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大阪の戦争遺跡。生玉公園地下壕。

2023 年 3 月 26 日

大阪の戦争遺跡。生玉公園地下壕。いまはコンクリで固められたが、平成半ばまで路上生活者、ホームレスの方がよく地下壕を出入りしていた。昔は生玉公園のあちらこちらにダンボールハウスがあって、僕もよう覚えてます。

しかし上町台地、下寺町のあいだの「坂道」「崖地」というのは基本的に、そういう路上生活者やホームレスが佇む場であったらしい。

坂道や崖地は人が立ち止まったりしない。佇む場所ではない。そのまま上へ下へと通り過ぎていく。そういう場所だから、そこに寝そべっていても、ちょっと一瞥はされるが、それぐらいで人は去っていく。

戦後、源聖寺坂などには老女が住み着いていて「源聖寺坂のネコババア」といわれて有名であったらしい。いつのまにか忽然といなくなったとか。

上町台地の天王寺七坂は、じつはそういう漂泊の都市流民のエアポケットであったろうと思う。


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