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尾張地方北西部にはかつて「七墓」と呼ばれる民俗芸能があった。

2022 年 6 月 7 日

尾張地方北西部にはかつて「七墓」と呼ばれる民俗芸能があった。

(諸説あって本当のところはわからないが)大阪七墓巡りがルーツらしいのだが地方に伝播するうちに、いろいろと中身が変容し、独自に進化し、西尾張地方では若者たち(15歳~20歳ぐらい)が「七墓連中」という組織を作り、新盆の家や墓などを巡って浄瑠璃、廻向、和讃、歌舞伎、謡曲、説教節、講釈などを行ったりしたという。

その練習に使った七墓台本が250冊以上も残っているそうで、どういうものがあるのか?いろいろと調べていたら「色念仏」というの台本があった。

「一の大事は色の道」
「色なくしてはこの娑婆もつぶれて草の原となる」
「ただ色事をはげまんせ」

西尾張の七墓では若者たちが家々を訪れて門付けで芸を見せるが、それが家の娘たちとの出会いの場になっていたとか。死者供養のレクイエムといいながら恋歌、春歌、艶歌をお披露目していたわけで、もっとえげつない台本もあったのでは?と思う。

ちなみに大阪七墓巡りでは、そもそも男女が一緒に墓を巡っていた。大阪の町奉行所が毎年毎年、何度も何度も「夜中婦人参詣可致無無用候」と禁令を出している。それほど男女の巡り(デートですな、もはや)がお盛んだったらしい。また七墓中に男女が出会って結ばれると性病が治るというよくわからない信仰もあったという。余計、蔓延するがな…。

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【大阪七墓巡り2022】第一夜:8/13(土)18時より「梅田」「南濱」「葭原」を巡る

https://www.facebook.com/events/842966676662438

【大阪七墓巡り2022】第二夜:8/14(日)18時より「蒲生」「真田山陸軍墓地」「小橋」を巡る

https://www.facebook.com/events/1160028208118220

【大阪七墓巡り2022】第三夜:8/15(月)18時より「鳶田」「千日」を巡る

https://www.facebook.com/events/389733783183949

9/4(日)12時より■堺七墓巡り復活プロジェクト2022

https://www.facebook.com/events/572906637742341


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