摂津国+河内国+和泉国=大阪の面白さと複雑さ
2011 年 7 月 5 日
最近、阪神間をウロウロしてますが、大阪と兵庫を往復して思うのは明治政府の廃藩置県は大失敗だということ(上方をボロボロにするという意味では成功しました)。ほんまは大阪と兵庫は律令時代から「摂津国」で、これはそのまま「摂津府」としてワンセットで括るべきでした。これをムリヤリ分けたことで、1300年にわたる摂津経済文化圏は自分たちのアイデンティティを失って迷走。この問題は現在の関西空港と神戸空港という二重空港問題にまで繋がってます。
また大阪の面白さは「摂津国」「和泉国」「河内国」の三国の緩衝地域にあることでしょう。この三国は、それぞれ独自の文化、経済、歴史、物語を有していますが、こういう都市はほかにあまりなくて、大阪という都市の複雑さ、猥雑さ、カオス感、わかりにくさは、この三国のミクスチャーにも由来してます。
カテゴリー: 雑感