道頓堀。九郎右衛門町。出世地蔵尊。
寛永10年(1633)に京都から来阪して道頓堀南で若衆芝居、若衆歌舞伎を始めた塩屋九郎右衛門が町名の由来。
出雲の阿国が始めた女歌舞伎は要するにストリップで大流行するが、世情を騒乱すると幕府に禁じられる。その後に流行ったのが若衆歌舞伎。女性がダメなら中性的な男性で…と10代前後の美少年を集めて歌舞伎を始めた。これが女歌舞伎以上に大ヒット。女歌舞伎どころではないぐらいに風紀を乱したw
そりゃそうでしょう。ある時期の美少年はその辺の女性なんか太刀打ちできないぐらいの艶っぽさ、色っぽさがある。おかしくなるのもわからんではない。それで幕府は若衆歌舞伎も禁じて、結局、オッサンがやる野郎歌舞伎に落ち着いた。
個人的には若衆歌舞伎、女歌舞伎の復活を望んでおりますw 見てみたいのう。
【ケーブルテレビJ:COM】「WEEKLYトピックス 大阪/東大阪/かわち/北河内」にて先だっての大阪市立デザイン教育研究所の「デザ研2023冬」が取材されて放映されてます!
ぼくの公開講座の様子も流れていて直観讀みブックマーカーの様子が映ってます。ありがとうございます!^^
しかし本を合掌して拝んでる学生さん、高校生の光景とか大丈夫かいな?カルト認定されへんかなぁ…^^;
ジェイコムと契約してない方はスマホのアプリ「ど・ろーかる」で日本全国どこでも視聴できるそうです。デ研展の模様は19分過ぎからです。
番組HPはこちら↓
https://c.myjcom.jp/jch/west_01/regular/weeklytopics_higashiosaka.html
よろしければご視聴ください!m(_ _)m
陸奥家ファミリーヒストリー。曽祖父・陸奥利宗の兄・陸奥龍彦。高知の小学校校長、家庭教師、国学者、郷土研究家などをしていたようですが、家庭教師として教えたのが佐川町の大庄屋・結城有。
その結城有の先祖伝来の蔵にあったのが幻の歴史書『八幡荘伝承記』。これを陸奥龍彦は入手して、素晴らしい本であるから大切にするようにと弟子の結城有に言い含めたという。
この本は南北朝時代の土佐のことが描かれた資料で、土佐の南朝方の豪族の活躍などが描かれている。その時代を描いた土佐の歴史資料はあまりないそうで、この本の一部を結城有が土佐史学会で紹介したときは「失われていた土佐の南北朝史が蘇った!」と随分とセンセーショナルに騒ぎ立てられたとか。
なんせ時代は昭和の大政翼賛体制の頃。日本全体が皇国史観に凝り固まって、天皇崇拝であり、南朝崇拝であったから、『八幡荘伝承記』が土佐史学会の絶賛を浴びたのもよくわかる。
結城有とその仲間たちは土佐の南朝方の豪族・武将を顕彰するために「土佐南北朝史蹟探究会」なるものを立ち上げて、土佐をまち歩きしていたらしい。画像はそのうちの一枚。昭和15年10月のもの。
結城有が手掛けた人生最大の一大プロジェクトが「土佐南朝祭」。南朝の天皇のために奮起し、戦場の露と消えた「河間一族600年記念慰霊祭」でもあった。昭和16年11月2日の写真が2枚目。
以上は明神健太郎『土佐太平記』の中に収められていた写真。明神健太郎は結城有の弟子(陸奥龍彦からすれば孫弟子)で、この『土佐太平記』は結城有の『八幡荘伝承記』をモチーフに描かれた創作歴史小説。
『八幡荘伝承記』は歴史書としては、どうも偽書、偽作、改竄のような痕跡が見受けられるそうで、その疑惑を晴らすには本を公開するしかないのだが、結城有は『八幡荘伝承記』を結局、公表しなかった。それどころか門外不出の禁断の書としてお蔵入りしてしまったとか。
おかげでいまも高知、土佐の史学会では『八幡荘伝承記』は黙殺されていて、タブー扱いされているという。我が先祖の陸奥龍彦が高く評価した歴史書がニセモノ!?偽書!?というのは、それはそれで無責任な子孫としては非常に面白く興味深い。
個人的に知りたいのが陸奥龍彦は「土佐南北朝史蹟探究会」や「土佐南朝祭」と、どういう距離感、関係性であったのか?というところ。もしかして昭和15年、昭和16年の写真に写ってないか?と思ったりもするが、陸奥龍彦の顔がわからないので、写真の中にいるかどうかも不明。わからない。
「土佐南朝祭」も「土佐南北朝史蹟探究会」も敗戦によって活動は停止していったらしい。南北朝時代の土佐の天皇万歳の豪族の顕彰なんて誰も求めてないし、喜ばない。偽書、偽作、改竄、捏造の皇国史観の敗北。
帝国主義は総力戦ですからな。大衆もメディアも歴史も学問も芸術も、都合のいいように帝国主義に捻じ曲げられ、屈服し、帝国に身を捧げ、殉死していったということでしょう。
【読売新聞】NIEページ「新聞のちから」特集で常翔学園中学のまわしよみ新聞が紹介されました!^^ ありがとうございます!
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■「まわしよみ新聞」でコミュ力&プレゼン力アップ 常翔学園中学(大阪)
https://www.yomiuri-osaka.com/lp/chikarakenshu48/
常翔学園中学(大阪市旭区)の2年生の全4クラス、119人が2022年12月23日、「新聞のちから」委員会の指導を受けながら、記事を使ってオリジナルの壁新聞を作る「まわしよみ新聞」に挑戦しました。
「まわし読み新聞」とは、それぞれ切り取った自分が気になる記事を持ち寄り、グループで壁新聞を作成。全員の前で発表するという講義です。討論しながら一つの新聞にまとめる作業を通してコミュニケーション力を磨くとともに、プレゼンテーション力を高めるのが狙いです。同校で実施するのは昨年に続き2度目となります。
「新聞のちから」委員会から4人の講師が出向き、生徒は各クラスごとに講義を受けました。まず当日の朝刊をめくって、新聞には正確で多様なニュースが載っていることを体感。その後、3~4人のグループに分かれ、それぞれ選んで切り抜いた記事を台紙に貼り、タイトルを工夫して壁新聞を作りました。
プレゼンの時間で、ある生徒は米国のバイデン大統領が、米国を訪れたウクライナのゼレンスキー大統領に対して改めて支援を表明したという記事を紹介し、「早く争いが終わってほしい」と意見を述べました。グループごとに和気あいあいと新聞づくりをしながら、時事問題への関心を高めていました。
■丑三つ時!深夜の街歩きツアー!@寺田町NEST
NESTから四天王寺さんまで。難波大道。難波宮。孝徳天皇。国分寺。国分尼寺。聖武天皇。後期難波宮。大化の改新の詔。南源性派。隠元。黄檗宗。伏見城の戦い。鳥居元忠。血天井。摂津名所図会。熊野大神宮趾。熊野街道。津守國榮。住吉大社。津守氏。聖武勅願所。頭痛避け。天王寺温泉。特殊地図。興國高校。スペル・デルフィン。久保神社。四天王寺七宮。星辰信仰。スターナビゲーター。北斗九星。死兆星。ラオウ。河内湾。清寿院・関帝廟。四天王寺。寺田町。名物や蕪の中の天王寺。与謝蕪村。天王寺蕪。健命寺。野沢菜。鶴田浩二。水之江滝子。高峰秀子。早石病院。山口組。田岡一雄。力道山。美空ひばり。高倉健。
まち歩きしながらいろんな話をしますが、話の中にでてきたキーワードを列記するとこんな感じ。寺田町をちょこっと歩くだけでも次から次へと物語が広がる。展開する。恐ろしいですな。大阪は…。
一同、総勢27名のまち歩きでした。すごいなあ。大盛況すぎた。ありがとうございましたー!m(_ _)m
「直観讀みブックマーカー10周年記念!」ということで今年は直観讀みブックマーカーをあちらこちらでがんばりますw
直観讀みクジもやりまっせ!ぜひとも遊びにきてください~^^
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■3/26(日)17時:みつばち古書部(文の里)にて直観讀みブックマーカー&直観讀みクジの会!
https://www.facebook.com/events/1570598213444227/
今年、2023年は直観讀みブックマーカーが始まって10周年!それを記念して、いろんなところで直観讀みブックマーカーを実施する予定です。
今回は妖精妖怪アートサロン「イルミタイ」さんと共催で大阪市阿倍野区・文の里の「みつばち古書部」さんで直観讀みブックマーカーを実施します。
また大阪市デザイン教育研究所の学生さんが作ってくれた「直観讀みクジ」も作成して本遊びしたいと思います。ぜひとも遊びにきてください~!^^
■日時:3/26(日)17時~19時
※イルミタイさんのお店番日になります
■場所:みつばち古書部
大阪市阿倍野区昭和町1丁目6−3
https://goo.gl/maps/7Gsh3jATN3BkdBsi7
■定員:8名
■参加費:カンパ制
■共催:直観讀みブックマーカー実行委員会&妖精妖怪アートサロン「イルミタイ」
■進行:陸奥賢(観光家/コモンズ・デザイナー/社会実験者)
1978年大阪生まれ。堺育ち。中卒。大阪七墓巡り復活プロジェクト、まわしよみ新聞(読売教育賞最優秀賞受賞)、直観讀みブックマーカー、当事者研究スゴロク、歌垣風呂(京都文化ベンチャーコンペティション企業賞受賞)、劇札、仏笑い、北船場将棋、フォトスゴロク、死生観光トランプなどを手掛ける。大阪まち歩き大学学長。著書に『まわしよみ新聞をつくろう!』(創元社)
■直観讀みブックマーカー
http://tyokkannyomibookmarker.info/
http://tyokkannyomibookmarker.info/bm_A4prt.pdf
(公式サイトで専用ブックマーカーが無料でダウンロードできます)
■直観讀みクジ(PDFダウンロード)
https://x.gd/0Ndjy
■直観讀みブックマーカーの遊び方
http://wp.me/pxlkK-1cV
https://goo.gl/wreCjU
【兵庫県】小林聖心女子学院にてまわしよみ新聞です!^^ ありがとうございます!
校舎本館は1927年、建築家アントニン・レーモンド設計の国の登録有形文化財とか。
アントニン・レーモンド建築は関東に多い。兵庫は宝塚の聖心女子だけ。大阪は寝屋川の聖母女学院だけ。観てみたいなぁ。
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■小林聖心女子学院:まわし読み新聞(2023年2月2日 高等学校)
https://www.oby-sacred-heart.ed.jp/blog/2023/02/9544/
2月2日の12年生(高3)の特別授業では、「まわし読み新聞」に挑戦しました。「まわし読み新聞」とは、陸奥賢氏により考案された、新聞紙を用いた活動です。生徒たちは4~5人のグループに分かれ、持ち寄った新聞を読んで気に入った記事を切り取り、互いに紹介しあった後、1枚の画用紙に再編集して壁新聞に仕上げました。
生徒たちは読者としても作成者としても、新聞にしっかり向き合い、楽しく取り組んでいました。最後には、出来上がった「まわし読み新聞」をみんなで見せ合いました。
僕は最終学歴は中卒だが、大検(大学入学資格検定)は取得していて、実は18歳の時に大阪芸術大学を受けたことがある。正確には入試の日に大芸大の前までいって坂道(通称・芸坂)をみてやる気を失い、帰ったw
なんで大芸大か?というと中島らもが大芸大出身だったから。筒井康隆の同志社大学も少し憧れたが、京都は遠いから辞めた。しかし大芸大も特に強い動機ではなく、まあ、「なんとなく」だった。
なんとなく入試を受けてみようと思い、なんとなく大学まで行き、なんとなく坂道を見て面倒臭くなり、なんとなく入試を受けるのを辞めた。もちろん不合格。つーか不合格通知すら見てないw
いや、しかし「なんとなく」をバカにしてはいけない。大体、じつは世の中は「なんとなく」で回っていたりする。なんとなく決めて、なんとなくそうなって、なんとなく生きているのだ。
なんとなく、そう思う。なんとなく。
先だって大阪市立デザイン教育研究所のデザ研2023にて僕が講師で「コモンズ・デザインについて」の公開講座が実施されました。
そのさいに事務局の方や先生から「折角だから陸奥さんのコモンズ・デザインを参考に学生さんとコラボ作品を作ってみたいです」と無茶ブリ(w)をされて、僕が「ほなら直観讀みブックマーカーをおみくじにしてみたら?」と思いつきでいってみたら、見事に学生さんがそのアイデアを膨らましてくれて出来上がったのが「直観讀みクジ」です。文字通り直観讀みブックマーカーのおみくじバージョンです。
ほんまは「作った直観讀みクジをカプセルにしてガチャガチャにして、何がでてくるかわからない意味不明なおみくじにしたらオモロイんちゃう?」と提案したのですが、さすがに時間がなくてそこまでは作れませんでした。
おみくじは全部で8種類。「学運」「情熱運」「恋愛運」「金運」「健康運」「勝運」「夢運」「命運」とあります。これは学生さんたちのアイデアです。
いろんな本を直観讀み(目を閉じたまま本を開き、そこを指さして、偶然選んだ一文を書き写す)して、いろんなおみくじを作って遊んでみてください!m(_ _)m
※以下がPDFダウンロードです。いつでも、どこでも、だれでも使えるコモンズ・デザイン。オープンソース(無料)です。A4サイズでプリントアウトしてハサミで切り取ってご使用ください。
■直観讀みクジ(PDFダウンロード)
https://x.gd/0Ndjy
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【直観讀みブックマーカーについては以下をご参照ください】
■直観讀みブックマーカーの遊び方
サイト:http://wp.me/pxlkK-1cV
画像:https://goo.gl/wreCjU
■直観讀みブックマーカーの遊び方
http://tyokkannyomibookmarker.info/
http://tyokkannyomibookmarker.info/bm_A4prt.pdf
(公式サイトで専用ブックマーカーが無料でダウンロードできます)
①いろんな本を集めて持ってきてください。本は沢山あればあるほどいいです。図書館や本屋さんなど本がたくさんある場所で開催するのがオススメです。ひとりでもふたりでも遊べますが、参加者は何名でも可能です。参加人数が多くなったら4、5人で一チームを作ります。
②本に教えてほしい「問い」「テーマ」を決めて、ブックマーカー(白紙の方)の右側に書きます。「Q:愛ってなんですか?」「Q:仕事ってなんですか?」「Q:ぼくの人生最後の言葉を教えてください」など、何でもかまいません。
③直観で、その「問い、テーマの答えが載ってそうだな?」という本を選んでください。「問いやテーマが恋愛に関連することだから恋愛の本にしよう」というのではなく(それでも別に構いませんが)、料理本や小説、絵本、宗教書、ビジネス書、写真集、哲学書など、恋愛とはまったく関係ないジャンルの本を選ぶと「意外な答え」が出てくるのでオススメです。
④選んだ本を頭上に掲げて「問い、テーマに対する答えを教えて下さい!」と真剣にお祈りしながら「直観讀み」します。「直観讀み」とは陸奥賢(直観讀みブックマーカー創始者)の造語で、「直観(=偶然に身を任せて)で文章を選ぶ」という行為を意味します。目を瞑りながら「答え」が載ってそうだと思う本のページを開いて、目を瞑ったまま、人差し指で本のページのどこか(文章)を指差してください。自分で選択するのではなくて、完全に偶然に文章を選択するようにしてください。そして指を指したところが「答え」ですので、それをブックマーカーに書いてください(白紙や写真、イラストだったりした場合はやり直してください)。「答え」として提示される文章の多くは暗示的だったり、比喩的だったり、意味深かつ意味不明な文章ばかりですが、構いません。そのまま書くようにしてください。また文章の出典(著者名、タイトル、ページ数)も記してください。
⑤全員がブックマーカーを作ったら、それぞれ開示して「○○という本に聞いてみたら、こんな文章がでてきました」と「選んだ本」と「直観讀みで出てきた答え」を発表してください。「答え」を裏読みしたり、深読みしたり、「この言葉はこういうことではないか?」と推論・考察してみてください。意味不明な文章でも、集合知で多種多様な解釈をして、読み解こう!という知的遊戯です。不思議なことにAさんの「答え」とBさんの「答え」が同じようなイメージで繋がったりするようなこともあります。それぞれが話終えたら、またいろんなテーマ、問いを立てて、直観讀みブックマーカーをして遊んでみましょう!
大阪市立デザイン教育研究所にて。直観讀みブックマーカー。
動画は本の中の言霊を呼び起こす儀式「本の魂振り」を行っているところ。いやぁ、じつに危ないw
我ながら、こんな危ない講義をして大丈夫か?という気がしますが、これは僕を呼んでくれた大阪市立デザイン教育研究所が凄いですな。あっぱれ。
大阪のデザイン教育にコモンズ・デザインが刻まれた歴史的瞬間です!