「釜ヶ崎芸術大学2013」、はじまります。
2013 年 8 月 25 日
「釜ヶ崎芸術大学2013」、はじまります。
http://kama-media.org/japanese/geidai2013/index.html
釜ヶ崎には無料の簡易宿泊所「シェルター」があります。四角公園、三角公園に並べば無料で炊き出しもあります。夕方、教会で説教を聞けばパンをもらったりもします。まったくお金がなくて、健康保険証も、身分証明書がなくても医療センターで簡単な治療ならうけることもできます。あなたがまったくの無一文で、誰も友達がいなくて、頼る人がいなくて、天涯孤独の孤立無援でも、釜ヶ崎に来て関係機関を訪ねれば、生きていくことはできます。ただし「生きていくことだけ」です。生命を維持することだけはできる。
人間は生きるために生きるのではなく、なにかをするために生きています。「人はパンのみにて生くるにあらず」。これは真実です。「遊びをせんとや生まれけむ」。これも真実です。釜ヶ崎にパンやシェルターや治療センターはあります。しかし人間が、本当に人間として生きるには「芸術」や「アート」や「遊び」が必要不可欠なんです。ココルームの釜ヶ崎芸術大学はそこを担っています。ほんとうの豊かさとは資本の量ではなく、芸術やアートや遊びを許容する心のキャパシティです。そういう社会をぼくは作りたい。そしてココルームはそんな社会を実現するために、静かに、誠実に、真摯に取り組んでいる。ぜひ、みなさんも、釜ヶ崎芸術大学へ。
遊ぶおっちゃんらの声聞けば、我が身さえこそ、揺るがるれ。
■釜ヶ崎芸術大学2013
http://kama-media.org/japanese/geidai2013/index.html
カテゴリー: 雑感