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2014 年 12 月 13 日 のアーカイブ

我々は間違える。その自戒を常に

2014 年 12 月 13 日 Comments off

明日はいよいよ衆議院総選挙。こんな時にこんなことをいうのもアレですが、基本的にぼくは間接民主主義、代議士制というものに懐疑的です。

かといって、ではネット国会ひらいて1億人みんなで「いいね!」の一票で決める…なんていう直接民主主義がいいとも思いません。これはむしろ怖いですな。ほんまに「全員参加のネット国会」なんてのが成立すると、仮に「6対4」なんてことになっても「直接民意で過半数を得ているんだから」ということで「4」(弱者)の意見を完全に切り捨てることに何の躊躇もなくなるでしょう。これこそが全体主義国家であり、究極の恐怖政治の誕生です。

要するに「人間は簡単に間違う」ということです。個人ならまだしも、ましてや大衆となるとそれこそ歯止めが効かない。魔女狩り、大恐慌、世界大戦、アウシュビッツ、原爆・・・時に集団発狂を起こすのが人類史の常ではなかったか。

そもそもの大前提として、ぼくらは常に間違う存在だという認識の下に、政治というのを組み立てないといけない。だからほんまは、簡単に「多数決」なんかで「答え」を出してはいけない。「答え」を出さないと先に進めない。それはわかりますが「答え」を早急に出すことが、じつは最も恐ろしい衆愚政治を呼ぶ。

「いってみると会場の中には板間に20人ほどすわっており、外の樹の下に3人とか5人かたまってうずくまったまま話し合っている。雑談をしているように見えたがそうではない。事情を聞いてみると村で取り決めを行う場合には、みんなの納得のいくまで何日でもはなしあう。はじめは一同があつまって区長からの話をきくと、それぞれの地域組でいろいろに話し合って区長のところへその結論をもっていく。もし折り合いがつかなければ、また自分のグループへもどってはなしあう。用事のある者は家にかえることもある。ただ、区長・総代は聞き役、まとめ役としてそこにいなければならない。とにかくこうして二日も協議がつづけられている。この人たちにとっては夜も昼もない。ゆうべ暁方近くまではなしあっていたそうであるが、眠たくなり、いうことがなくなればかえってもいいのである。」

以上の記述は、民俗学者・宮本常一の『失われた日本人』から。この歴史的名著には、かつてはどこにでもあったであろう、日本の村の「寄合」の光景についての記述があります。宮本常一によると「寄合」というのは、「話の中にも冷却の時間をおいて、反対の意見が出れば出たで、しばらくそのままにしておき、そのうち賛成意見が出ると、また出たままにしておき、それについてみんなが考えあい」ということを延々と繰り返したとか。要するに、昔のひとは「では、会議も定刻になりましたから、みなさん、賛成か反対か一票を」なんてことはやらなかったんですな。「全員総意」に至るまで、何時間でも、何日でも、何週間でも、何ヶ月でも話し合う「寄合」で物事を決めていった。決まらない案件もあるかも知れない。それは子子孫孫に至るまで考えればいい。やがて、時が解決するかもしれない。解決しないことかも知れない。そんな大問題は、そもそも人間の判断の及ぶものではないのかも知れない・・・。

西洋は「間接民主主義」を産み、「会議」を産み、「選挙」を産み、じつにスピード感溢れる政治を行ってきました。しかし西洋政治史とは、とんでもない過ちを犯し続けた歴史でもあります。とにかく、この政治は血が流れる。大失敗が多い。これは結局のところ、革命やらクーデターやら独裁者やらを産む政治です。180度、360度、急展開する。ジェットコースターのような政治です。

日本の「寄合」はそうではありません。これは西洋政治の対極に位置するもので、とにかく、徹底して考えようというスタンスです。急がない。早急に答えを出さない。話をしよう。待とう。聞こう。とりあえずごはんでも食べよう。ちょっと横になって寝よう。また明日、話をしよう・・・ということを延々と繰り返す。スピード感はまるでありません。しかし、そのぶん間違いは少ないかも知れない。

なんでもかんでも急がされる阿鼻叫喚の末期的な近代文明の中で「寄合」なんて時代錯誤も甚だしいことを提言しても、実質的にはなんの意味もなく、なにを眠たいことを・・・という話なのかも知れません。しかし、ぼくは「寄合」という方法論は人類の長年の試行錯誤の果てにたどり着いた、ひとつの究極の政治の在り様であり、智慧やと思ってるんですな。近代国民国家という枠組みの中では、これはムリなことなのかもしれない。しかし、もう少し小さいコミュニティの政治・・・都市や地縁社会などでは、こういう方法論の復活も可ではないだろうか?なんてことも思っています。

なにはともあれ、我々は間違える。その自戒を常に。


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「総勢280人まわしよみ新聞(世界一記録?笑)」!!河北新報社×仙台市三桜高校にて。みなさん、ありがとうございます~!!><

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ひっくり返りました!!なんと280人でまわしよみ新聞!!文句無しに「まわしよみ新聞の世界一記録」です!ww 河北新報社さん、畠山さん、仙台市の三桜高校のみなさん、ほんまにありがとうございます〜!!(≧▽≦)

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仙台市の三桜高校(旧宮城三女高)に。PTAの主催でコミュニケーションUPのための新聞活用法~目指せ会話マイスターというタイトルで、1年生全員280名に集まっていただきました。

高校生は、初めは新聞社員が8名も押し寄せているので、何か小難しいことを言われるのかなぁって印象だったと思うのですが、うちの社員が考えた新聞を活用した初?のゲーム「はやさがし新聞ゲーム~レッツ・ハヤタン」と「まわしよみ新聞」で新聞を広げ、見出しを探し、気になる記事を切って、仲間と話をしていくうちにどんどん「新聞って、意外に、楽しい」ってことに気づいていただけたのかなぁと思います。

はやさがし新聞ゲーム、まわしよみ新聞を行った人数で一度に「280人」は全国一!?かなぁ。ギネスに登録できるようにするには何人ぐらいが1度に集まるとちゃんと申請できるのかなぁ。


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スタンダードブックストア心斎橋@まわしよみ新聞!いやぁ、おもろかったなぁ・・・やっぱまわしよみ新聞はオモロイです!ww

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スタンダードブックストア心斎橋@まわしよみ新聞!いやぁ、おもろかったなぁ・・・やっぱまわしよみ新聞はオモロイです!ww


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「西宮市男女共同参画センターウェーブ@まわしよみ新聞」、発行されました!

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まわしよみ新聞!「スタンダードブックストア心斎橋@まわしよみ新聞」「280人まわしよみ新聞@仙台市三桜高校」だけやのうて「西宮市男女共同参画センターウェーブ」さんでも発行されました!わたなべさんの編集長で、えらい盛り上がったようですw にしおさん、ご報告記事、ありがとうございました〜!!^ ^

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本日、西宮市男女共同参画センター ウエーブさん主催の「まわしよみ新聞」のイベントに参加させていただきました。Mr.まわしよみ新聞こと陸奥賢さんが、ファシリテーターをされたイベントに先月参加させていただき「まわしよみ新聞」は、今日が二回目。今回のファシリテーターの渡辺裕子さんも素晴らしい!少し前に会場に到着して、渡辺さんと雑談。往年のタカラヅカの話題で、めちゃめちゃ盛り上がりました♫ 昭和のベルばら、初風諄さんの「マリーアントワネットは最高やった」とか「ファミリーランドに動物園があってホワイトタイガーやカバさんが、居てた頃はよかった」とかそれだけでも、大盛り上がりです。

もちろん、イベント本体は、更に充実した内容です。今回の一面は、他の参加者の方から日経MJより「好きなトコだけ食べたい」と言う記事。メロンパンの皮だけとかね。嫌なもの、汚いものは、出来るだけ見たくない、触れたくない、カットする。清濁合わせ飲まない。今の、この国の全体的な傾向を、現しているのでは?と言うように話が展開して行くのも、このイベントの醍醐味です。私の、出した記事は、百人一首について。往年のタカラジェンヌの芸名にも、古典落語のネタにも坊主めくりと言う、バクチにもなる。日本文化のイマジネーションの豊かさ。

まわしよみ新聞の、素晴らしさは参加者が、新聞を持ち寄って切り取って紙に貼って行くのが、基本なので安上がり、子供からご高齢の方も一緒に参加出来ます。何よりも、今存在する現実を直視し、受け容れる。知的で、娯楽性もあり尚且つ、攻めのイベント。イベントを打つなら、攻めていかなね。本日、心斎橋でも、まわしよみ新聞のイベントが開催させており大阪の禅寺、天正寺坐禅会のメンバーがそちらにも、参加しています。今日も充実した内容。まわしよみ新聞は、本当に面白い!是非開催したいです。


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