我が母校。堺。新金岡。光竜寺小学校。いまも兎小屋はある。昔は鶏小屋もあり、そこにはなんと孔雀もいたが、いまはいない。
孔雀はあんなに美しいのに密林の蛇を採って食べるらしい。古代インド人にとって密林の蛇は凶々しく、死の恐怖そのもの。その蛇をいとも容易く退治する孔雀は当然のように崇拝され、神格化され、孔雀明王となった。
孔雀を捕らえる密林の原住民、部族もいた。歳若く、長髪を頭頂部に結い、半裸で、日に焼けて赤黒く、腰に縄を持ち、密林に罠を仕掛け、まるで目が6つ、腕が6本あるかのように見事に蛇を捕まえる。人間業とは思えない。神々しい謎めいた少年。これまた神格化され、阿修羅となる。
阿修羅も孔雀も古代インドの風土、風俗が生み出した。「異類」「他者」への畏敬が神仏となった。
孔雀の羽毛はこの世のものとも思えぬほどに美しい。羽の生え変わり時期には、時折、孔雀小屋に羽が落ちていて、取り合いになった。こどもにとっては宝物であろう。
小学校に鶏、孔雀はいなくなったが、ふと隣に「異類」「他者」がいる状況は貴重な環境、体験であったように思う。
本日は近畿大学へ!藤田ツキト先生に呼ばれて文芸学部文化デザイン学科「プロデュース学特論Ⅲ」のゲスト講師に。
学生のみなさんは僕の長瀬まち歩き(長瀬から近大まで)を体験して、さらにその後、ツキトさんの進行で、まわしよみ新聞、直観讀みブックマーカー、当事者研究スゴロクなどを体験。
むつの一連のコモンズ・デザインなども参考にして「遊び」を入り口にSDGsに親しむアナログ・ゲームを作ってみよう…という実に興味深い講義をやっておられます。
今日はその学生さんたちが4つのチームを作って、それぞれが考えたアナログ・ゲームの中間発表を聞いて、僕なりに思ったこと、感じたことをレビュー、アドバイスする…という講義でした。これがまた凄いレベルが高い。ほんまに面白いです。ビックリしました。最終発表が楽しみです!
近大にはまわしよみ新聞も掲示されてました!ありがとうございますー!( ´ ▽ ` )
桜宮ゴルフクラブ、桜宮スケートリンク、大阪冷蔵の歴史。川崎さんのご案内でした。勉強になりました。ありがとうございます!( ´ ▽ ` )
戦前の大阪冷蔵は高野豆腐(凍り豆腐)の製造で有名だった。じつは高野豆腐は軍隊食に採用された。戦場では食事の際に火を使うと潜伏場所がわかってしまう。そこを狙い撃ちにされる。
その点、高野豆腐は火を使わずに水だけで食べられる。さらに栄養価も高い。陸軍御用達になるのは必然であったろう。
それまで高野山のローカル食に過ぎなかった高野豆腐が全国シェアを獲得したのは、軍隊食に採用されたことが大きいという。
しかし太平洋戦争では「兵隊さんにお米をいっぱい食べてほしい」と内地の人間は雑穀を食べ、米はせっせせっせと軍隊に送ったといった話もある。
南洋諸島の鬱蒼と生い茂ったジャングルの中で日本軍はゲリラ戦を繰り広げ、隠れているが、末期になると米を食べたいと火を焚いて、もくもくと煙を上げた。米軍はそれをみて驚愕したそうな。ゲリラ戦を展開してるのに米を調理して煙が上がってる。WHY?!もちろん狙い撃ちにされて日本兵は次々と戦死したという。
そもそも米なんて調理のめんどくさい食材を戦場に送ること自体が日本人の戦争音痴の現れといえる。戦争の現実、リアル、残酷さ、非情さを知らない。
また兵隊も圧倒的物量差の前に絶対に米軍に勝てないのはわかっていた。周りを完全包囲され、援軍援助もなく、四面楚歌の絶望的状況。もはや最後ぐらい米を食って死にたい。そういう兵隊もいたという。もう知らん!俺は米を食う!爆撃するなら爆撃しろ!という開き直りの最後の晩餐。
この国の政府、官僚は、まずもって兵站ができない。要らないところに送り、必要なことに送らない。昔の話ではない。コロナでも支援金で無為無策無駄無能を露呈しまくった。まるで変わっていない。