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関西学院大学社会学部の白波瀬達也講師が、「大学の新聞データベース」と「まわしよみ新聞ワークショップ」を連動連携させて、非常にユニークな授業方法を模索、実践してはります。

2013 年 10 月 10 日

関西学院大学社会学部の白波瀬達也講師が、「大学の新聞データベース」と「まわしよみ新聞ワークショップ」を連動連携させて、非常にユニークな授業方法を模索、実践してはります。
http://www.mawashiyomishinbun.info/archives/1468/

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新聞というのは基本的には「今日的」なものなんですが、日本の新聞の歴史も150年ほどありますから、その「今日的」が連綿と積み上げられ、そのアーカイブたるやハンパないものがあるわけで、これらを用いれば、かなり面白いことができそうです。「今日的」な世界の成り立ちを、膨大な新聞メディアのデータの海に潜ることで、再構築させていく。まるで「新聞アースダイバー(?)」のようなフレーズがぼくの頭の中にでてきました。アカデミズムと「まわしよみ新聞」の幸福な関係。「新聞アースダイバー:白波瀬講師」ということで期待してますw 大学関係者の方には、ぜひとも注目してほしい事象です。以下は白波瀬講師のfacebook記事より引用です。

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釜ヶ崎のことを学ぶことを目的にした本日の演習授業では、大学が所有する新聞記事データベースを活用して「貧困」「社会的排除」「無縁社会」「生活保護」に関する記事を学生にセレクトしてもらい、そのことについて5人1組のグループに分かれ討議してもらいました。

討議後は「まわしよみ新聞」の手法を借用し、記事をカット&ペーストし、各々の記事の連関や記事の回読を通じて得た視点や疑問を模造紙に書き込みました。
http://www.mawashiyomishinbun.info/

釜ヶ崎のことを学ぶ演習授業はかれこれ5年ぐらいやっているのですが、ようやく自分でも納得のいく授業方法が確立しつつあります。

ポイントは以下の通り。
①いきなり学術的なものにアクセスさせないこと。
→学術的な文献に抵抗をもつ学生もいるので、最初は敷居を低く設定。そのために分量が少なく、一般読者を想定した新聞記事の活用は効果的。

②新聞記事は教員側から与えず、自分で検索させること。
→テーマを与えたうえで、新聞記事は自分で検索させる。そうすることで、与えられたテーマでも自発性が発揮されやすい。自分で調べたので、それなりに自身の問題意識とリンクしやすい。

③各人がセレクトした新聞記事をネタに議論する。
→各人が主体的に記事をセレクトしているので、その記事の興味深い点を比較的うまく説明出来る。「一人称」で説明することを通じて、他の学生の関心も喚起しやすい。

④持ち寄った記事を再編集する。
→手作業が増えることで、役割が生じる。周囲の様子をうかがう中で自然に自分の役割を獲得することができる。これは小グループだからこそ効果があり、10人以上のグループになると、傍観者が生まれる可能性が高い。小グループだと、身近な話もたくさん出てきて、より親密度が高まる。

⑤グループワークの結果を発表する
→演習授業に対する帰属意識がぐっと高まる。出来の善し悪しに関わらず、実践したことの結果が「見える」ため、そこそこの充実感がある。と同時に課題も多く確認(自身の知識不足など)できるため、学ぶ意欲が高まる。

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