大阪まち歩き大学。夕陽ヶ丘を歩く。大江神社。 大江神社は四天王寺七宮のひとつで、四天王寺さんを守る7つの神社のうちのひとつとされる。
大阪まち歩き大学。夕陽ヶ丘を歩く。大江神社。
大江神社は四天王寺七宮のひとつで、四天王寺さんを守る7つの神社のうちのひとつとされる。四天王寺は七坂、七名水、七宮と、やたらと「七」の数字が尊ばれる。これは北斗七星の信仰。
実際に四天王寺の寺宝に聖徳太子の剣があるが、それは「七星剣」という。四天王寺、難波津は港町。海民が多かった。海民は夜の航海が怖い。その夜の航海を助けてくれるのが北斗七星。星を読むことで、航海の方角が定まる。ギリシャ神話も星の信仰が厚いが、ギリシャはエーゲ海、地中海に囲まれた海洋国家であり、海の民であった。海の民と星辰信仰の結びつきは深い。
四天王寺七宮の大江神社は四天王寺の北方を守るお宮さんだという。北方の守護といえば毘沙門天。毘沙門天の象徴といえば虎で、ここには狛犬ならぬ狛虎さんがいる。ただ肝心の毘沙門天の毘沙門堂がない。長く空き地になっているが、いつか再建する…という計画なんかがあるのだろうか?再建したらいいなあ。
狛虎さんがあるから、虎繋がりで阪神タイガースファンが願掛けする神社になってしまい、大江神社はタイガース神社と呼ばれたりもするらしい。
僕が10代後半の頃に初めて大江神社の毘沙門堂跡を訪れた時は周りは鬱蒼と木々が生い茂って、怨念めいた願い札があちらこちらに書かれていた。野村、星野監督の就任前で、まさしく阪神暗黒時代。ちょっとおどろおどろしい様子であったが星野監督時代のリーグ優勝(2003)で一気に場が晴れやかになり、浄化されたような雰囲気になったw
人間の思い、願い、祈りってのは重いというか怖いもんですよ。狛虎さんの様子の変遷をみていたらわかります。いまはそういう往年の怖い感じは全くない。よかった。今年の阪神はダメダメですが。しかし阪神ファンというのは負けて連敗して一勝しただけで「やった!もう優勝したみたいなもんや!」と大騒ぎして、んなアホなw まだ一勝やw
結局、騒ぎたいだけやないか?と思うが、まあ、そういうのが野球観戦の正しい楽しみ方ではないかという気もする。負けて悔しがり、勝って嬉しがる。一喜一憂する。阪神ファンは野球観戦の醍醐味を味わってますわ。
ちなみに僕は南海ホークスファンであり、南海ホークスはもうこの世にないので特に一喜一憂することがない。解脱しております。
しかし聖徳太子もビックリでしょうな。1400年経つと、四天王寺を守る神社がタイガース優勝を願掛けする聖地になってる。市井の人たちは自由であります。