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2014 年 1 月 3 日 のアーカイブ

「トマソン」と「直観讀みブックマーカー」

2014 年 1 月 3 日 Comments off

日本の都市観光を変えた人として、やっぱり赤瀬川源平さんは外せないわけですが。「トマソン」って概念を知ったときは膝で手を打ちましたね。「やられた!」と。 同じように思ったのがアサダくんの「住み開き」、山下さんの「おかんアート」でしたww

要するに自分が普段、見ていたのにスルーして気づかなかったものを、言葉によってパッケージ化し、概念化し、見事に「観光化」したわけです。「燈台下暗し」といいますが、ほんまに、なかなか、こういうことはできるもんやないです。ぼくのプロジェクトでいうと「大阪モダン寺」なんかはこのベクトルにありますが。「マイブーム」「いやげもの」「ゆるキャラ」の命名者=みうらじゅんさんが、こういうのは天才的ですな・・・って話が脱線してきたw 戻しましょう。

「トマソンには作者というものがいないんです。そこがむしろ面白くて、だから偶然とか出会いってことが一番不思議なことに思えてくる」(出典:インタビュー「赤瀬川原平さん」 | ヨコハマ・アートナビ)
http://matome.naver.jp/odai/2138441124764621501

「トマソン」で、面白いのは「偶然」というところでして。これは上記のように、赤瀬川さん自身もそういうてます。「偶然」というのは「神(超自然)の手」でして。「神の手」に委ねることで、人智の限界を軽々と突破することが出来る。

じつはこのトマソン的方法論で「本」というメディアを解体・再構築したのが「直観讀みブックマーカー」やったりします。「直観讀み」は直観でページを開いて、直観で「ここや!」と指差して、その一文を読みますから。どんな言葉が出てくるか?はまさに「神のみぞ知る」です。偶然という神の手にゆだねることで、しかし、まったく自分が想像だにしなかった新しい世界が開けてくる。本には作者がいます。読者もいます。しかし「直観讀み」という行為で、そのあいだに「神」(偶然性)という存在を仲介させ、カオスモスな知の世界の扉を開くわけです。

その結果、当然のように「意味わからん」という現象が起こるわけですがww この「意味がわからん」という現象そのものを楽しむのが「直観讀みブックマーカー」ですから。じつに「トマソン的行為」なわけです。

トマソンも「何がおもろいのん?」という人がいますから。直観讀みブックマーカーも「何がおもろいのん?」という人がいるのはようわかりますがww 要は「遊び」です。新年は1月7日に往来でやります。詳細は以下のリンクで。ご興味ある方はぜひとも!^^

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■1/7(火)19時より「コワーキングスペース往来@暇活」にて「直観讀みブックマーカー」を作ろう!
http://www.facebook.com/events/191632191020996/


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第44回釜ヶ崎越冬闘争・人民パトロール

2014 年 1 月 3 日 Comments off

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ちょっと色々と家の用事を済ませて、夜、毎年恒例の釜ヶ崎越冬闘争の人民パトロールに参加。

2000年7月22日午前4時頃。天王寺駅前近くで野宿していたホームレスの小林俊春さん(当時67歳)が、4人組の若者に襲撃されて、膵臓破裂による出血で死亡しました。4人はゲーマー仲間で20歳と高校生3名。警察に逮捕されてから「生きてる人間で格闘ゲームの技を試してみたかった」「社会のクズを始末するつもりだった」といった衝撃の証言が発表され、かなり社会的にも話題になった事件でした。

人民パトロールはこうしたホームレス襲撃の悲劇を忘れずに、繰り返さないようにしよう!と訴えかける活動です。今日は釜ヶ崎の三角公園から出発して天王寺駅を経て小林さんが亡くなった事件現場まで歩き、そこで追悼式を行いました。

ホームレスが生まれる社会構造や偏見。他者の痛みがわからない若者の想像力の貧困さ。目障りなものを排除することで解決をしようとする短絡的な思想と、その危険性への恐ろしいまでの無自覚さ・・・なにからなにまで哀しい事件ですが、またこういう事件が減るどころか、今後ますます蔓延していくような時代の空気感を感じなくもないわけで。じつに憂鬱ですな。

若者もホームレスも「社会の縮図」といいますが、「若者がホームレスを襲撃する」というのは、「生きづらい」社会閉塞の現状を最も判り易い形で提示する事件といえます。一朝一夕に解決する問題ではないんでしょうが、だからでこそ、みんなに知ってもらって一緒に考えて欲しいわけで。こういう人民パトロールの活動を広めることも重要かな?と思って画像をあげておきます。また以下のリンクは越冬闘争に関するものです。「資金協力」「物資協力」に関しても記載しておきます。

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■第44回越冬闘争
http://blogs.yahoo.co.jp/kamagasakikouza/33055774.html

■資金で協力
越冬闘争では、毎年70万~80万円の資金が必要となります。現在も、越冬実行委員会では、資金集めに奔走しております。厳しさを増すこの経済状況にあって、心苦しい限りではありますが、釜ヶ崎の運動・取り組みに関心を寄せる多くのみなさまに、資金協力をお願いしたく思います。

【振込先】
①みずほ銀行 難波支店 普通口座1387094
釜ヶ崎実行委員会 代表 山田 実
②ゆうちょ銀行 記号141 番号33722521     
【他金融機関から振り込みの場合】
③ゆうちょ銀行 店番418 普通預金3372252
④郵便振替口座00960-4-108331
②③④は名義:釜ヶ崎実行委員会

■物資で協力 
越冬闘争では、次のような物資が必要です。
みなさまのご協力をお願いいたします。

□毎日の炊き出しに使う米、もち米、お米券、調味料、野菜、その他の食料
□寝場所、医療パトロールで使う布団(敷布団、掛布団)、毛布類、寝袋
□冬の寒さをしのぐための衣類(成人男性用で、防寒着、カイロ、など)
□その他。石鹸、タオルなどの日常生活用品

【物資の送付先】
〒557-0004大阪市西成区萩之茶屋1-9-7
第44回釜ヶ崎越冬闘争実行委員会(代表 山田 実)
電話:06-6632-4273


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