堺・檜尾のだんじりが入魂式のやり回しで体勢を崩し、事故を起こしたとか。知り合いがいる。だんじり狂な人であった。大丈夫だろうか…。無事を祈ります。
堺はかつては上だんじりが主流だった。堺型という。これは駆け抜ける、走り抜けるだんじり。坂を上ったり下ったりする。
しかし戦後、NHKが「日本の祭」をテーマにした番組を作り、その中で岸和田だんじり祭を取り上げ、これが大ヒットしたらしい。いま日本の祭というと「ねぷた」や「祇園山笠」や「阿波踊り」などが有名だが、これはじつはそのNHK番組の影響、テレビ効果だったりする。
恐ろしいのはテレビ番組がキッカケで、だんじりというと岸和田型のように「やり回し」をするもの…というイメージがついてしまったこと。その悪しき影響で岸和田以外の集落が「うちもやり回しがやりたい」といって上だんじり(堺型)から下だんじり(岸和田型)に切り替えていった。これがやはり危ない。
危ない理由のひとつとして土地の凸凹がある。岸和田は浜(岸ですから)で基本的にフラット、道が平坦です。だからやり回しができる。やり回しという独特のだんじり文化が生まれた。
しかし、そうでない山手の集落まで下だんじりになって、やり回しをしたりする。平坦でない道、歪んだ場所でやり回しをする。ちょっとした道の凹凸で、小石で、だんじりがハネる。超危険です。そりゃ事故は多発する。昔、岸和田の旧市のだんじりの人に話を聞いたが「あんなん(山手みたいなやり回し)はわしらでも怖くてやれない」と不安視、警告していた。
諸悪の根源はテレビである…というと話が簡単でわかりやすいが。いや、しかし山手でのやり回し(下だんじり)は考え直した方がいい。
何よりも、それは「伝統」ではない。土地にあっただんじり、土地にあった祭がありますから。今の泉州山手地域の下だんじりは、やはり、ちょっと考える時期に来ているのではないか?と個人的には思っています。
昔は堺の山手のだんじりの中には、岸和田だんじりのやり回しに憧れるあまりに、上だんじりやのに無理やり、やり回しをしたりしていた。笑い話であるが、ちょっと、どこか歪んでいるものを感じる。
堺、泉州地域のだんじりの歴史を調べたら、わかります。昔は上だんじり(堺型)だったはずなのに、戦後に、昭和に、平成になって、歴史ある上だんじりを売却して(涙)、下だんじり(岸和田型)を中古で買ったり、新調したところ。そういう集落の「やり回し」の歴史は浅い。伝統でもない。
そういう集落が事故を多発する。それで、だんじりは危険とか、死ぬとか、そういう悪しきイメージの増幅で、まつりそのものがやれなくなりはせんか?それを僕は大いに危惧します。
堺のだんじりは堺のだんじり祭をやったほうがいい。ちゃんと足元の、地元の伝統、歴史を見つめよう。継承しよう。大事にしよう。
※画像は岸和田・旧市街地・中北のだんじりの昇魂式のさいのヘルプ。撮影係w 撮影係だが全力疾走。昇魂式はまた他にだんじりおらんから止まらない。走りまくって死ぬかと思った…。また中北はエア足袋禁止(当時は。今は知りませんが)とかで…。いや、根性入りすぎです…。
【和泉そぞろ】いずみ市民大学の受講生とSEIN(宝楽さん、湯川さん)のみなさんと一緒に作成するまち歩きマップ「和泉そぞろ」の令和4年(昨年度)が公開されました!^^ 「黒鳥」「鶴山」「仏並」という渋すぎるコースです。いやぁ、凄いw
「和泉そぞろ」は和泉市民の、和泉市民による、和泉市民のためのまち歩きマップで、まずは「わがまちを知ろう」「わがまちを歩こう」というコミュニティ・ツーリズムの発想で作成されています。外から人を呼ぶ前に、まずは自分のまちをちゃんと知らんと…というわけです。だから、もう、なんというか、通好みなマップになります。でもイラストがかわいいし、素晴らしいので、一見、そうとは思えない(そこが味ですw)
3年間の取り組みで9マップになりました。今年もまた3マップ増える予定です。正直、マニアックすぎますがw 乞うご期待ください!
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■いずみ市民大学まちづくり学部令和4年度受講生による、まち歩きマップ『和泉そぞろ』が完成しました!
https://onl.bz/gXLNtfS
[生活者起点で作る まち歩きマップ]
いずみ市民大学まちづくり学部令和4年度受講生が、和泉市のまちを歩き、楽しみながら、遊びながら、まちの人に話を聞きながら和泉市の魅力を伝える「まちのエディター」をめざして、まち歩きの専門家と一緒にオリジナルまち歩きマップ『和泉そぞろ』を作成しました。
■和泉そぞろ『和泉そぞろ 黒鳥山から和泉を眺めてみれば』
https://satomachi-izumi.com/wp-content/uploads/c386289067525b9a3a8f4d1a23ffc93e.pdf
■和泉そぞろ『和泉そぞろ 鶴の山・信太の森から「日知り」」の聖地へ!』
https://satomachi-izumi.com/wp-content/uploads/9a7152244eea23cb2c1552df76b56af5.pdf
■和泉そぞろ『和泉そぞろ 和泉市でも最古級の歴史を有する仏並を歩く!』
https://satomachi-izumi.com/wp-content/uploads/4f17a75fb6c6edaa5d1e42ad3f220909.pdf
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以下は令和3年、令和2年に作成のマップです。
■和泉そぞろ『日本最大級の弥生遺跡!池上曽根を訪ねて』
https://satomachi-izumi.com/wp-content/uploads/8ce63011bea1621fd7feb9449779e227-1.pdf
■和泉そぞろ『説経節「小栗判官」の舞台!小栗街道を行く』
https://satomachi-izumi.com/wp-content/uploads/61311b79f92dc26affe939dc6e2e5e8a-1.pdf
■和泉そぞろ『光明皇后出生伝説の地!光明池周辺を探る』
https://satomachi-izumi.com/wp-content/uploads/5f790a144d3b4676d08c7b80640d7c25-1.pdf
■和泉そぞろ『和泉に眠る幻の武家屋敷「伯太藩陣屋跡」を訪ねて』
https://satomachi-izumi.com/wp-content/uploads/e0a5ebe51d85ede971ad3fe346fa03f9.pdf
■和泉そぞろ『和泉府中を彩る伝説の女傑たち』
https://satomachi-izumi.com/wp-content/uploads/e72a2997f9d9dedb4d1f1d4a17f14e09.pdf
■和泉そぞろ『和泉の文化芸術の殿堂!久保惣記念美術館へ』
https://satomachi-izumi.com/wp-content/uploads/8b6026f4a2357ee5149d7a36c3bc5f10.pdf
【文部科学省】第五次「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」について。まわしよみ新聞について言及している部分を抜粋。
「閣議決定」で決まったらしいです。いま話題のw
https://www.mext.go.jp/content/20230327mxt-chisui01-100316_01.pdf
https://www.mext.go.jp/content/20230327mxt-chisui01-100316_02.pdf
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■文部科学省:第五次「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」について
https://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/mext_00072.html
4文科教第1858号
令和 5年 3月28日
各国公私立大学長
各国公私立高等専門学校長
国立教育政策研究所長
各都道府県教育委員会教育長
各都道府県知事
各指定都市教育委員会教育長
各指定都市長
小中高等学校を設置する学校設置会社を
所轄する構造改革特別区域法第12条第1項の
認定を受けた各地方公共団体の長
独立行政法人国立青少年教育振興機構理事長
独立行政法人国立女性教育会館理事長
独立行政法人国立高等専門学校機構理事長
独立行政法人国立特別支援教育総合研究所理事長
独立行政法人教職員支援機構理事長
殿
文部科学省総合教育政策局長
藤江陽子
第五次「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」について(通知)
この度、子どもの読書活動の推進に関する法律(平成13年法律第154号。以下「法律」という。)に基づき、別添のとおり、第五次「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」(以下「本計画」という。)を閣議決定しました(本年3月28日)。
これは、政府がおおむね5年ごとに策定するもので、子どもの読書活動の推進に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るための基本的方針を示すものです。
ついては、貴職におかれましても、特に下記の点に留意して、各種施策のより一層の充実を図られるようお願いいたします。また、このことについて、域内の市(指定都市を含む。)町村教育委員会、市(指定都市を含む。)町村長、所管又は所轄の学校(認定こども園を含む。)・図書館その他の教育機関及び学校法人、関係団体等に対しても、本計画の趣旨・内容等について御周知いただくようお願いいたします。
記
1.不読率の低減
子どもの読書活動の意義を踏まえれば、全ての子どもたちが本に接するための環境整備及び取組の実施が重要です。不読率の改善に向けて、学校図書館に関するオリエンテーション等の学校種間の移行段階に着目した取組や、乳幼児期からの読み聞かせの推進をお願いいたします。
特に高校生の不読率の低減については、乳幼児期から中学生までの切れ目ない読書習慣の形成を促すとともに、探究的な学習活動での学校図書館等の利活用など、主体的に読書に興味・関心を持てるような取組の推進を図るようお願いいたします。
2.多様な子どもたちの読書機会の確保
障害のある子どもや日本語指導を必要とする子どもなど、多様な子どもたちに対応した取組を行うことが重要です。「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する基本的な計画(読書バリアフリー基本計画)」等を踏まえ、多様な子どもたちが利用しやすい書籍及び電子書籍の整備・提供や、多言語対応等、学校図書館、図書館等の読書環境の充実に努めていただくと共に、積極的な取組を進めていただくようお願いいたします。
3.デジタル社会に対応した読書環境の整備
デジタル社会に対応した読書環境の整備を進める際に当たっては、GIGAスクール構想等の進展やデジタル田園都市国家構想を踏まえ、学校図書館や図書館のDX(デジタルトランスフォーメーション)を進めることが重要です。その際、学校図書館と図書館が連携することや、個々の発達段階や状況等に応じて、紙媒体や電子媒体等を柔軟に選択すること等、積極的な取組をお願いいたします。
4.子どもの視点に立った読書活動の推進
子どもの最善の利益を実現する観点から、子どもの意見を年齢や発達段階に応じて適切に政策に反映させていくことが求められています。そのため、子どもの読書活動の推進に当たっても、子どもが主体的に読書活動を行えるよう、アンケート等、様々な方法で、子どもの視点に立った読書活動の推進を行うようお願いいたします。
以上の基本的方針にそった取組を着実に実施するため、都道府県及び市町村においては、子どもの読書活動の推進が家庭、地域、学校等を通じた社会全体で取り組まれるよう、必要な環境及び体制を整備するとともに、法律第9条に基づく子どもの読書活動の推進に関する施策についての計画の策定を進めていただくようお願いいたします。
特に、都道府県におかれましては、町村における図書館の設置や計画の策定が十分に進んでいない状況がある場合には、未設置・未策定の市町村に対し、必要な支援、助言等を行っていただくようお願いいたします。
また、子どもの読書活動の推進に当たり、都道府県及び市町村において、福祉部局等との連携や、学校、図書館、地域の民間団体、民間企業といった関係者との連携、協力に努め、横断的な取組を行い、地域に根ざした子どものための読書環境の醸成に取り組む体制を整備していただくようお願いいたします。
さらに、学校図書館については、令和4年度から令和8年度までを期間とする第6次「学校図書館図書整備等5か年計画」の策定に伴う地方財政措置の予算化等を通じ、計画的に整備を進めていただき、学校図書館図書標準の達成及び計画的な図書の更新、学校図書館への新聞の複数紙配備及び司書教諭・学校司書の配置等を推進し、学校図書館の整備充実に努めていただくようお願いいたします。
なお、国としても、本計画に沿った取組の効果などを検証し、政策に反映するよう努めてまいりますので、実態把握を行う際には御協力をお願いいたします。
大阪の戦争遺跡。生玉公園地下壕。いまはコンクリで固められたが、平成半ばまで路上生活者、ホームレスの方がよく地下壕を出入りしていた。昔は生玉公園のあちらこちらにダンボールハウスがあって、僕もよう覚えてます。
しかし上町台地、下寺町のあいだの「坂道」「崖地」というのは基本的に、そういう路上生活者やホームレスが佇む場であったらしい。
坂道や崖地は人が立ち止まったりしない。佇む場所ではない。そのまま上へ下へと通り過ぎていく。そういう場所だから、そこに寝そべっていても、ちょっと一瞥はされるが、それぐらいで人は去っていく。
戦後、源聖寺坂などには老女が住み着いていて「源聖寺坂のネコババア」といわれて有名であったらしい。いつのまにか忽然といなくなったとか。
上町台地の天王寺七坂は、じつはそういう漂泊の都市流民のエアポケットであったろうと思う。
紐解けば堺。西高野街道ウォーキング。福田。やまつ辻田さん。
14年ぶりのやまつ辻田さん。絶品の七味。無双です。脱帽しました。超美味。手品みたいや。香辛料は魔法。
【大蓮寺ものがたり】去年の夏頃に大蓮寺の秋田光彦前住職から「大蓮寺の歴史、伝説、伝承などをまとめた小冊子を作ってほしい」というご依頼をうけて、約8か月ぐらいかけてコツコツと文献リサーチを積み重ね、纏めたのがこちらのPDFです。
https://drive.google.com/file/d/1aRYSSpLGsRG-fLTMjTOWXRyLF2oRc8-Z
リサーチをしながら出てくる大蓮寺エピソードがあまりに面白すぎて夢中になりました。じつに通好みというか、マニアックな一冊ですが、ぜひとも読んでほしい一冊です。大蓮寺サイトにて無料でPDFで公開されています。ダウンロードしてご笑覧ください。
———————————
【『大蓮寺ものがたり』が発行されました】
このたび、観光家・陸奥賢の執筆による『大蓮寺ものがたり』が発行されました。秋田光彦老僧の「伝説、伝承の類も含めて大蓮寺にまつわる事績、人物、エピソードなどをまとめた小冊子を記念に作成したい」という長年の願いが実現しました。春彼岸法要に来られたお檀家さんにはすでにお配りしましたが、大蓮寺を知っておられる方も、そうでない方もきっと楽しんでいただける内容になっていると思います。大阪の古い歴史を紐解くような出来事から、全く知られなかったような出来事まで、大蓮寺ゆかりの物語が刻まれています。公開いたしますので、どなたさまも下記よりどうぞご一読ください。
https://drive.google.com/file/d/1aRYSSpLGsRG-fLTMjTOWXRyLF2oRc8-Z
↓大蓮寺HPはこちらから
https://www.dairenji.com/?post_type=informations&p=4891
【大蓮寺ものがたり】去年の夏頃に大蓮寺の秋田光彦前住職から「大蓮寺の歴史、伝説、伝承などをまとめた小冊子を作ってほしい」というご依頼をうけて、約8か月ぐらいかけてコツコツと文献リサーチを積み重ね、纏めたのがこちらのPDFです。
https://drive.google.com/file/d/1aRYSSpLGsRG-fLTMjTOWXRyLF2oRc8-Z
リサーチをしながら出てくる大蓮寺エピソードがあまりに面白すぎて夢中になりました。じつに通好みというか、マニアックな一冊ですが、ぜひとも読んでほしい一冊です。大蓮寺サイトにて無料でPDFで公開されています。ダウンロードしてご笑覧ください。
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【『大蓮寺ものがたり』が発行されました】
このたび、観光家・陸奥賢の執筆による『大蓮寺ものがたり』が発行されました。秋田光彦老僧の「伝説、伝承の類も含めて大蓮寺にまつわる事績、人物、エピソードなどをまとめた小冊子を記念に作成したい」という長年の願いが実現しました。春彼岸法要に来られたお檀家さんにはすでにお配りしましたが、大蓮寺を知っておられる方も、そうでない方もきっと楽しんでいただける内容になっていると思います。大阪の古い歴史を紐解くような出来事から、全く知られなかったような出来事まで、大蓮寺ゆかりの物語が刻まれています。公開いたしますので、どなたさまも下記よりどうぞご一読ください。
https://drive.google.com/file/d/1aRYSSpLGsRG-fLTMjTOWXRyLF2oRc8-Z
↓大蓮寺HPはこちらから
https://www.dairenji.com/?post_type=informations&p=4891
この長屋と路地なくなります展@空堀
もうイベント時間は終了してましたが、梅山くんにメールしたらぜひ寄ってくださいとのことなので、ひとりで最後の客として訪問しました。
長屋は借家ですが、先だって應典院で「家じまい」をテーマにした写真展『キオクノキロク』 (写真家・藤田温さん)が開催されていて、僕も行きましたが、その影響もあって最近、よく「家じまい」について考えます。
団塊の世代(1946〜1949年生まれ)というのは凄い世代で、いろんなデータがありますが、なんと持ち家率が86.2パーセントとか。85パーセント超えでっせ?考えられないというか、信じられない。うちの父親(1942年生まれ)は団塊の世代より前の世代で団地住まい(借家住まい)でしたが、じつは珍しいパターンなんかもしれません。
たぶん日本の歴史上、これだけ「家」というのが建てられた時代はないし、空前絶後の規模でしょう。借家住まいの方が少ない世代。
江戸時代の大坂なんかは借家住まいだらけでした。家持ちになると税金を払わないといけないので、みんな嫌がった。そこそこの金持ちでも家は持たない。奉行所が「頼むから家持ちになって税金払て」とお触れ書きで何度も何度も依頼してるぐらい。それぐらい家持ちは珍しく、借家住まいだらけだった。
都市というのは基本的に流民であって、だから借家住まいというのがスタンダード。また昔の大坂は水害、天災も酷かった。地震、津波、高潮、洪水、台風など、なにかあると水が溢れて家が流される。鍋釜の家財道具なんかもどっかに流されていく。しかし流されても大丈夫。またどっかから流されてくるので、それをありがたく拝領して流用するわけですw 俗にいう「風呂屋のゲタ理論」ですな。
だからそこそこのモノを買う。一級品なんか買わない。甲乙丙の乙。甲はもったいない。流されたらえらいこっちゃですがな。丙は使えない。安物買いの銭失い。そこそこの乙がよろしい。乙な生活。都市流民の本道はそこです。都市民よ、乙であれかし。
乙な生活をするには、借家住まいでいいし、そこそこの長屋でよろしい。それは都市流民の知恵です。梅山くんはその実践者で、次も寺田町の長屋に住むとか。素晴らしいw
僕も昔はそこそこの長屋に住んだこともありますが、大体、長屋住まいの妙というのはネズミとの戦いですなw ネズミというのは実に聡い生き物で、自分の生活の安全圏、縄張りを確保するためにフンをする。
最初は部屋の隅っこにフンを落としていく。それを掃除するのを忘れると、次は、もうちょっと部屋に進出してきてフンを落としていく。慌ててフンを掃除すると、また最初の隅っこにフンをします。マーキングやり直しです。
ところがフンの掃除を忘れたり、見落としたりしていると、フンがどんどん部屋に進出して、最後は部屋のど真ん中のちゃぶ台の上でフンを落としていきます。発見した時は叫びますよ。ギャー!です。慌てて大掃除して、ネズミは、また部屋の隅っこからスタートです。それを延々と繰り返すのが長屋暮らしの嗜みですw
こういうネズミ問題は猫を飼うとあっというまに解決しますが、猫は猫で、どっかからヘンな虫を狩ってきて、バラバラに解体して、玄関先に並べたりしますから。これは狩猟の腕前、技術を誇っていたり、「君も食べてええよ」っていう猫なりの親愛の表現らしいんですが、残酷残虐すぎて、あれはあれで家に帰ってきた時のトラウマです。ギャー!です。
梅山くんが住んでいた築100年超えの長屋は潰されて、おそらく何の変哲もないマンションになるとか。この一角は珍しく長屋が連なっていて。わかっている不動産屋さんなら長屋全体をリノベして、長く活用しようとするかもしれないんですが。非常に残念なことです。
江戸時代の大阪七墓巡りは何度も禁令が出ている。幕末は毎年、出ている。毎年、でても、やめなかった。
七墓巡りに参加する女性は前垂れをかけたらしく、当時のお触書きに「七墓巡りに参加する女性は前垂れをかけるな」というのがある。じつは前垂れは遊女のサインであるから。そういう女性が多く出た。
前垂れは大体、赤色で、だから「赤前垂れ」とか「赤手拭」とかいう。大阪・桜川に「赤手拭稲荷」というお宮さんがあるが、あれはそういう遊女たちの信仰を集めたお宮さん。お参りに行くといまも新町講と刻まれた玉垣などが、ちゃんとあります。
なぜ前垂れをかけて歩くか?といえば、七墓巡りに参加して「色情のつみ」を重ねると「梅毒が抜ける」という民間信仰のようなものがあったから。
だから性病に悩む若者、女性たちが、性病を治すために、七墓巡りに参加した。交われば治るどころか、余計に性病は広まる。そういう知識が発達していない時代のことだからしょうがないが、なかなか凄い状況ではある。
【東京都】千代田区。神保町。PARAにて。5日間のリサーチであちらこちらからフリーペーパーやらチラシやらパンフレットやらを入手してきたので、それらを回し読んで、気になる情報、記事を切ったり貼ったりして『まわしよみ神保町』創刊号を発行!w
まわしよみ神保町を作るつもりなど、まるでなかったんですが、なんとなくまわしよみ新聞の手法でまち編集してみました。やってみるとまちリサーチの振り返りにめちゃくちゃいい。まわしよみ新聞、万能ですなw
PARA4階に貼ってます。観たい人はPARAにぜひw