おかんアートの凄味
2014 年 10 月 27 日
神戸のおかんアート界の巨匠・香坂さんの作品。当初、香坂さんは「トイレットペーパーをティッシュのように使いたい」と思ったそうで、それでトイレットペーパーの「芯」を抜いて作ってたそうですが、それだけではみっともないので、それの周りにカバーをつけたと。最初は単なるカバーだけやったそうですが、それになぜか「目」をつけ、「口」をつけ、「帽子」をかぶせて、「手足」がついて・・・最終的にこういうキャラクターになったとか。
男がなにかものづくりをするとなると、「こういうものを作りたい」という「目的」やら「設計」やら「完成系のビジョン」が先にあるんですが、おかんの場合はそういった「目的」「設計」「完成系のビジョン」がないんですな。「かわいいキャラクターのカバーを作ろう」ではなくて「カバーを作っていたら、いつのまにか、こんなキャラクターになっていた」と。だから、これで完成系か?というとそうではないということでもあります。ほっといたら、これもなにかの拍子で、どんどんと変わっていく可能性があります。なにかのキッカケで、いきなり「耳」がついたりすることも充分、ありえるわけです。怖ろしいですな・・・。
無目的のものづくり。設計のない手芸。完成系のビジョンがないアート。これこそがおかんアートの凄味です。ほんま参りましたww
カテゴリー: 雑感