ホーム > 雑感 > 【淡路島】いよいよ明日から五斗長ウォーキングミュージアムのオープニングです!

【淡路島】いよいよ明日から五斗長ウォーキングミュージアムのオープニングです!

2016 年 3 月 15 日

【淡路島】いよいよ明日から五斗長ウォーキングミュージアムのオープニングです!「そもそも五斗長ってなんやねん??」って話ですが、弥生時代の遺跡でなぜか鉄工房ばっかりが集まっとる…という謎の大規模集落です。鍛治職人だけのムラ。鉄は食いもんやないですから、どこかのムラとの交流交易で食べてたんやろうし、なにか巨大な王権の直轄地やったんかも知れません。

これまで九州やら出雲やらにはこうした鉄工房集落もいくつか発見されてたんですが瀬戸内・畿内では初の発見でした(発見されてアッというまに国史跡認定)。伽耶の鉄斧(叩き直して別の鉄器=農具などを作っていた?)なども見つかってるので三韓文化との関連性なんかも気になります。ちなみに五斗長は古代史マニアには有名な「太陽の道」=レイライン(伊勢神宮斎宮、大三輪神社、二上山、四天王寺、伊奘諾神宮などが並ぶ。春分・秋分の太陽の通り道)にありまして、そういう意味でも興味深いところですw

五斗長ウォーキングミュージアムは突如現れた(2001年に大雨による土砂崩れで偶然発見されました)五斗長遺跡を入口にして人間、文化、自然、生命の関係性やら関連性を可視化して歩きながらそれらを体感してもらおう!…という壮大(無謀?)なプロジェクトです。かなり乱暴に説明するとw

そもそも「鉄」というのは自然物で。人間さまがそれを火の力(五斗長が「太陽の道」にある理由ですな)で叩き直して人工物にする。人を殺す武器にすることもあれば、人を産み、育む農具にすることもあれば、人を笑わせ、躍らせる祭器や楽器にすることもある(叩き直せばなんにでも作り変えられる)。便利で貴重。鉄こそは富や権力の象徴であり、まさに「鉄は国家なり」(鉄が国家を産みますが、鉄が滅ぼした国も無数にあります)なんですな。鉄とのお付き合い方を考えることが、人間さまの歴史とか生活とか文化を考えることに直結する。鉄はなんにもしらないけれど。

ぼくは去年から数回、五斗長界隈(常隆寺、黒谷、育波港など)をリサーチしまして。「川」(育波川)をモチーフにして五斗長の地域性を浮かび上がらせよう…というツアーを組み立てました。五斗長という「点」だけではなんもわからんのですな。海(育波港)⇄集落(五斗長)⇄山(常隆寺)という「線」にすることで、ようやくいろんなことが見えてきた。12はオープニングで、13はぼくと松本くんが案内役で海と集落を繋ぐルートを歩きます。いろんな物語がでてきました。ぜひともご参加してください!m(_ _)m

【淡路島】いよいよ明日から五斗長ウォーキングミュージアムのオープニングです!「そもそも五斗長ってなんやねん??」って話ですが、弥生時代の遺跡でなぜか鉄工房ばっかりが集まっとる…という謎の大規模集落です。鍛治職人だけのムラ。鉄は食いもんや…

Posted by 陸奥 賢 on 2016年3月10日


カテゴリー: 雑感 タグ: