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時間感覚を意識する思想運動(「儲かる」ではなくて「どれだけ長く続くか?」)

2014 年 4 月 11 日

「善・悪」とか「真・贋」とか、ようわからん時代です。なにか物事をはじめようとするときに、どこに、自分の価値判断基準を置けばええんやろか?ぼくは基本的には「どれだけ長く続けられるだろうか?続くだろうか?」ということに重きを置いて考えようと思ってます。

それで「まわしよみ新聞」も「直観讀みブックマーカー」も「コモンズ・デザイン」を標榜して「オープンフリーソース」で展開しました。このやり方だったら、お金は儲かりませんが(「まわしよみ新聞」も「直観讀みブックマーカー」もどんどん広がっていってほんまに嬉しいんですが、ぼくの収入などにはなりませんのでww どうしたらマネタイズできるんでしょうねぇ・・・?誰か教えてくださいww)、みんなに受け入れられるだろうし、仮に僕が死んでも、プロジェクトは長く続くんではないだろうか?と考えたわけですな。

こういう風に考えたのは、やっぱり「311」の影響が非常に大きくて。東日本大震災以降、色々と考えさせられて、ぼくは世界に「痕跡」を残したいと思ったんですな。大胆不敵な、恐れ多いことですが、ぼくが死んで、この世からいなくなっても、なにか世界に残るような「仕事」をしたいと思った。「お金」とか「儲かる」とかいうことよりも、「より長く続くだろう」という方法論を模索したわけです。「長・短」「時間感覚」を最優先してプロジェクトを考え、立案して、実行した。その結果、「まわしよみ新聞」も「直観讀みブックマーカー」も色んな人、色んな場所で受け入れられてムーブメント化していっている。ほんまにありがたい話やと思ってます。

いまの近代文明は、世界中を「経済」やら「情報」やら「石油」やら「核」やら「権力」やらが行き来して、浸食して、汚染して、覆い尽くした時代です。地球上にいる人類のうち、0.1%にも満たない富裕層の人たちだけは、人類史上でも例を見ないほどに空前規模に繁栄してますが、しかし、こんなアンバランスな文明は長続きせーへんやろ?と思うんですな。資本主義も科学主義も国家主義もあとどれだけ持つんや?と。せいぜい100年ちゃうか?そんな文明でええんか?と。どないしたら、より「長続きする文明」になるのか?「長・短」「時間感覚」から文明のグランドデザインを考えなあかんのちゃうか?と。

「儲かる」ではなくて「どれだけ長く続くか?」。そういう考え方で、社会を構築していく。「まわしよみ新聞」「直観讀みブックマーカー」は、そういう時間感覚を意識しようという思想運動でもあります。


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