ホーム > 雑感 > 【滋賀県】龍谷大学の猪瀬先生がゼミでまわしよみ新聞を発行してくれました!^ ^ 白波瀬さん発案の「テーマ限定まわしよみ新聞」です。詳しい感想記事で興味深いです。大学関係者、教育関係者さんは必読でしょうw

【滋賀県】龍谷大学の猪瀬先生がゼミでまわしよみ新聞を発行してくれました!^ ^ 白波瀬さん発案の「テーマ限定まわしよみ新聞」です。詳しい感想記事で興味深いです。大学関係者、教育関係者さんは必読でしょうw

2016 年 6 月 22 日

【滋賀県】龍谷大学の猪瀬先生がゼミでまわしよみ新聞を発行してくれました!^ ^ 白波瀬さん発案の「テーマ限定まわしよみ新聞」です。詳しい感想記事で興味深いです。大学関係者、教育関係者さんは必読でしょうw

猪瀬さん、学生さんたち、ありがとうございます〜!m(_ _)m

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いつも「まわしよみ新聞」を実施した後、考案者の陸奥賢さんに個人的にご報告させていただいて、陸奥さんがそれを報告していただくという流れをたどらせていただいておりましたが、今回は、自分でFacebookに投稿させていただくことにしてみました。陸奥さん、いつもありがとうございます。以下、長くなってしまったのですが、本ゼミでの「まわしよみ新聞」の取り組み方について書いておきます。
 
今回は第二回目の「テーマ限定まわしよみ新聞」です。本ゼミの「まわしよみ新聞」としては3回目の実施になります。このゼミは、卒業論文をしっかり書くことができるようになることを最終目標とする大学3年生ゼミです。第1回目の「まわしよみ新聞」はオーソドックスな新聞を持ち寄る「まわしよみ新聞」をしています。23名の学生がこれから知り合いになっていく、という状況の中での実施でもありますので、お互いにどんなことに関心を持っている人で、どんな風に話す人なのかということを知り合う機会として(といっても、4人ずつのグループなんですが)、新聞という媒体を通して話すことはなかなかいいなあ、と思っております。

しかし、ゼミは自分自身で身の回りの中から、あるいは大学で学んだことの中から、突き詰めて考えてみたいという課題(問い)を見つけ、それを他の学生と一緒に議論しながら深めていくという場になることが目標です。そんなわけで、それ以降の「まわしよみ新聞」はテーマ限定で、白波瀬さん考案の新聞記事データベースを使った「まわしよみ新聞」を実施させていただいております。

まず、宿題として自分でテーマを考えてみて、班でそれを持ち寄り、そこから班としてのテーマを決め、どのような記事を見つけたいのか、どんな風に検索したらその情報にたどり着けるのかを「まわしよみ新聞」実施の前の週のグループディスカッションで考えてもらいます。そして、宿題として、新聞記事を検索して、5つほどの記事を各自に厳選して持ってきてもらいます。その記事をプレゼンし合って、読み合って、その記事の内容からどんなことが考えられるのかを議論してもらい、その議論の中から、さらに記事を厳選して壁新聞として作成し掲示する、という流れです。

多くの班は、最初に「テーマを決めよう」というと、「教育」「家族」「就職活動」「テロ対策」「観光」といった形で、キーワード(単語)のみを決めて話し合おうとします(これは卒業論文のテーマについても同じ傾向があります)。持ってくる記事も拡散しがちです。なので、次の「まわしよみ新聞」では、「○○の変化」(○○は何を入れても自由)を新聞記事から読み取ってみるという風に課題を少し限定してみています。「変化」を考えてもらうのは、現在の新聞だけではなく数十年前にさかのぼって同じ話題の新聞記事を読んでもらい、その記事の書かれ方を時代ごとに比較してもらいたいという意図もあります。ゼミ最後の「まわしよみ新聞」では、テーマを「問いの形にする」ことを指示して、「まわしよみ新聞」をしてもらいます。

3年生の後期のゼミでは、それぞれが探求したい課題をみつけて、関心が近い人同士でグループになってもらい、毎回の作業の進捗報告とグループ討論を通して、卒業論文を書く下準備を進めるとともに、グループディスカッションの方法や楽しみを知っていただくということが目標です。

テーマ限定の「まわしよみ新聞」を繰り返し行うことには、自分たちの関心領域を知り、その中から「問い」を設定し、その問いについて考えるためのデータ(ここでは新聞記事)を自分たちで探し、それらを使って考え、議論する、という一連の流れを体得してほしい、というねらいがあります。(ゼミではその合間に、学術論文では同じ問題をどのように扱っているのか知ろうということで、各自で「まわしよみ新聞」で設定した課題に近いテーマの学術論文を探して、要約作成とその議論の評価をする作業を組み合わせています。)

思うような成果が出ているかどうかはわからないのですが、多くの班は自分たちが考えたテーマについての記事でもあり、お互いに興味深く記事を読み込み、議論が弾んでいるなと感じます(学生により温度差はもちろんありますが)。前回は、珍しく初回から問いの形で「正しさとは何か」というテーマを考えた班があり、新聞記事から読み解くには難しいテーマなのではないか、と思いましたが、かなり真剣な議論の末、投書欄の記事が二つ貼り付けられて、なるほどなーと感心しました。「社説」というものを知った学生もいました。今回は、男女雇用機会均等法施行後の1986年の女子学生の就職状況に関する調査報告の内容に現状との違いを感じ取った班、「フリーター」に対する社会的評価について考えた班など、それぞれの班でいろいろ考えてくれたようでした。
 
本ゼミでの「まわしよみ新聞」のあり方は、本来の「まわしよみ新聞」の趣旨とは少し外れたものになっているかもしれませんが、おかげさまで、楽しく勉強させていただいています。来年度の3年生のゼミ(前期)でも実施していきたいと思います。ありがとうございます。


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