天神祭・船渡御
2011 年 7 月 25 日
本日は天神祭・船渡御。
かつての天神祭の船渡御は現・大阪市西区にある御旅所・松島行宮へ御渡りしていました。ところが戦後に地下水汲み上げなどによって地盤沈下が起こり、橋桁が下がって船の橋下通り抜けが不可能に。川下への航行不能となると行宮お渡りができません。1000年にわたる天神祭・船渡御の大ピンチ!そこで思いついたのが「川下がアカンのやったら、ほな川上に船いったらええんちゃうか?」「そりゃええ!それでいきまひょ」ということで、昭和28年(1953)から現在のように川上に遡上するスタイルになりました。
京都でいえば「祇園祭の巡行コースを突然、変更する」みたいなもんですか。もしそんなことを京都でしようと思ったら「1000年の伝統どすえ!」とかいわれて大モメにモメまくりそうですが、大阪はあっというまに即決でした。1000年の伝統だろうが現実主義ですぐさま変更。
こういうリアリストなとこが、非常に大阪的です。良きにしろ、悪きにしろ。
カテゴリー: 雑感