大阪まち歩き大学。新潟留学。阿賀町。将軍杉。
2022 年 4 月 1 日
大阪まち歩き大学。新潟留学。阿賀町。将軍杉。
将軍杉の将軍とは平安時代中期に活躍した余吾将軍こと平維茂(?〜1022?)のこと。維茂の義兄弟の平維衡の系譜(伊勢平氏)から平清盛(1118〜1181)が出てくる。維茂は大体、清盛からは100年ほど前の世代の人で、藤原道長に仕えて出世し、陸奥国で勢力を伸ばした。
阿賀町には維茂が建立したという平等寺があり、その平等寺の境内にあるのが将軍杉。傍らに会津藩初代藩主の保科正之が建立した「鎮守府将軍平維茂碑並銘」がある。
樹齢は推定1400 年。樹高40m。幹周り19.31m。平維茂を葬った際の標木だという。維茂が亡くなったのは1022年頃だから、樹齢が1400年というのが本当なら維茂が亡くなった時でも樹齢400年の杉であったということになる。本当かどうかはよくわからない。
惜しむらくは真ん中の杉が倒れてしまったことで、昭和36年(1961)の第二室戸台風の被害という。しかし流石の巨樹で威風堂々たる有様に圧倒された。阿賀町に来たら一見の価値はあります。神々しい。
カテゴリー: 雑感