
大阪・八尾にある物部守屋の墓。国道25号線沿いで、これは昔でいえば竜田越奈良街道になります。ここからまっすぐ西に向かえば四天王寺で、東に向かえば法隆寺です。

じつは、この守屋の墓で注目してほしいのが玉垣です。日本全国の大社・神社が玉垣を寄進してるんですな。神社本庁(伊勢神宮)から住吉大社、大鳥大社、熊野那智大社、石上神宮、伏見稲荷神社、春日大社、八坂神社、多賀大社、宗像大社、諏訪大社、太宰府天満宮、平安神宮、方違神社・・・これ、はじめてみたときは、あまりの衝撃で絶句しました。単なる神道派の豪族という扱いではないです。まるで神道を統べる古代の祭祀王のような・・・。
物部守屋とは一体なにものだったのか?蘇我・物部戦争とは一体なんだったのか?大阪はこういうのが平然と転がってるから怖いですな。深い。

大阪は「日本最大の宗教都市」です。
2005年度に文化庁が発行した「宗教年鑑」によると、日本全国の都道府県で、もっとも寺社の数が多いのは愛知県(4844)ですが、2位にランクインするのがじつは大阪府(3402)。3位にランクインするのが兵庫県(3319)で、町のあちこちに寺社が立ち並んでいるイメージの京都府が、実は5位(3102)で大阪、兵庫のほうが寺社の数が多いことは、あまり知られていない事実です。
さらに「都道府県の面積比」で考えれば兵庫県(3319寺院 県面積8393km²)、愛知県(4844寺院 県面積5162km²)、京都府(3102寺院 府面積4612km²)、大阪府(3402寺院 府面積1896km²)・・・兵庫や愛知、京都の広大な面積と比べると、いかに大阪が狭い府面積のわりに、寺社の数が突出しているのかが、よう解ります。ぼくが 「日本最大の宗教都市は大阪である!」と熱弁しても、あながち過言でも虚言でもないわけです(笑)
寺院で開催される最も大きな宗教祭事のひとつが「盂蘭盆会」(お盆)。これは先祖や、自分より先に死んでしまった人たち(無縁仏を含めて)を敬い、慈しみ、感謝しようというもの。得てして大阪人というと「阪神」「粉もん」「お笑い」好きのコテコテのラテン民族、「安けりゃなんでもいい」の拝金主義といった妙なパブリック・イメージがあるようですが、実はとても敬虔で、真摯で、誠実な、慎み深い、宗教民族なのだと僕は思っています。
画像は四天王寺さんの盂蘭盆会万燈供養会。