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無意味に逍遙する中で出会う情報の可能性

2013 年 4 月 23 日

いろいろとありまして4/29、5/6に関西学院大学の社会学部で「まわしよみ新聞」をやることになりました。

インターネットの最大の弱点は「検索性に優れすぎている」という部分でして。自分が知りたいと思う語句を検索したら、すぐ、その情報にアクセスできる。情報を取得するプロセスに「迷い」や「紆余曲折」がないんですな。例えば、とある某書を欲しいと思って本屋にいって棚を探しているうちに「おや?」と全然、当初の目的とは違う本が気になってパラパラと中身を捲って「なんとなくこっちを買おう」となって読んでみると、当初、自分が欲しいと思っていた本よりも、なんとなく手にした本の方が面白かった・・・といったような「偶然の幸運」(セレンディピティ)が成立しにくいわけです。人生の醍醐味はこうした意外性の体験だというのにインターネットには、それがないんですな。100%ないとはいいませんが成立しにくい。

目的論的に情報を取得するのではなく(それは結局、自分の世界観を超えません)、無意味に逍遙する中で出会う情報の可能性(それは意外性に満ち、自分の世界を超えた世界を予感させます)。それを体感し、その必要性を訴えるのが「まわしよみ新聞」です。関西学院大学の学生さんたちに、そのメッセージが届くか?どんな反応をしめすのか?ちょっと楽しみですww

■まわしよみ新聞
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