この商品を買った人はこんな商品も買っています

amazonで本を購入すると、よくでてくるのが「この商品を買った人はこんな商品も買っています」「あなたがチェックした商品を買った人は、こんな商品も買っています」という煽り文句。顧客の嗜好を判断するアルゴリズムデータの蓄積によって、興味や関心が似た人々をグループ化して、顧客がまだ見ていない、知らない商品情報を提供し、抱き合わせで商品を購読させようとする。「協調フィルタリング」と呼ばれる「レコメンド・システム」(推奨システム)で、ネット・ビジネスでは常識化しつつあるようですが、これがぼくはどうも気に入らない。実際、非常に購読意欲をくすぐるシステムなんですが、結局、こうやって薦められる商品は、人間をある種のタイプに当て嵌めようとする罠といえます。ネットってのは、どうも目的論的なユーザーが多いせいか、そこにサービスを準拠させると、与えられる情報に偏りが出て、「情報の偏重」が発生する。薦められるままに本を購入していると、同じような、似たような人間ばかりが量産されるというわけです。「協調フィルタリング」はじつは一種の「調教フィルタリング」といってもいい。

ぼくが、むしろ、ネットサービスでやってほしいのは、「この商品を買った人はこんな商品は絶対に買っていません」「あなたがチェックした商品を買った人は、こんな商品はまったく買っていません」という「非協調フィルタリング」であり、「アンレコメンド・システム」(非推奨システム)です。自分とよく似た世界観の人やグループがいて、しかし、その中の誰も読んでいない本だからでこそ、それをあえて読んでみることによって、未知の発見や、新しい世界や、想像だにしなかった可能性が見えてくるかもしれない。あくまで「かもしれない」なんですが、そこが非常に大事なことで。

みんな同じ道を歩いていても、おもろないということです。反対に歩いたり、細路地に入ったり、回り道したり、穴にもぐったりしないと。真に豊かな情報化社会のために、いまこそ「非協調フィルタリング」「アンレコメンド・システム」を!そういうネット本屋がでてきたら、ぼくは大いに応援したいですww


2013年 8月 7日
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