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仙台藩士・細谷十太夫直英

2021 年 11 月 6 日

白河。奥州街道と会津街道の交差路。遊女志げ女の碑の近くには仙台藩士戊辰戦没之碑がある。白河口の戦いなどで戦没した仙台藩士150余名の供養碑という。

近くに鴉組の説明板がある。仙台藩には「鴉組」という黒装束で夜襲に長けた集団がいたらしい。恐しい…。

闇討ちとは武士の風上にも置けぬ!という感じだが、実は東北の任侠者やヤクザなどを集めて結成されたものらしい。いうてみたら奇兵隊の東北バージョンみたいなもんかも知れませんな。

組織したのは仙台藩士・細谷十太夫直英。鴉組は新政府軍に夜襲すること30数回。一度も負け知らずで東北の民衆は「細谷鴉と十六ささげ、無けりゃ官軍高枕」という俗謡が流行ったほどという。

仙台藩が敗れて降伏すると鴉組は解散したが細谷は行方不明に。戊辰戦争の大赦令がでると颯爽と姿を現した。見事、逃げ切ったということですな。

さらに鴉組の部下を率いて北海道開拓し、さらにさらに日清戦争で陸軍少尉となって活躍し、さらにさらに帰国後は警視庁の小隊長となったとか。いるんですな。こういう人物が。あっぱれ。


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