「或老人の説に近松氏は学力厚きにすぎて其名高けれと其作古風にして婦女童蒙の耳に入かたき所あり海音の作はあらたにして能田夫児輩にわかりやすしと語られたりし」 『浪速人傑談』(政田義彦著・安政2序「続燕石十種」所収)より 紀海音の師匠が契沖というのもこれまた面白いですな。 元禄期の大阪文人の綺羅星の如くの才能。