柔肌の熱き血潮に触れもみで寂しからずや道を説く君

大阪・住之江の祐貞寺に住んでいた与謝野寛は漢学塾に通い、堺の覚応寺の子・河野通該と出会いました。2人は文学的才能を認め合い、大和川を挟んで北に住む寛は「鉄幹」と名乗り、南に住む通該は「鉄南」と名乗りました。

この鉄南の詩の弟子として覚応寺に通っていた、ひとりの女流歌人がいます。鳳晶子といって、晶子は鉄南のことを「兄」と呼んで慕い、詩の手紙を何度も送りましたが、その文面は明らかに恋する女性のそれでした。しかし住職の跡取り息子の鉄南は晶子に対してあくまでも師匠としての立場を崩そうとしません。そのうち鉄南は大阪にやってきた鉄幹に晶子を紹介して、すると晶子は途端に鉄幹に夢中になり、2人は大恋愛の末に結ばれました。

「柔肌の 熱き血潮に 触れもみで 寂しからずや 道を説く君」

与謝野晶子の有名なアパッショナータな恋歌ですが、これ、しかし、誰に対して歌っているのか?謎です。与謝野鉄幹やないんですな。だって与謝野鉄幹は妻子がいるのに晶子の柔肌に手を出してますからww

というわけで、この「君」とは河野鉄南ではないか?という説があります。さらに、ぼくは、じつは与謝野晶子はやっぱり鉄南のことが好きで好きでたまらなくて、それでも振り向いてくれない鉄南へのアテツケで、大親友の鉄幹に身をまかせたのではないか?・・・と推測してます。そう考えると面白いし、与謝野晶子ならやりかねないですし。

この歌ひとつに、男と女のドラマが込められている。昼ドラですけどww


2011年 12月 18日
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