江戸時代の大阪七墓巡りは何度も禁令が出ている。幕末は毎年、出ている。毎年、でても、やめなかった。
2023 年 3 月 18 日
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江戸時代の大阪七墓巡りは何度も禁令が出ている。幕末は毎年、出ている。毎年、でても、やめなかった。
七墓巡りに参加する女性は前垂れをかけたらしく、当時のお触書きに「七墓巡りに参加する女性は前垂れをかけるな」というのがある。じつは前垂れは遊女のサインであるから。そういう女性が多く出た。
前垂れは大体、赤色で、だから「赤前垂れ」とか「赤手拭」とかいう。大阪・桜川に「赤手拭稲荷」というお宮さんがあるが、あれはそういう遊女たちの信仰を集めたお宮さん。お参りに行くといまも新町講と刻まれた玉垣などが、ちゃんとあります。
なぜ前垂れをかけて歩くか?といえば、七墓巡りに参加して「色情のつみ」を重ねると「梅毒が抜ける」という民間信仰のようなものがあったから。
だから性病に悩む若者、女性たちが、性病を治すために、七墓巡りに参加した。交われば治るどころか、余計に性病は広まる。そういう知識が発達していない時代のことだからしょうがないが、なかなか凄い状況ではある。
カテゴリー: 雑感