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大阪まち歩き大学。佐渡島留学編。佐渡銘石。赤石玉。真野観光センターの展示即売場にて。

2022 年 4 月 3 日

大阪まち歩き大学。佐渡島留学編。佐渡銘石。赤石玉。真野観光センターの展示即売場にて。

佐渡島は大昔に海底火山の噴火や地震によって海底が隆起して2つの山(北に大佐渡、南に小佐渡)が形成され、それらが繋がって現在の佐渡島が出来上がった。マグマや地殻変動によって地中の貴金属が吹き上げられ、それが佐渡金山となる。

我が国は世界有数の地震大国であるが、それがゆえに鉱山資源が豊富な国でもあった。温泉も沸くし、地震や津波は最悪ですが、だからでこその恩恵もいろいろとある。

赤玉石の最高級品は、かつては金よりも貴重な名石として知られ、秀吉や徳川家といった権力者に献上されてきたらしい。赤は魔除けの色なので、破魔、厄除、招福の神石として人気であったとか。いまでも佐渡の旧家の庭石に使われたりしているそうで、実際に僕は佐渡を歩き回ったが、あちらこちらの旧家に赤玉石が置かれているのを見た。

明治30年代に佐渡が大水害に見舞われたが、このときに土の中から大量の赤玉石が出現したとか。大水害でボロボロだった集落は、その赤玉石を売却し、そのおかげで村の復興がなされたという。

天災、地震や津波は不幸なことですが「そのおかげで温泉が湧いた」とか「土壌が豊かになった」(運ばれてきた土砂にはいろんなミネラルが含まれている)といった民話や伝承が日本全国あちらこちらにある。「宝石、貴金属が露出して潤った」は珍しいが佐渡らしいエピソードといえる。

災い転じて福と成す。神計らいというべきか。まさに捨てる神あれば拾う神あり。


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