七墓史観

大阪七墓巡り復活プロジェクト2013チラシA4

大阪の歴史を語るとなると、大体「上町台地史観」か「船場史観」に始終するのがオチで。しかしぼくは大阪にはもうひとつ、非常に重要な史観=「七墓史観」というものがあると思ってるんですな。「大阪の背骨・上町台地」(宗教都市)と、「大阪の中枢・船場」(商業都市)を取り囲む「大阪の外縁部・七墓」(悪所都市)としての大阪の魅力。そこは花街遊郭であり、芝居小屋であり、男女の道行の場であり、心中場所であり、転びキリシタンの垣外であり、死刑場であり、西鶴、近松、文楽、歌舞伎、和事、粋の文化を生んだところです。江戸時代は「士農工商」という絶対封建的身分制度の社会。無礼な町人がいれば武士はまちなかで「切り捨て御免」にしても、まったく御咎めがなかったわけで、町人階級はまるで人間扱いされていなかった。だからでこそ大阪の町人は弱者、敗北者、無縁者、死者へのコンパッション(共苦)を持ち、それが「七墓」というアジールへと昇華された。上町台地や船場の栄光もいいでしょう。しかし、七墓に象徴される大阪の挫折を語らないと、大阪という都市を見誤ります。「観光」とは光を観ることですが、光だけを観ていると真っ白でなにも見えません。光と闇を認識することで、初めて人間は世界の成り立ちを把握することができる。

当時最先端の集合墓地であった千日墓地では毎年、8000人近い死者を弔っていたとか。大阪の町人はもちろん、まちなかで行き倒れた人や、犯罪人なども、千日墓地に埋葬されました。江戸時代、250年間で換算すると、千日墓地には約200万人近い死者たちが眠っていることになります。まさに大阪こそは、日本最大のネクロポリス(死者の都市)だった。そこを原点にして、立脚点にして、大阪という都市の来し方、行く末を見つめたいんですな。「大阪七墓巡り復活プロジェクト」はそのためにやってます。

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■8/9(金)18時より應典院にて【大阪七墓巡り復活プロジェクト2013 七夜連続一墓巡り ①南濱編】「葬食~盆とは皿を分けること~」と南濱まち歩き
http://www.facebook.com/events/202691023222744

■8/10(土)23時より某カラオケ店にて【大阪七墓巡り復活プロジェクト2013 七夜連続一墓巡り ②小橋編】日常編集家アサダワタルと死生観光家陸奥 賢による「真夏の夜の挽歌トークショー」と小橋まち歩き
http://www.facebook.com/events/440564306050489/

■8/11(日)18時より緑橋♭にて【大阪七墓巡り復活プロジェクト2013 七夜連続一墓巡り ③梅田編】「Chikahiro Hanamura(ハナムラチカヒロ)氏と花火をする夜」と梅田まち歩き
http://www.facebook.com/events/206154612872998/

■8/12(月)18時よりcafé EARTHにて【大阪七墓巡り復活プロジェクト2013 七夜連続一墓巡り ④千日編】「舞踊家・木室陽一による舞踊ワークショップ」と千日まち歩き
http://www.facebook.com/events/209576585862450/

■8/13(火)18時よりcafé EARTHにて【大阪七墓巡り復活プロジェクト2013 七夜連続一墓巡り ⑤葭原編】「北夙川不可止伯爵のレクイエム歌會」と葭原まち歩き
http://www.facebook.com/events/238355509622577/

■8/14(水)18時よりcafé EARTHにて【大阪七墓巡り復活プロジェクト2013 七夜連続一墓巡り ⑥蒲生編】「書家・田面遙華による書のワークショップ」と蒲生まち歩き
http://www.facebook.com/events/206690852822069/

■8/15(木)20時よりココルームにて【大阪七墓巡り復活プロジェクト2013 七夜連続一墓巡り ⑦飛田編】「詩業家・上田假奈代による詩のワークショップ」と飛田まち歩き
http://www.facebook.com/events/399655600143585/

■8/15(木)8時よりJR福島駅より【大阪七墓巡り2013~真田山・陸軍墓地で玉音放送を聴き、釜ヶ崎夏祭りの慰霊祭で祈る~】
http://www.facebook.com/events/172394669609419


2013年 7月 25日
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