生物学的には人類の二足歩行は進化ではなくて失敗なんやそうで。あれは歩行ではなくて、じつは倒れている。倒れそうになるから足が出て、結果として前に進む。四足歩行の動物はちゃんと安定的に体重移動させるのでエネルギーが必要で、だから行動範囲も狭い。人類は倒れつつ移動したので、エネルギー消費が少なく、寒帯から温帯まで地球上に散らばることができた。
二足歩行するロボットを作ろうと思うと大変なのもそこで。超高性能なICチップでも人間のアタマ(脳)のサイズにはならないとか。カラダに対して数倍、数十倍、大きいアタマを作らないとカラダを制御できない。ロボットのように正しく物事を組み立てようとすると、理路整然とシステマチックに構成しようとすると、人類の二足歩行はじつにトリッキーで再現できない。
進化ではなくて失敗が生物の領域を広げたという話はなかなか面白い。正しいことではなくて、過ちこそが、じつは最も可能性に満ち溢れている。要するに、正しいことは1つしかないが、過ちは∞(無限大)にある。無限大のパターンがあるから、中には正しさを超えるものもあるということなんでしょう。
失敗の可能性。誤作動のキャパシティ。エラーの深さ。社会実験者は、そこに身を投じる。
大分合同新聞さんのコラム「東西南北」でまわしよみ新聞をことが取り上げられました!^^ ありがとうございます~!m(_ _)m
https://www.oita-press.co.jp/1040000000/2040002000/2015/01/20150129
「まわしよみ新聞」という言葉を聞いたことがあるだろうか。数人のグループでテーブルを囲み、持ち寄った新聞からそれぞれが気に入った記事を選んで紹介、画用紙に貼って壁新聞を作る取り組みだ▼考案したのは大阪市のまちづくりプロデューサー陸奥(むつ)賢(さとし)さん。2012年春ごろ、大阪市内の喫茶店で、店のママと客のおじさんたちが新聞を見ながら楽しそうにワイワイ話している姿がヒントになった▼その年の9月のイベントで試したところ「面白い」と評判になり、自然発生的に全国に広がった。会場はカフェや公共施設などさまざま。スタートさせて2年間で200カ所以上で開かれ、体験者は延べ1万人に上るという▼「人の考え方を知ることで自分の世界が広がる」「初めて会った人とも一気に親しくなれる」「選んだ理由を説明することでプレゼンテーション能力が高まる」。まわしよみ新聞の面白さや効果を、陸奥さんはこう分析している。難しいテーマが設定されるわけでもなく、誰でも気軽に参加できる「敷居の低さ」も魅力のようだ▼活動は教育現場にも広がっている。先日、県内の大学で体験講座を開いた同僚の話では、普段全く新聞を読まない学生たちも生き生きと参加していたという▼まわしよみ新聞の活動を陸奥さんは、教育に新聞を活用する「NIE」をもじり、「PIN=プレー・イン・ニュースペーパー=新聞を遊ぼう」と呼ぶ。NIEを実践する先生方にも大いに参考になる取り組みと言えそうだ。