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大阪まち歩き大学。道明寺天満宮で度肝を抜かれるのが境内にある修羅(しゅら)

2022 年 4 月 18 日

大阪まち歩き大学。道明寺天満宮で度肝を抜かれるのが境内にある修羅(しゅら)。巨石を運ぶ道具で、古代の土師氏はこの修羅を用いて百舌鳥古墳群、古市古墳群などの巨大古墳を作ったという。
要するに石を運ぶ「ソリ」なわけだが、そもそも「修羅」が訛って「ソリ」になったという説がある。修羅→しゅら→すら→すりという変形だろう。

昭和53年(1978)に道明寺天満宮の氏地である三ツ塚古墳の周濠から約8.8mと約2.8mの大小2基の修羅が出土したという。本物は近つ飛鳥博物館と藤井寺市立図書にあり、文化財にも指定されている。この辺は土建屋一族の土師氏の本拠地、故郷だから、この巨大修羅はその土師氏が活躍した痕跡、証拠のようなものといえる。

道明寺天満宮に置かれているのはドキュメンタリー映画『鬼に訊け』で有名な宮大工の西岡常一棟梁によって製作された「復元修羅」だが、これがまた実に大迫力。上に置かれた石の重さはわからないが、これだけの巨石を運ぶには一体どれだけの男衆、人手がいることか。

おそらく古代には、これほどの巨石の運搬は鳴り物、お囃子などで調子、音頭を取り、勢いをつけて、まるでお祭り騒ぎのような光景であったろうと思われる。関わる者みんなで力をあわせないとこれだけの難事業は成し得ない。序列もあれば、組織もあれば、信仰もあったろう。

この修羅が面白いのが大阪で盛んなだんじり祭の始まりではないか?という説があること。だんじりの「だん」は「壇」のことで祭壇、仏壇という言葉なんかもあるが要するに祭礼をする場であり、聖なる空間であり、神仏の依代の場といえる。修羅は巨石を運ぶが、巨石こそはまさに神そのものであるから、これは「壇」といえる。

だんじりの「じり」というのは「そり」(だんそり→だんじり)がこれまた訛ったものといい、そのように解釈できるとしたならば、まさしく「だんじり」とは「壇修羅」となる。

あくまで言葉の響き、音からの連想に過ぎないが、それなりに説得力のようなものがある…かな?まあ、だんじりのルーツとは何か?は諸説あって、よくわからないが個人的にだんじり=壇修羅説は興味深い。


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