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‘雑感’ カテゴリーのアーカイブ

釈迦とマルクス

2009 年 9 月 5 日 Comments off

釈迦は平等を説きました。当時のカースト制度のインド社会において、それは革命思想であり、理想郷(ユートピア)として庶民に受け入れられました。ところが釈迦の死後、数年たってもカースト制度は滅びなかったんですな。現実は釈迦の思う以上に、冷酷で、強かでした。やがて「釈迦の説いたことは理想郷ではなくて、妄言ではないか?」と懐疑されるようになり、仏教はインド社会から駆逐されて北方に追いやられました。その後、中央アジアを経て、中国、韓国、日本へと渡っていきます。その過程の中で、釈迦の平等という革命思想は変質して、抽象化して、宗教化されていきました。いってみれば妄言が妄信(信仰)に変わったわけです。

同じことは20世紀の共産主義でも起こりました。マルクスは共産主義を説きました。純粋理性でいえば、共産主義には一点の非の打ち所もありません。唯物史観は完全無欠の、素晴らしい理論のように思えます。しかし、人間という存在はみんなマルクスが規定するような純粋理性の存在ではないんですな。もっともっと想像以上に、うろんで、曖昧模糊で、愚かで、テキトーで、カオスで、聖なる存在でした。マルクスの革命思想は妄言となり、これまた妄信となりました。キューバのカストロも北朝鮮の金も、結局、やってることはカルト宗教です。その出汁にマルクスを使っているだけ。

マルクスが説いたことは哲学、思想というよりも、宗教的情熱なんです。共産主義に対する解釈は、ぼくは、それぐらいが丁度いいと思ってます。


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「大阪あそ歩」来月17日から(大阪日日新聞2009.09.04朝刊)

2009 年 9 月 4 日 Comments off

いよいよ「大阪あそ歩’09秋」。大阪商工会議所にてプレス発表したところ、大阪日日新聞さんが記事にしてくれました。さすが大阪の地元紙。ありがたいことです。

http://www.nnn.co.jp/dainichi/news/090904/20090904027.html

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「大阪コミュニティ・ツーリズム推進連絡協議会」(大阪市、大阪商工会議所、水都大阪2009実行委員会、大阪観光コンベンション協会で構成)は3日、市民自らがガイドとなって来訪者といっしょにまち歩きやまち遊びを楽しむ「大阪あそ歩(ぼ)’09秋」を10月17日から開催すると発表した。期間は11月30日までの45日間で、まち歩きで68コース、まち遊びで7プログラムを実施する。

オープニングの10月17日には「大阪市制120周年記念まち歩き~江之子島から堂島、中之島へ~市役所跡を辿(たど)ると開国前後の大阪が見える」を開催する。

「大阪あそ歩」は「大阪は“まち”がほんまにおもしろい!」をテーマに昨年秋にスタート。今春には25コース50本のまち歩き、5プログラムのまち遊びに1056人が参加した。

コースを愛する熱の入ったガイドと「こんなものがあったのか」という地域資源の豊富さが魅力で、「キャンセル待ちが100人を超えた」と茶谷幸治・同協議会チーフプロデューサー。橋爪紳也・同協議会総合プロデューサーは「3年間で300コースが目標」と話す。

7日午前10時から、「大阪あそ歩’09秋」のホームページ(http://www.osaka-asobo.jp/)で予約できる。


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大阪は「日本一のまち歩きのまち」になりました

2009 年 9 月 3 日 Comments off

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本日、大阪商工会議所でプレス発表。「大阪あそ歩’09秋」がいよいよスタートします。「あそ歩’09春」は全25コースのまち歩きコースでしたが、「あそ歩’09秋」は全68コースのまち歩きを実施します。これは市町村単位では、日本一のまち歩きコース数を誇ります。大阪は「日本一のまち歩きのまち」になって、大阪あそ歩は「日本一のまち歩きプロジェクト」となりました。もちろん催行回数や集客規模でいえば「日本ではじめてのまち歩き博覧会」の長崎さるく博には遠く及びませんが(笑) 改めて長崎は偉大すぎます。本当に敬服、感服いたします。

ただ、なんといいましょうか。コース数(マップ数)だけですが、ニッチかも知れませんが、「日本一」という称号は、けっこう気持ちがいいもんです。2008年10月に大阪コミュニティ・ツーリズム推進連絡協議会が発足して11ヶ月。ようやく、ここまで来ました。

「あそ歩’09秋」のパンフレットは今月中にはJRや大阪市の関連施設などに配布される予定です。ホームページは来週頭には秋仕様になってリニューアルオープンされます。皆さん、ぜひとも御参加ください。
http://www.osaka-asobo.jp/


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【報道発表資料】「大阪あそ歩(ぼ)’09秋」がいよいよ始まります! ~大阪は‘まち’がほんまにおもしろい!~

2009 年 9 月 3 日 Comments off

【報道発表資料】「大阪あそ歩(ぼ)’09秋」がいよいよ始まります! ~大阪は‘まち’がほんまにおもしろい!~http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/yutoritomidori/0000050784.html

大阪コミュニティ・ツーリズム推進連絡協議会(構成団体:大阪市、大阪商工会議所、水都大阪2009実行委員会、(財)大阪観光コンベンション協会)では平成21年10月17日(土)から11月30日(月)まで“まち歩き”や“まち遊び”で大阪を楽しむ「大阪あそ歩(ぼ)’09秋」を開催します。この秋は、「まち歩き」68コース、「まち遊び」7プログラムの充実した内容になります。

「大阪あそ歩」は、「大阪は‘まち’がほんまにおもしろい!」をキャッチフレーズに、市民自らがガイドとなり、地域の人たちが大切にしている街の表情を紹介しながら、「じぶんのまち『大阪』はええとこや」と自信をもって、訪れる方々をご案内する取り組みで、多くの市民の方々と協働し、昨年秋の試行実施、今春の本格実施と実績を重ね、好評を得てまいりました。

この間、参加者だけでなく、申込み、問い合わせの件数も順調に推移し“まちあるき”に対する関心や気運が高まってまいりました。今後も、大阪あそ歩を通じて、大阪の街のおもしろさ、歴史を掘り起こし、新たな大阪の魅力を内外に広く発信したいと考えています。さらに、地域における市民レベルでの様々なまちあるき活動を活性化させることで、全市域的なコミュニティ・ツーリズムの盛り上がりにつなげてまいります。

~「大阪あそ歩(ぼ)’09秋」の概略~
今回、催行されるコースは市内全区に広がり、そのコース数は全国の市町村の中で最多となります。


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枚岡神社・直会

2009 年 9 月 2 日 Comments off

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式内社(名神大)・河内国一宮・官幣大社・別表神社の枚岡神社。朔日祭ということで、中東宮司さまとの直会にご参加させていただきました。

枚岡神社は、社伝によれば、神武天皇紀元前3年(神武天皇即位の3年前)に天種子命(あめのたねこのみこと)が、神津岳に祖神・天児屋根神を祀ったのに始まるとか。この神津岳が平らな丘であったことから「平岡(枚岡)」という社名の語源にもなっているようです。

天児屋根神といえば中臣氏(のちの藤原氏)の氏神さまですが、しかし記紀神話によれば、神武天皇が東征したさいは、このあたりは天孫族ニギハヤヒが治めていた地帯でした。このニギハヤヒは物部氏の氏神さまですから、枚岡神社界隈は、元々は中臣氏ではなくて、物部氏の所領地であったかも知れません。物部氏が蘇我氏・中臣氏との争いで没落してから、その所領地を中臣氏が治めることになったのでしょう。ちなみに枚岡神社の所在地を見てもらうと一目瞭然ですが、ここは難波宮(上町台地の北端・現在の大阪城付近)と平城京の東西ライン上にある神社で、ここを押さえれば、難波と奈良を手中に入れたも同然という地政学上、非常に重要な地点になります。

「物部氏との争いに勝利しますように」という聖徳太子の戦勝祈願によって四天王寺が建立されたように(おそらく四天王寺以前の古墳=荒陵山も物部系の所有地だったと推測してます)、物部氏と蘇我氏の権力闘争は、古代大阪の都市形成に、非常に大きな痕跡、影響を与えています。


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「弱法師」主人公 俊徳丸の足跡を尋ねて

2009 年 9 月 1 日 Comments off

大阪あそ歩LLP YUI企画Why don’t you”能”?実行委員会高安ルーツの能実行委員会とのコラボレートで、大阪・四天王寺を舞台にした能楽「弱法師」をテーマにしたまち歩きです。弱法師こと俊徳丸が通ったとされる俊徳街道(四天王寺~俊徳街道~摂津国分寺跡・熊野大神宮旧跡~御勝山古墳~俊徳地蔵~俊徳橋。行程約3キロほど)を、観世流能楽師の山中雅志師とともに訪ねて、各ポイントでは解説と謡なども披露してくれます。実際の物語の現場で、能楽の世界を体感できるという素晴らしい企画ですので、ご都合の合う方は、ぜひともご参加ください。

ご予約はこちら。
http://www.yuikikaku.com/syuntokumaru.htm

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http://www.osaka-asobo.jp/machiaruki/41_01.html

家を追われ、弱法師と呼ばれる盲目の乞食となった俊徳丸が父との再会を果たすまでを描いた謡曲『弱法師』。八尾市高安を出自とする親子の交感の舞台となったのは、彼岸の四天王寺です。この場所で、古来難波の地で世々引き継がれた日想観に彩られた曲舞を、俊徳丸(シテ)が語り聞かせ、物語のクライマックスを鮮やかに演じます。この秋、俊徳丸所縁の高安で演じられる『弱法師』上演を前に、俊徳丸が通ったとされる俊徳街道を観世流能楽師の山中雅志師とともに訪ねます。

● 実施日時 10月10日(土)14:00
● 参加費用 1,500円(おひとり)
●集合場所 四天王寺西門前(最寄り駅:地下鉄谷町線四天王寺夕陽ケ丘前駅徒歩5分)
● 所要時間 約3時間
● 定員 30名
 
・各ポイントでは能楽師が『弱法師』の筋に沿った解説と謡を披露します。
・主催:Why don’t you ”能”? 実行委員会
 後援:高安ルーツの能実行委員会
 協力:LLP YUI企画
・お申し込みは下記「LLP YUI企画」TEL・FAXまたはHPから。
 http://www.yuikikaku.com/syuntokumaru.htm
 TEL:050-5539-7876 FAX:06-6170-7222


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御堂さんを偲んで、南へ歩く~大坂は本願寺から始まった~

2009 年 8 月 30 日 Comments off

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9月14日から21日までの8日間に第1回「船場まつり」が開催されます。主催は船場げんきの会、船場まつり実行委員会、船場センタービル連盟、大阪久宝寺卸連盟、せんば心斎橋筋協同組合、大阪船場丼池卸連盟などで、約1400の問屋、小売店が参加しますが、大阪あそ歩もコラボレートして、中船場まち歩き「御堂さんを偲んで、南へ歩く~大坂は本願寺から始まった~」を実施します。「天下の台所」の中枢として繁栄した船場の多彩な魅力に迫るまち歩き企画。ぜひともご参加ください。

ご予約はこちら。
http://www.osaka-asobo.jp/machiaruki/39-01.html

大阪の大動脈・御堂筋。その出発は、津村別院と難波別院を結ぶ、細い細い参詣筋でした。この二大御堂のほかに、船場の守護神・御霊神社や、中世に活躍した武家・渡辺党の氏神の坐摩神社、ユネスコの世界無形文化遺産「文楽」ゆかりの難波神社などを巡ります。

● 実施日時 9月17日(木)13:00
● 参加費用 1,000円(中学生以上)
● 集合場所 地下鉄御堂筋線淀屋橋駅南改札口前
● 所要時間 約2~3時間
● 定員 15名


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大阪五低山 登山隊が行く!

2009 年 8 月 30 日 Comments off

大阪あそ歩の秋のプレイベントで、「大阪の山を巡ろう!」というまち遊び企画を作りました。

茶臼山(標高26メートル)
帝塚山(標高20メートル)
聖天山(標高14メートル)
御勝山(標高14メートル)
天保山(標高4.53メートル 日本一低い山!)

以上、5つの大阪の名峰を1日で登ります。普段は、帝塚山は「帝塚山古墳」、御勝山は「御勝山古墳」として史跡管理されていて、中に入ることはできませんが、今回は入山可能です。滅多にない機会ですので、ぜひとも御参加してください。

ご予約はこちら。
http://www.osaka-asobo.jp/machiasobi/40_1.html

山がないと思われる大阪にも、じつは山があります。御勝山、茶臼山、聖天山、帝塚山、そして「日本一低い山」と呼ばれる名峰・天保山…。大阪あそ歩では、これらの大阪五低山をわずか1日で踏破します! 日頃鍛えた技と力を発揮して、あらゆる困難を克服し、全員全山登頂をめざしましょう。日頃は入山できない御勝山も帝塚山もこの日は登れます。五山1日踏破の暁には、大きな名声と名誉があなたを待っています。求む、登山隊員!

● 実施日時 9月26日(土)12:00
● 参加費用 500円(おひとり)
● 集合場所 JR環状線 桃谷駅改札口前
● 所要時間 約5時間半(予定)
● 定員 20名

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この画像は2008年冬に天保山に登頂したときのものです(笑)


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大阪市北区大淀 浦江八坂神社境内 王仁神社~儒教(論語)と漢字(千字文)を我が国に伝えた王仁博士の墓~

2009 年 8 月 22 日 Comments off

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百濟國 若有賢人者貢上 故 受命以貢上人名 和邇吉師 即論語十卷 千字文一卷 并十一卷付是人即貢進

古事記に出てくる一文です。大意は「百済国に賢人がいると聞いているので呼びなさいという命令(当時の天皇は応神天皇)で、百済からやってきた人物の名は和邇吉師(わにきし)という。この人は論語十巻と千字文一巻のあわせて十一巻を我が国に持ってきた。」というようなところでしょうか。

この和邇吉師というのが王仁博士のことで、千字文というのは、漢文の長詩ですが、1000の異なった文字が使われていて、子供に漢字を教えるための教材です。要するに王仁博士は「儒教」(論語)と「漢字」(千字文)を我が国に伝えたわけで、日本の国家形成に多大なる影響を与えた人物といえます。

この王仁博士のお墓が、かつて大阪市北区大淀あたりにあったそうで、その痕跡として、いまの浦江八坂神社境内に王仁神社というのがあります。また現在の町名の大淀に変わる前は、このあたりは「大仁」(だいに)と呼ばれていて、これも王仁博士にちなむとか。

王仁神社は現在では学問の神さまとして祀られていて、一願成就の神さまにもなっています。また王仁博士が大阪に来て、仁徳天皇の即位を祝して詠んだ歌が

難波津に 咲くやこの花 冬ごもり いまは春べと 咲くやこの花

「大阪の海に、長い冬を越えて、花が咲いた。いまこそ春がやってきたと、花が咲いた。」というような意味です。この「花」は桜花ではなくて、梅花だといわれていて、古代の日本人にとっては、春を告げる花というのは桜花ではなくて、梅花だったようです。また、紀貫之が編纂した古今和歌集の仮名序にも選ばれていて、「歌の父母のやう」と、名歌として絶賛しています。

王仁神社。春の時期に訪れて欲しい、大阪の名所です。

※大阪あそ歩マップ
おしてるや 咲くやこの花 浦江・大仁 ~王仁博士も文人墨客も眺めた花と夕陽~


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白山(日本百名山・標高2702メートル) 御前峰・御来光

2009 年 8 月 19 日 Comments off

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夕方に室堂に入って、山小屋で雑魚寝したあと、早朝3時半に起きて御前峰に向かって登り始めました。約1時間ほどで山頂に到達。吹きすさぶような山風に、気温10℃を切るような寒さの中で、じっと待つこと40分。東に見える、北アルプスの山々の頂きの彼方から、矢のような強烈な光を放ちながら朝陽が登ってきました。驚くほどに、美しい御来光。呆然とするぐらい圧巻でした。

記念撮影!ということで、大阪あそ歩の旗と一緒に。「大阪あそ歩登山隊」が日本三大霊峰・白山に登頂した瞬間です(笑)


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