会(静岡県浜松市ほか全国各地)
4-3 N-16 「まち」として生まれ変わったパルルの発展を支援する住民の会(名古屋市中区)
4-4 N-18 輪音プロジェクト(大阪市北区ほか)
4-5 N-19 映像発信てれれ(大阪市浪速区ほか全国各地)
4-6 N-23 てしまのまど(香川県小豆郡土庄町豊島)
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16:35-16:45 休憩
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16:45-17:10 ◎セッション5 (N枠より6組・各3分)
5-1 N-01 NPO法人 アプカス(北海道函館市ほか)
5-2 N-02 NPO法人 あおもりNPOサポートセンター(青森県青森市)
5-3 N-03 ENVISI(宮城県仙台市ほか)
5-4 N-21 NPO法人 淡路島アートセンター(兵庫県洲本市ほか淡路島全島)
5-5 N-22 NPO法人 ハート・アート・おかやま(岡山県岡山市ほか)
5-5 N-31 NPO法人 アートスイッチ(熊本県熊本市)
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17:10-17:20 休憩
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17:20-17:50 ◎セッション6 特別協賛プログラム/交流支援プログラム(1組+6組・各3分)
6-1 特別協賛プログラム すみだ川アートプロジェクト[SRAP]2013 江戸を遊ぶ̶「ないまぜや!」鶴屋南北/アサヒビール大山崎山荘美術館
6-2 交流支援プログラム01 櫛野展正(鞆の津ミュージアム【広島県福山市】)
6-3 交流支援プログラム02 三浦一倫(Arts Audience Tables ロプロプ【名古屋市ほか】)
6-4 交流支援プログラム03 宇佐見祥子(飛生アートコミュニティー【北海道白老町】)
6-5 交流支援プログラム04 河本順子(picasom【京都市上京区】)
6-6 交流支援プログラム05 山田訓子(長者町まちなかアート発展計画【名古屋市中区】)
6-7 交流支援プログラム06 田仲桂(TSUMUGUプロジェクト実行委員会【福島県いわき市】)
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17:50-18:00 休憩
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18:00-19:00 座談会「プレゼンテーションから見えてきたこと」
ゲスト:甲斐賢治(せんだいメディアテーク主幹兼企画・活動支援室長)
AAFネットワーク実行委員:石綿祐子、加藤種男
進行:芹沢高志
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19:00-19:20 交流会のための会場準備
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19:20-20:40 交流会 参加費:1000円
ごあいさつ:原田卓也様(アサヒビール株式会社経営企画本部 担当部長)
20:50- 二次会 会場「 稲垣」(東京都墨田区東駒形3-25-4 電話: 03-3623-6389)
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●2日目 2013/11/17(日) 10:00-15:00
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9:30:スタッフ会場入り
9:45:受付開始
10:00-12:00 AAF世界ネットワーク・マッピング
進行:住中浩史、新見永治(世界ネットワークPJチーム)
12:00-13:30 休憩
13:30-15:00 AAFネットワーク拡大実行委員会
15:00 閉会
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■会場:アサヒ・アートスクエア
(東京都墨田区吾妻橋1-23-1 スーパードライホール4F)
http://asahiartsquare.org/ja/access/
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■主催:AAFネットワーク委員会
■特別協賛:アサヒビール株式会社
■助成:アサヒグループ芸術文化財団
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■お問合せ: AAF ネットワーク実行委員会 事務局
TEL:03-3353-6866
e-mail:joho@asahi-artfes.net
http://www.asahi-artfes.net/
◎参加申し込みはこちらから
https://ssl.form-mailer.jp/fms/8df917ac271412
◎フライヤーPDFはこちら
http://www.asahi-artfes.net/news/docs/aaf_debriefing_fly_03.pdf
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画像は統国寺のベルリンの壁前にて。撮影は江里口さん。
本日は「古地図片手にJR環状線まち歩き」で天王寺駅から新今宮駅までを歩きました。天王寺駅。悲田院。垣外四ケ所。長吏・林善次郎。料亭まつむら。住友春翠。南蛮吹き。白水会。旅の宿葆光荘。四天王寺闇市。阪和商店街。安藤さん。街娼の看板。清水地蔵堂。庚申池跡。庚申堂。三猿堂。庚申は「せざる」を入れて四猿なり。超願寺。竹本義太夫墓。竹本義太夫生家跡。阪口楼。阪口うし。阪口祐三郎。統国寺。ベルリンの壁。茶臼山。大雄殿。護摩壇。茶臼山遺跡。青空カラオケ跡。住友本邸。慈泉処。四恩学園。橘安純。ジャンジャン横丁。フェスティバルゲート跡・・・などなどをご紹介。かなりマニアックかつディープなまち歩きでしたw ご参加いただいた、みなさん、ありがとうございました!m(_ _)m
■10/27(日)10時より【全20駅制覇を目指して!古地図片手にJR大阪環状線まち歩き】第7回!天王寺駅から新今宮駅までを歩く!
http://www.facebook.com/events/487615078002021/
中之島の「アウトドアヨガ祭り2013」で「どこでもヨガ」の松本さんが「直観讀みブックマーカー」を実施してくれました!「ヨガと直観」ってちょっとどうなんでしょうか・・・?と思う組み合わせですが、おそらくはシャーマン体質(ヨガ体質?)なみなさんには直観讀みの言葉は心に響いたんやないでしょうか?w 松本さん、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
「直観讀みブックマーカー」は「いつでも、どこでも、だれでもできるコモンズ・デザイン」ということで、勝手に、自由気ままに、しおり作りのイベントを企画したり、主催してもらって構いません(参加費をとっていただいてもOKですよ!)。白紙のブックマーカーは公式サイトからダウンロードできますので。ぜひお友達や仲間うちと一緒に、色んなところで、やってみてください!m(_ _)m
■直観讀みブックマーカー公式サイト
http://tyokkannyomibookmarker.info/
■しおりダウンロード
http://tyokkannyomibookmarker.info/bm_A4prt.pdf
■直観讀みブックマーカーfacebookページ
http://www.facebook.com/tyokannyomibookmarker
大阪・南河内の生活提案情報紙「らくうぇる。」さんが富田林・寺内町の古民家「錦家」さんで「まわしよみ新聞(南河内編)」を発行してくれました!「らくうぇる。」さん、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございます~! ^^
「まわしよみ新聞」は誰でもご自由にやっていい(参加費を取って有料イベントにしてもOKですよ)「オープンフリー&オープンソースのワークショップ・メソッド」なので、ぜひまた色んなところで企画したり主催して実施してみてください!m(_ _)m
■まわしよみ新聞
http://www.mawashiyomishinbun.info/
■まわしよみ新聞の作り方
http://www.mawashiyomishinbun.info/manual/
■まわしよみ新聞facebookページ
http://www.facebook.com/mawasiyomisinbun
京都のまち歩きは「語り」を必要としません。「現物」が残っているからくどくど説明するより「まま。どうぞ。ごらんください」で終わってしまいます。そういう意味では大阪もんのぼくとしては、じつに呆気なく、物足りなく、味気ないんですな。大阪のまち歩きは「現物」がありません。戦災で燃えたり、戦後の乱開発で破壊しつくしましたから。「もとはお寺でしたが、いまはラブホテルです」のようなことが大阪の場合、往々にしてあるので「まま。どうぞ。ごらんください」なんてことがいえないw そうなると「かつてあった何か」というのは「語り」でしか表現せざるをえないんですな。
「語り」は「騙り」でもあって、結局、嘘が入ります。見たことないんですから、どうしてもそうなりますわな。しかし、この嘘が重要で。「講釈師、見てきたように嘘をつき」の、あのいかがわしさと、面白さが、大阪のまち歩きの醍醐味です。「虚実の皮膜にこそ美が宿る」といったのは近松門左衛門。偉大なる近松に倣って「真実3分に嘘8分。足すと11分で数が合わない」ってのがぼくのまち歩きですw 実際、大阪七墓巡りとかいってますが、いまは墓残ってませんから。まちなかですから。そこを「大阪七墓巡りです」と称して歩くのは、これはかなりトリッキーで、反則技で、高等すぎる芸ですw
京都のまち歩きは歴史であり、史跡案内。大阪のまち歩きは物語であり、語りの芸です。京都は知識を教えればいい。大阪は虚実を語ればいい。まち歩き=コミュニティ・ツーリズムとは、そのまち(コミュニティ)独自のツーリズムであるべきであって、だから、それでよろしい。
①長尾街道
堺から方違神社、河内国府、二上山などを経て式内社・長尾神社(葛城市)に至ります。古代の大津道の後進とされています。江戸時代には大和街道、奈良道などとも呼ばれました。日本書紀に「天武元年(672)に大海人皇子に味方した大伴吹負軍が高安城を占拠すると翌朝、大津道と丹比道(竹内街道)から大友皇子の軍勢が押し寄せてきた」という記述があります。
②方違神社
社伝では崇神8年(紀元前90)に天皇の勅願で物部大母呂隅足尼を茅渟石津原に遣わして須佐之男神を祀ったのが起源です。201年の忍熊王の乱では、神功皇后が三筒男神の教えで八十平瓮を作って方災除けを行って勝利しました。応神帝に方違大依羅神社と名づけられ、仁徳帝、孝徳帝、空海、平清盛、後鳥羽帝、徳川家康などが敬ったと関連文献にあり、明治元年(1868)の東京遷都では17日間の祈祷を行いました。摂津住吉郡、河内丹治比郡、和泉大鳥郡の境にあるので三国山、三国の衢、三国丘と称され、万葉集にも「三国山 こずえに住まふ むささびの 鳥まつがごと われ待ち痩せむ」と出てきます。どこの国にも属さない聖地で、これが堺(境)の地名の由来ともいわれます。また神功皇后が方違神社南の鈴山という丘に黄金の雞を埋めたので、毎朝、美しい金鈴のような雞声が響き渡ったといい、その故事から幸雞の鈴(土鈴)を授与しています。
③旧天王貯水池
明治43年(1910)に堺初の上水道施設として野口広衛の設計で建設。大阪府下では大阪市(明治28年・1895)に次ぎ、総面積662平方メートル、約6万人の給水を補いました。正面入口は水道先進地の欧州にならって凱旋門風で、内部天井も優美な半円形のヴォールト架構です。貯水槽周囲は盛土で直射日光を遮り、細菌繁殖を防いで水質維持を図りました。また堺は良質な粘土が取れるので優れた瓦職人が数多くいましたが、明治以降は煉瓦職人として活躍、旧天王貯水池の煉瓦も堺産煉瓦が使われていると考えられます。昭和37年(1962)に使用停止。半世紀以上使用され、美しいデザインと優秀な施工技術は建築的価値が高く、平成13年(2001)に国の登録有形文化財に指定されました。
④反正陵古墳(田出井山古墳)
百舌鳥古墳群の北端にあります。墳丘規模は全長約148メートル、後円部径約76メートル、高さ約14メートル、前方部幅約110メートル、高さ約15メートルで、百舌鳥古墳群7番目の大きさです。墳丘は3段に築かれ、出土した埴輪などから、大仙古墳(仁徳陵古墳)より新しい、5世紀後半に造られたと考えられています。一重の盾型周濠がめぐっていますが、かつて二重濠があったことが確認されています。百舌鳥耳原三陵の北陵・反正天皇陵として宮内庁が管理しています。
⑤紅谷庵
大永年間(1521~1527)に堺の豪商・紅屋喜平が建て、牡丹花肖柏(1443~1527)が住んだことがあります。肖柏は室町期の連歌師で名門公家・中院通淳の子です。8歳のとき、無言で勉学する肖柏に「物をもいはで物習ふ人」というと「くちなしの花の色葉はうつすらむ」(くちなしの花は無口=無言、色葉をうつすはイロハを筆写する=勉学するという意味)と返して世間を驚かせた逸話があります。連歌師・宗祇(1421~1502)に師事して後土御門帝の内裏歌合にも参加。当代一流の宮廷文化人でしたが、応仁の乱(1467~1477)で摂津の大広寺(池田市綾羽町)に移り、「三愛記」(花・香・酒の風流記)を記述しました。師・宗祇が没したさいは、誰もが宗祇の秘伝を授かったと称して連歌界が大混乱したので後柏原天皇の勅で肖柏が式目(連歌の作法)を作り、事態を治めました。永正15年(1518)に摂津にも戦乱が及んだので紅谷庵に。河内屋宗訊、下田屋宗柳、坂東屋宗椿といった堺の豪商が集まる一大サロンを形成して、ここから堺伝授(連歌)、堺流(書)といった流派が生まれました。門人に囲まれながら肖柏は「角に金箔を施した牛に乗って往来」(扶桑隠逸伝)「牛の角に蹴鞠を結びつけて人々と蹴鞠を楽しむ」(類聚名物考)といった風雅な生活を送り、84歳で没しました。墓は南宗寺(南旅篭町)にあります。
⑥向泉寺閼伽井跡
聖武天皇勅願で天平(729~749)頃に行基(668~749)が建立した三國山遍照光院向泉寺の跡碑です。万病に効く閼伽井(閼伽とは仏前の供水のこと)が湧き、本堂が井戸(泉)に向っていたから、または寺院が和泉国に向っていたから向泉寺と称しました。王子社、方違社、東原天王社の祭礼の神水にも用いられましたが、永正年間(1504~1520)に兵火に遭い、次第に廃れていき、享保頃(1716~1735)に廃寺となりました。
⑦竹内街道
堺から二上山を越えて奈良・葛城に至ります。日本書紀の推古天皇21年(613)の条に「難波より京(飛鳥)に至る大道を置く」と記される日本最古の官道です。かつては丹比道(丹比野を横断するので)とも、また当麻道(当麻寺に至るので)ともいいました。飛鳥時代には遣隋・遣唐の使節や留学生らが往来するシルクロードで、経由する太子町界隈には聖徳太子廟の叡福寺や用明、推古、孝徳陵、小野妹子墓といった史跡が集積しています。文献上は7世紀に登場しますが百舌鳥古墳群や古市古墳群をつないでいるので古代から人々の往来があったと推測されます。司馬遼太郎は「街道をゆく」の中で「もし文化庁にその気があって道路をも文化財指定の対象にするなら、長尾-竹内間のほんの数丁の間は日本で唯一の国宝に指定さるべき道であろう」と記しています。
⑧西高野街道
堺から大阪狭山市、河内長野市、紀見峠を経て高野山に至ります。平安後期から参詣道として使用されたと考えられています。江戸時代には堺港と高野山との流通経路として大いに賑わいました。安政4年(1857)に茱萸木村の百姓人・小左衛門と五兵衛が発起して13本の一里塚道標を建立(堺・榎元町の十三里道標石から高野山神谷の一理堂標石まで)、すべて現存しています。また「紀伊山地の霊場と参詣道」がユネスコの世界遺産に登録されたのを契機に西高野街道観光キャンペーン協議会が発足。ウォーキングイベントを実施しているほか「西高野街道ウォーキング徹底ガイド」(堺東観光案内所にて販売:1部100円)なども発行して西高野街道の魅力創出に努めています。
⑨榎宝篋印塔
慶安元年 (1648)に僧・夢幻永海が勧進して建立。花崗岩製で高さ約4.39メートルあります。昭和30年(1955)の解体修理で塔内部から宝篋印陀羅尼経、塔建立の趣意書、寄進者の氏名、金額などを記した奉加帳が見つかり、塔を置いたのは道を行き交う多くの人々との良縁を結びたいと記されていました。竹内街道、西高野街道沿いにあり、350年以上の長きに渡って、数多くの旅人たちを見守ってきた歴史の生き証人といえます。
⑩堺東観光案内所
パンフやマップなど堺の観光情報が満載。観光ボランティアも常駐(10:00~16:30 第1月曜日・年末年始除く)で、堺の観光相談にお応えしてくれます。堺市優良観光みやげ品を販売しているほか、1日300円でレンタサイクルも行っています(貸出時には運転免許証など本人確認が必要です)。堺観光の際はぜひお立ち寄り下さい。※住所:堺市堺区中瓦町2-3-24博愛ビル1階/電話番号:072-238-7174/営業時間:9:00~19:00/休館日:年末年始 /駐車場:無し
⑪堺市役所21階展望ロビー・喫茶ミエール
堺市役所最上階にあります。地上80メートル、360度の展望が楽しめる回廊式ロビー(入場料は無料)で、大仙古墳、六甲山、関西国際空港、生駒・金剛山、大阪城などが見渡せます。ゆっくりくつろげる喫茶ミエールもあります。