歌垣風呂ポスター。近江鉄道さんに貼って頂きました。ありがとうございます〜! 稲垣潤一よりデカイ!w
地下鉄にて。ガス自由化でまさかの「関電ガス」。電気なんか?ガスなんか?
これ、南海バスがガス事業に参入したら「南海バスガス」。阪急バスが参入したら「阪急バスガス」。近鉄バスが参入(以下略)。
バス会社はまだいい方で、もし仮に北海道の清涼飲料水メーカーの日本アスパラガスが参入したら「日本アスパラガスガス」になってしまう。お、恐ろしい…。
應典院寺町倶楽部会報「サリュ」が108号(煩悩の数w)で、一端、休刊になります。記念すべき最終号に、コラムを書くことになりまして。前主幹の山口洋典さんの應典院10年を振り返るというものです。拙文がウェブでアップされていたのでシェアm(_ _)m ※小出さんのインタビューなどもあります!
「サリュ」は休刊しますが、これからは應典院ホームページ(いまリニューアル検討中)を主軸に、各種の活動告知、情報発信、コラムなどを展開していく予定です。
山口主幹体制の10年間でも「築港ARC」や「コモンズフェスタ」や「仏教と当事者研究」など、数えきれないぐらい、輝かしい実績を積んだ應典院ですが、これからの10年(秋田光軌主幹体制)もユニークかつオリジナリティ溢れた、じつに應典院らしい仏教の実践の場になっていくと思います。乞うご期待ください!m(_ _)m
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■コラム「受」:「山口洋典前主幹の10年を辿る」第6回 コモンズというバトン
山口さんとの出会いは…、すいません、あまり記憶にないんですが、「コモンズフェスタ2013の企画委員に入ってくれませんか?」とお誘いをうけて、そこから應典院に出入りすることになり、いろいろと交流させていただく機会が増えました。
それまで、ぼくは「大阪あそ歩」というコミュニティ・ツーリズムのプロデューサーをやっていて、日夜「コミュニティ」(まち)について考えていた人間で、そんなぼくが「コモンズ」という言葉を真剣に考え、取り組み、いまでは立派(?)に「コモンズ・デザイナー」を自称するほどになったのは、山口さん、應典院、コモンズフェスタとの出逢いがキッカケです。
コモンズは「共有地」と訳されます。要するに「シェア」(わかちあうこと)です。しかし「顔が見える仲間にシェアする」のがコミュニティなら、「会ったこともない無縁の他者に対してもシェアをしよう」というのがコモンズだとぼくは解釈しています。だからコモンズフェスタは、應典院が無縁の他者(そこには死者や異類も含まれる)に対して開かれ、有形無形のシェアをすることであり、それこそが仏教用語でいう「無縁大慈悲」の実践なんだろうと思っています。
2016年3月の「山口主幹を送る会」のときに、山口さんは、ぼくに「現代社会にコモンズは成立するか?」と問われました。ぼくは「成立してません」と答えました。超資本主義は人間存在をなんでもかんでも資本化し、「自己責任」という呪縛で「失敗できない社会」を作り上げ、過酷な生存競争からコミュニティ志向はますます強化されて、「自分たちだけがよければよい」という社会状況になっています。
自称「コモンズ・デザイナー」としては忸怩たる思いですが、ぼくは山口さんから「コモンズ」というバトンを受けとりましたから…。いろいろと試行錯誤して、のらりくらりと、小さな実践を繰り返そうと思ってます。山口さん、見守っていてください(笑)。
■陸奥賢
観光家/コモンズ・デザイナー/社会実験者。1978年大阪生まれ。ライター、放送作家、リサーチャー等を経験後、2008年10月に大阪あそ歩プロデューサーに就任。大阪あそ歩は2012年9月に観光庁長官表彰を受賞。2013年1月に大阪あそ歩プロデューサーを辞任し、現在は観光、メディア、まちづくりの分野で活動中。「大阪七墓巡り復活プロジェクト」「まわしよみ新聞」「直観讀みブックマーカー」「当事者研究スゴロク」「歌垣風呂」「劇札」などを手掛ける。應典院寺町倶楽部執行部メンバー。著書に『まわしよみ新聞のすゝめ』。最近、演劇ユニット「茶坊主」だったことを思い出した。
■應典院寺町倶楽部会報・サリュ 第108号2017年3・4月号
http://www.outenin.com/modules/contents/index.php?content_id=1335
https://goo.gl/cOQXEs
【滋賀県】4月に大津市市民活動センターさんからのご依頼で「広報・宣伝力アップ講座」でまわしよみ新聞をやります!^^
まわしよみ新聞は、新聞解体して、また再構築して、自分たちのオリジナルの新聞にしてしまうというメディア遊び。これをやると、新聞の構造とか、他者性の発見とか、メディア・リテラシーとか、情報発信の編集術とか、いろんな気づきや発見があります。
ぜひともご参加してください!m(_ _)m
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■大津市市民活動センター「共感をよびこめ!広報・宣伝力UP講座」
http://movementotsu.com/bill/201704-05adver.pdf
デンマークが「観光の終焉」を宣言したとか。
これ、言葉が足りなくて、もうちょい正確に言うと大量移動・大量消費の、集客最優先資本主義の「近代観光(モダン・ツーリズム)の終焉」で、これからはサスティナブルで、流動性の高い地域コミュニティの活性化、贈与的なコモンズ経済を大事にする「現代観光(コンテンポラリー・ツーリズム)をやります」ということでしょう。
観光客が増えれば増えるほど、その都市は住みづらくなっていきます。店は観光客値段やし、ゴミは増えるし。一過性で、移ろいやすい大衆を目当てにした商売は、より刺激的で、より欲望的で、より扇情的で…なんというか「スーパー玉出」みたいになるんですな。実際、スーパー玉出は外国人観光客に大人気らしいですがw
あまり前知識がない観光客相手に「これがほんまもんですよ!」と、いかにもわかりやすくパッケージされた「シュミラークル」(まがいもの)も氾濫して、悪貨が良貨を駆逐するが如く、都市の文化性や歴史性や物語性が失われていく。「わがまち意識」がなくなっていく。都市をほんまに愛する人がいなくなる。
ぼくはそういうマス・ツーリズムへのアンチテーゼとして、コミュニティ・ツーリズムのプロデューサーを長くやってきましたから。いまもやってますけど。
コミュニティ・ツーリズムとはなにか?「大阪あそ歩」がやっぱいっちゃんわかりやすくて。
https://www.osaka-asobo.jp/
要するに「コミュニティの人間が、そのコミュニティを観光する」という地産地消型の観光です。大阪人が、大阪人と一緒に、大阪のまちを、楽しむ。これがコミュニティ・ツーリズム。
では、これをやると、一体、なにが起こるか?「わがまち意識」が産まれるということです。自分はどんな都市に産まれ、どんな都市に育ち、どんな都市で死んでいくのか?がコミュニティ・ツーリズムをすることでわかる。都市を歩くことで、都市の文化性や歴史性や物語性を発見し、知り、取り戻すということです。
都市独自の文化や歴史や物語こそが、都市の品格や品性や品位を作ります。外から来る観光客をどれだけ増やしても、そんなのはできんのですわ。中の人が、わがまちを観光しに来んと、こうした都市力は醸成されまへん。
そういう意味ではコミュニティ・ツーリズムは「外の人なんかいらん!」という、一種の排外主義的ツーリズムなんですなw これはこれでもちろんいろんな弊害がありまして。だから、ぼくはかたやコミュニティ・ツーリズムのプロデューサーをやりながら、かたやコミュニティを越境する「コモンズ・デザイン」をやりだしたわけですが、それはまぁ、また別の話。
デンマークの新しい観光戦略は、観光客を観光客扱いせずに、コミュニティの一員として受容する都市を目指そう!…というもので、どういう取り組みになるのか具体的な中身は不透明ですが(サイトみたけどようわからんσ(^_^;))、コミュニティ・ツーリズム的な志向、その実践や模索を掲げている。
キャピタリズム至上主義のマス・ツーリズムへのアンチ。コミュニティ・ツーリズムはひとつの手法ですが、こうした新しい観光(ポストモダン・ツーリズム、コンテンポラリー・ツーリズム)がいろんな都市で胎動しつつある。まだまだ弱い動きですが、しかし、昔に比べたら、確実に、この動きは深まり、広まってきてます。
そもそも観光ってのは、資本や産業やのうて、哲学です。個々人の固定化された世界「観」を揺さぶるために、別の角度から「光」を照射して、多様性を獲得するための実践を「観光」という。もうぼちぼち「ほんまもんの観光」をやらなあきまへん。
※あ。ちなみに3/10(金)に應典院で「宿坊は寺院を救うか~お寺と観光ビジネス」というお寺ミーティングをやります。ゲストが宿坊研究会の堀内克彦さん。秋田光彦住職がファシリテーターで、ぼくもコメンテーターとして出ます。宿坊や観光について語る会。よろしければご参加ください!m(_ _)m
http://www.outenin.com/modules/contents/index.php?content_id=1325
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【コペンハーゲン市、「観光の終焉」を宣言!?】
新しいコペンハーゲン市の観光促進戦略が発表されました。
通常、各国政府や地域は、たくさんの観光客を呼びこもうと数々のPRをやっています。
しかし、今回のコペンハーゲン市の新しい観光戦略は、「観光の終わり」というタイトル。
これまでは大量の消費者が、ビジネスと余暇、都市と地方、文化と自転車など、各セグメントに分断された観光を楽しんでいました。見栄えの良い観光地の美しい写真で観光をマーケティングする時代も終わりました。政府の観光局が、当局が消費者に観光地を上から目線で提案する時代も終わりです。
観光はもっと地域住民や企業、そして観光客が一緒に作り上げていくものになるべきです。そして観光が地域に住む人の生活の質を上げなければコペンハーゲンは観光客の犠牲になってしまいます。マスメディアによるPRによって大量の観光客が押し寄せ、地域住民の負担になるようではダメです。
さらに、観光客を単なる観光客としてではなく、一時的な住人として扱うことで、観光客も地域コミュニティの一員となり、コミュニティに貢献できるのです。
コペンハーゲンの街角での経験が、観光客に何かのインスピレーションを与えることができれば、それから将来成長するビジネスが生まれる可能性だってあります。
詳しくは以下のリンクをご覧下さい。
http://localhood.wonderfulcopenhagen.dk/
【宮城県】河北新報の畠山さんの投稿よりシェアm(_ _)m 「河北しんぶん寺子屋」でまわしよみ新聞が実施されます!ご興味ある方はぜひともご参加ください!^ ^
フライヤーがかわいい。めんこいw
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「河北しんぶん寺子屋」の新聞広告デザインが決まりました!手書きタッチで「新聞社員と楽しく学べるこどものサロン」とのサブコピーもいい感じでおさまりましたっ。デザインはかほく新聞ソムリエの赤渕利恵さん、構成はミライトスの渡辺結芽さんです。めんこい広告、ありがとねぇ!3月27日(月)から30日(木)まで、午後3時~5時半まで。「やること」は①河北春秋の「かきうつし」と「おんどく」②まわしよみ新聞です。子どもはもちろんオトナの参加もOKでーす。河北新報社に気軽にキテネ。