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『今日は泣いて、明日は笑いなさい』(秋田光彦著・メディアファクトリー)

2013 年 12 月 9 日

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いつもお世話になっております、の大蓮寺、應典院の秋田住職が本を書きはりました。『今日は泣いて、明日は笑いなさい』。

秋田住職と会っていなければ、ぼくは「まわしよみ新聞」も「葬食」も「直観讀みブックマーカー」も「大阪モダン寺巡礼」も、おそらく、やっていません。そういう意味でいえば、大蓮寺、應典院との出逢いは、まさしく、ぼくの人生を変える出来事でした。

新著はそんな大蓮寺、應典院にまつわる46の物語が綴られているとか。じつはぼくの「葬食」プロジェクトについても少しだけ書かれています。ご興味ある方はぜひとも。もちろんぼくは買いますw

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(以下は秋田住職のFB記事より)

開かれたお寺とか、お寺の公共性とか、そんなことをよく講演でしゃべっていながら、じつは小さな違和感も抱えている。場所を開くとか、市民参加が担保されるとか、お寺はNPOとは違うので、それ自体が目的ではない。開くとは閉じない、排除しないということ。公共性とはそこに営利や競争原理を持ち込まないこと。その上で、お寺という場所だけにうまれる固有の物語に、私は深い関心と共感を抱いてきた。

今日発売になった新著「今日は泣いて、明日は笑いなさい」(メディアファクトリー)は、そういう「新・お寺物語」を書き綴ったものだ。「新」とつけたのは、大蓮寺、應典院という寺の特異性に依る。ちょっとよそのお寺にはあり得ないような話もあるが、でもお寺だから起きる話がある。共通しているのは、「かなしみ」というセンチメントだ。

こういう前書き。

…この本にはふたつのお寺で私が寄り添ってきた人々の、あるいは立ち会ってきたいろいろな出来事を綴っています。心から共感したり、うーんと唸ったり、しみじみと切なかったり、お寺を巡るそんな心の情景を一つひとつ拾い上げました。大乗仏教では、他者の苦しみを救いたいと願う「悲」の心を「大悲」といってたいせつにしています。大悲。好きな言葉です。悲しむだけ悲しめばいい。よく悲しむことによって、慈悲の心は深まっていくからです。その行方に、ほんとうのよろこびがある。そう信じたいと思います…

4頁読み切りで46のストーリー。グリーフのこと、お葬式やお墓、終活、生きることと死ぬこと…すべて私の体験であり、お寺で出会った人たちの声もたくさん詰まっている。俗界のまっただ中で呼吸している「まち寺」の矜持を書いたつもりだ。どれだけの人の手にふれるか、わからない。「○分間法話」みたいな本は書けないし、これを仏教書というには軽すぎる。出版社は50代女性がターゲットというが、もっと若い人にも読んでほしい。むむ。かけた時間に比して、本の寿命はあまりに短い。

ぜひ本屋さんで手にとってみてください。面白かったら、ツイッターやFBで紹介してくださるとうれしいです。

今日は泣いて、明日は笑いなさい
http://mediafactory.jp/Form/Product/ProductDetail.aspx?shop=0&pid=9784040661803


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