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‘雑感’ カテゴリーのアーカイブ

神田一橋。学士会館。東京大学発祥の地。東京大学はどうも本郷のイメージが強かったんですが、じつは神田から。

2023 年 3 月 17 日 Comments off

神田一橋。学士会館。東京大学発祥の地。東京大学はどうも本郷のイメージが強かったんですが、じつは神田から。

この辺りは江戸城の北側。武家屋敷、旗本だらけで。武家は、江戸時代は官吏、官僚ですから。じつは武官でもあるが文官でもあり、儒学などを熱心に学んでいた。元々、そういう文教の場所であったように思います。

神田、神保町の文化レベル、教養レベルの高さは、そういう土地柄に由来するという気がしてならない。近代以前からの伝統。土地の記憶。


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蕃書調所

2023 年 3 月 17 日 Comments off

なぜ神田、神保町が古書のまちになったのか?が不明で。大学が多かったからという話ではあるが、では、なぜ大学が多かったのか?という謎が生まれ、しかしリサーチしていくと幕末、1855年に九段下に西洋の書物を研究する「蕃書調所」が作られたというのが鍵ではないか?と思い至る。

この蕃書調所は明治初期に九段下から神田一橋に移転し、蕃書調所→洋書調所→開成所→東京大学と繋がっていく。要するに我が国の大学の発祥が神田、神保町界隈ということになるらしい。

ではなぜ蕃書調所が九段下に?というのは当時の図書頭が旗本の竹本正雅(1825〜1868)で、その屋敷地であったので、そこに作られたらしい。この竹本正雅はのちに外国奉行を務めて生麦事件の幕府側の交渉人にもなったとか。

要するに蕃書調所が九段下にできたのは偶然。たまたまではありますが、それが現在の神田、神保町の古書のまちに繋がっているのかも知れない。数奇なる歴史!


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九段下にて。寿人遊星。ハレー彗星の記念に彫刻を作ったらしい。頭が長い。福禄寿なのか?ハレー彗星の尾を意識していると思われる。

2023 年 3 月 17 日 Comments off

九段下にて。寿人遊星。ハレー彗星の記念に彫刻を作ったらしい。頭が長い。福禄寿なのか?ハレー彗星の尾を意識していると思われる。

パブリックアートでんな。千代田区。そういや、ハレー彗星ブームってありましたなあ。


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東京はどこもかしこも基本的に渦巻き状で、複雑な構造で、地図をみるとすぐ東京やなとわかる。

2023 年 3 月 17 日 Comments off

堺、京、奈良と上方の古い都市は基本、碁盤目状で。大阪も中心部分の船場、島之内などはやはり碁盤目。その周りは複雑な構造をしているが。

東京はどこもかしこも基本的に渦巻き状で、複雑な構造で、地図をみるとすぐ東京やなとわかる。見慣れない感じに戸惑いもするが、そこが面白い。しかし、もうちょい真っ直ぐならんか?とも思うw


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神保町。美学校。自由と実験のアカデミア。こういってはなんですが、じつに東京っぽい。

2023 年 3 月 17 日 Comments off

神保町。美学校。自由と実験のアカデミア。こういってはなんですが、じつに東京っぽい。

美学校の隣の愛全公園には、かつて東亜高等予備学校があり、若き頃の周恩来はここで日本語などを学んだ。近くには西周の屋敷などもあったそうで、そこは若き森鴎外が通っていた。専修大学も目の前。近世は武家屋敷やったそうですが、近代以降は文教のまちなんですな。

その伝統がRARAにも息づいているのかも知れない。


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PARA周辺を逍遥する。山口書店にて『回顧 自決直前の三島由紀夫展』。観たいが閉まってる。無念。

2023 年 3 月 13 日 Comments off

PARA周辺を逍遥する。山口書店にて『回顧 自決直前の三島由紀夫展』。観たいが閉まってる。無念。


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大阪七墓巡り・都島区の善源寺墓地

2023 年 3 月 12 日 Comments off

大阪七墓巡り復活プロジェクトネタ。

大阪七墓は七つ以上あるw 「うちも七墓」「うちも七墓だった」とあっちこっちに自称七墓(?)がある。要するにテキトーにどこでもいいから近隣の七ヶ所の墓を巡れば七墓巡りは完成であったようで、昔、いろんな文献を集めて自称七墓を数えてみたら、なんと18か所もあった。それ以外にも「ここ、もしかして七墓やったんちゃうか?」と僕が目星をつけていた墓地もいくつかあって、そのうちのひとつが都島区の善源寺墓地。

今回、某仕事で『大阪金石史』を調べていたら善源寺墓地はやっぱり七墓であったという記録を発見した。さらに善源寺墓地から刑場址を意味する「諸悪人菩提碑」という石碑が見つかったという話も。これも昔、都島区の古老から「あそこ、刑場跡地やで」と聞いていたんですが、そんな記録はどこにもないのでおかしいなあと思っていましたが、そうか。石碑が見つかってましたか…。場所は、どこかはいいませんが、いまもちょっとやっぱり雰囲気はあります。まちの歴史いうんは消しゴムでゴシゴシ消えるいうもんやないので。なんか残るんです。ニオイ。空気感。様子。気配。

この石碑が「おさん茂兵衛の心中塚」となっていたというのも、これまた謎で。ひとつ謎が解決したと思ったら、またひとつ謎が増える…。まち歩きなんて、そういうもんですが。調べれば調べるほど謎は増えていくばかり。物語は終わらない。


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和泉そぞろ:黒鳥・黒鳥牛神社

2023 年 3 月 12 日 Comments off

和泉そぞろ。黒鳥。

黒鳥牛神社はかつて大きなご神木があった。堂島米市場の相場を知らせる旗振りの場所でもあったとか。
そのご神木は枯れ死してしまい、切ることになったが、切るとご神木の中から五寸釘が大量にワンサカでてきた。「牛の刻参り」のご神木であったという。

いまも集落の人たちに祭祀が行われている。信仰は篤い。


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【埼玉新聞】【高校受験ナビ】浦和高校にてまわしよみ新聞が発行されました!ありがとうございます~^^

2023 年 2 月 15 日 Comments off

【埼玉新聞】【高校受験ナビ】浦和高校にてまわしよみ新聞が発行されました!ありがとうございます~^^

日本全国で最も東大合格者を多く輩出している公立高校が浦和高校とか。名門ですな。

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■埼玉新聞社:高校受験ナビ:新聞とネット違いを学ぶー県立浦和高校

https://saitama-np-jukennavi.com/column-news/%e6%96%b0%e8%81%9e%e3%81%a8%e3%83%8d%e3%83%83%e3%83%88%e9%81%95%e3%81%84%e3%82%92%e5%ad%a6%e3%81%b6%e3%83%bc%e7%9c%8c%e7%ab%8b%e6%b5%a6%e5%92%8c%e9%ab%98%e6%a0%a1/

県立浦和高校(日吉亨校長)=さいたま市浦和区=で、新聞を使って情報の伝え方や見極め方を学ぶ公民科の授業が行われた。生徒らは記事をじっくりと読んだ後、新聞ができるまでの過程やインターネット上で流布される情報の危うさについてをプロから受講。「まわし読み新聞」の手法で実際に紙面を作成し、情報との付き合い方を実地で深めた。

(中略)

3時間目は、NIEアドバイザーの小谷野弘子教諭らの指導のもと、グループごとにテーマを決めて紙面の切り抜きを模造紙に貼り、オリジナルの新聞を作る「まわし読み新聞」に取り組んだ。

「見出し、見出し」「コメントを入れないと」など、互いに声をかけ合い知恵を絞りながら、熱心に手を動かす生徒ら。完成した新聞を張り出し、投票で優秀作品が選ばれると、教室内に歓声と拍手が響いた。 授業を担当した同校の高橋律夫教諭は、「新聞は実際に手に取ることが重要。お互いに読み合うことで、自分の世界を広げることができる」と、学びを通しての成長に期待を寄せていた。



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サバイバーズ・ギルト

2023 年 2 月 14 日 Comments off

尼崎にて。

阪神間には占い師、祈祷師、拝み屋が多い。民間の、単なる長屋や一軒家で、その手の仕事をしている人がいたりする。そして多くは家のどこにも占い師とか祈祷師とか拝み屋とは書いていない。知る人ぞ知るの口コミで「あの人の占いは当たる」とか「前世が見えるらしい」とかいわれて完全予約制、紹介制でやっていたりする。

話を聞いていくと、実は阪神淡路大震災の生き残りの人であったりする。どういうことか?

東日本大震災は津波の被害が甚大で、津波はライン(線)であったから、「ここまで波が押し寄せてきた」と目に見えてわかりやすい。それに対して阪神淡路大震災は直下型地震で、地面の安定性、地盤の具合なのか、全壊、半壊、一度損壊と一軒一軒、被害が違った。

周りは大した被害ではないのに、そこ一軒だけ全壊で潰れたというようなパターンがあれば、逆に周りは全壊なのに、そこ一軒だけなぜか不思議と壊れずに無事であった・・・というようなことも起こった。被害がまばらで、津波のラインのような「わかりやすい」ものではなかった。

回りの家は全員亡くなったのに、ひとりだけ生き残ったりした人は、なぜ自分だけが生き残ったのか?と考える。考えざるを得ないだろう。与えられた命。何かそこに意味があるのでは?なにか使命があるのでは?と思い込んでしまう。自分は天から、神仏から、選ばれた人間であると目覚める人、覚醒してしまう人がいてもおかしくない。

サバイバーズ・ギルトともいう。アメリカでは戦場帰還兵に多かったそうだ。生き残った者の罪悪感。義務感。責任感。使命感。

回りの人がほっておかないということもある。あの町内会は全壊したのに、○○さんの家だけは助かった。不思議だ。なにかあるに違いない。神さま仏さまから選ばれた人だ。あることないこと、いいふらす。周りの人も、みんなそういう目で見てしまう。そういう環境が、生き残った人を、またそういう気にさせる。

本人の体験。周りの環境。そういうものが積み重なると、おそらく、脳のどこかの回路が開いてしまうのだろう。いつまにか「見えてしまう」。自然と人の未来像、将来の姿、生き死にがわかったりする。

じつは人間には多かれ少なかれ、元々、そういう第六感や予知、感知能力、直観があるものだが、日常生活を送るには、そういう敏感すぎる能力は邪魔になってしまう。いつのまにか制御してしまっている。しかし直下型の大型地震という生き死にの体験によって、そのリミッターが外れてしまった。

危ないのは「リミッターが外れっぱなしの人」だが、こういう人は占い師や祈祷師、拝み屋などにはなれない。日常生活すら難しいだろう。しかし、中にはリミッターを開いたり、閉じたりができる人もいる。そういうタイプは優秀な占い師、祈祷師、拝み屋になれる。プロというのは「開く能力」ではなく「閉じる能力」を獲得した人のことをいう。

阪神間はだから、この手の占い師、祈祷師、拝み屋が多い。そして、その多くはひっそりとやっている。ボランティアも多い。この能力はお金をもらうものではないという。超越的な何者か?から自分に与えられた不可思議の力だから、他人のために使役するのだという。

「○○さんのアドバイス、助言で、救われた」という人も多い。人助けになっている。地震、震災は、いろんなドラマ、物語を生むが、サバイバーズ・ギルトもそのうちのひとつだろう。


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