時代の転換点となると「オレのことは構うな!お前らだけでも生き延びろ!」と他山の石になるのが大阪という都市の歴史的宿命ではないか?という気もする。
大阪まち歩き大学。大阪駅から天満駅まで。久しぶりでちょっと特別バージョンで3時間ほどに。
次回は4/20(水)です。参加者募集中!
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大阪まち歩き大学。「是より東鶯の丘」石碑。細工谷にある。
昭和初期にこの付近に資産家がいて野球倶楽部の仲間と一緒に作ったものとか。地元を顕彰しようという愛郷心で七基ほどこういった石碑を建立したらしい。他にどんなものがあったのか?いまいち詳細はわかっていないという。
この辺りは細工谷だが桃の名所で桃山と呼ばれたり、桃谷(JR桃谷駅の由来はここから)と呼ばれたりもした。「桃には鶯」というわけで「鶯の丘」の名がついたらしい。
桃は中国原産。この辺りの細工谷以東は上町台地の崖下で古代は海(河内湾)が広がっていた。渡来人が訪れ、その中の誰かが桃を持ち込んだのだろう。
「桃」は「木」に「兆」(きざし)と書く。なんの兆しか?というと妊娠で妊娠の兆しがあると食べたくなるのが桃だった。いまは桃といえば甘いが古代中国の桃はもっと酸っぱかった。酸っぱいものを欲しがるのはまさしく妊婦で赤ん坊と桃がここで繋がる。
日本人なら誰もがご存知の桃太郎。何故、川から流れてきた大きな桃に赤ん坊が入っているのか? 実は桃というのは赤ん坊の訪れを告げる兆しの植物であったからだ。
桃を怖がるのは「鬼」だが、これも古代中国の鬼というのは今の我々が考える化物の赤鬼青鬼ではなくて「死者」のことを意味する。死者がなによりも怖れ、嫌がるのが生のシンボル、生命力漲る赤ん坊であった。だから桃(赤ん坊のシンボル)は鬼を遠ざける植物となった。桃から産まれた桃太郎が鬼退治に出かける…というのは、いろんな意味でわかりやすいw
古代の桃は酸っぱかったが酸っぱい植物は他にもある。例えば「梅」。これも「木に母」と書く。「苺」(草冠に母)も同じく。「季」(すもも)は「木に子」と書く。いずれも妊婦が欲しがる植物の実であった。
漢字はよくできているというか、一々、面白い。読み解いていくと古代の中国人の生活文化や信仰、願い、祈りのようなものが浮かび上がってくる。