障害者福祉施設が観光をはじめたらどうなるんやろうか?それは、もしかしたら『当事者研究』ならぬ『当事者観光』のようなものになるのかも知れない…。
障害者福祉施設が観光をはじめたらどうなるんやろうか?それは、もしかしたら『当事者研究』ならぬ『当事者観光』のようなものになるのかも知れない…。
障害者福祉施設を「観る」ことで「意味不明」や「バクハツ」や「カオスモス」や「モヤモヤ」や「なんか怖い…」や「摩訶不思議」な「異日常」(←日常・非日常ではなくて異日常。日常なんやけど、ちょっとだけ、どこかズレてることが多々、おこります。よく観ないとそれはわからない)に気づきます。長く滞在していると、誰でも、その「他者性」に揺さぶられる。「なぜ?どうして?」といった「問い」も産まれてきます。
しかし、その「問い」に理路整然とした答えがあるとは限りません。レッツのスタッフに聞いても「いやあ、よくわからないんですよねぇ」といった曖昧模糊な答えしか返ってこなかったりします。わかりやすい、明確な答えなんてのはないから、推論や想像や模索が始まります。その「問い」はやがて自らにも反転してくる。
「彼らはなぜ障害者なんやろうか?」「どうして自分は障害者ではないんやろか?」「障害者と自分はどこがちがうんやろか?」…。
そうやって「他問」が「自問」へと反転された結果、自分の中にもある「障害者性」「当事者性」が観えてくる…なんてことがあるかもしれないし、ないかもしれないww
レッツの新しいプロジェクトです。いろいろとコラボで仕掛けていきます。ツアーもやります。乞うご期待くださいm(_ _)m
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◎レッツ、観光はじめます。
http://cslets.net/hotnews/news-666
観光といっても、レッツがどこかの名所を案内する訳ではありません。私たちの日常を見に来てもらう観光をはじめます。
これまでも、どうお客さんに来てもらうか・どのような体験をしてもらうか試行錯誤してきました。今回、観光という切り口から観光家の陸奥賢さんと検討し、たどり着いたコンセプトが<レッツの【ありのまま】に、【長い時間】浸ってもらう>ということです。そこで、「タイムトラベル100時間ツアー」という企画を立ち上げました。
とにかく100時間いてもらえれば、何か感じてもらえるのではないか?むしろ、私たちの活動の何かを感じてもらうには、100時間くらい長く居てもらうしかないと考えています。
ただ一度に100時間というのは難しいと思います。そこで、各自の都合に合わせて何度かに分けて滞在し、合計100時間の滞在を目指すツアーになっています。詳しい参加方法は、ウェブサイトをご確認ください。
とにかく難しいことは考えず、気軽に遊びに来ていただければ嬉しいです。普段の生活では出会えない面白さや悩みに出会える機会になると思います。
最後に、本企画のアドバイザー陸奥さんの言葉を借りて締めさせていただきます。
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観光は「光を観る」と書きます。いまは観光をしかける側が、必死になって「事」や「物」を光らせようと努力します。「お・も・て・な・し」に必死になる。でも、ほんとうは光は「観る側」が見つけるものです。ある詩人はいいました。「山路きて なにやらゆかし すみれ草」。山道の路傍に、ひっそりと咲いている小さなすみれ草。その美しさに気付くのは、光を観るのは、「観光者自身」によるのです。草は光りません。花は光りません。それを光らせるのは、あなた。あなたの心。
陸奥 賢(観光家 / コモンズ・デザイナー / 社会実験者)