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毎日新聞の城島さんがコラムで「まわしよみ新聞」を取り上げてくれました!

2014 年 4 月 24 日

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毎日新聞の城島さんがコラムで「まわしよみ新聞」を取り上げてくれました!^^ 城島さん、ありがとうございます~!m(_ _)m

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■幸せの学び:<その94>まわしよみ新聞=城島徹 – 毎日新聞
http://mainichi.jp/feature/news/20140421org00m070009000c.html

日雇い労働者の多い街で知られる大阪市西成区から興味深い活動が始まった。オススメの新聞記事を持ち寄り、それを話題にしながら画用紙に張り付ける「まわしよみ新聞」という取り組みだ。「いつでも、どこでも、だれでもできる」を合言葉に、老若男女、職業や立場を超えた笑顔のコミュニケ−ションが全国に広がっている。 

 その仕掛け人は大阪のイベントプロデューサー陸奥賢さん(36)。2012年春ごろ、浪速のシンボル通天閣に近い西成区の喫茶店にたまたま入ると、客や店主が新聞を手に熱心に議論していた。「政治、経済、プロ野球や芸能など。新聞を使えばみんなの会話が盛り上がる」。さっそく、ほかの喫茶店で試すと、100日連続、毎晩やっても飽きない。

 その年の秋から各地でワークショップを開き、陸奥さんに代わって手ほどきするファシリテーターが全国に誕生。この1年半に日本列島100カ所余りで500回以上、参加者は延べ5000人以上に及び、陸奥さんも「すごい数やってくれてはるなあ」と驚く。

 スカイツリーを見上げる東京都墨田区で陸奥さんのワークショップに参加した。男女10人が3班に分かれ、新聞を手にすると、彼は言った。「いいな、と思った記事を三つ以上切り抜いてください」「単なる遊びの中から知恵や発見が出てきます」

 男子大学生(20)は手洗いタンクの写真付き記事を選んだ。バケツ状の入れ物の底に金具がついた手洗い用具だ。水洗式トイレが普及する前にはよく見られたが、学生は「僕は知らなかったので、なんだこれは、と思った」。同じ班の40、50代から「昔はけっこうあったのにね」の声。初対面のお姉さん、中年サラリーマンも和気あいあいだ。

 「ニュースはネットで読めば十分」という声が若年世代から聞かれる時代だ。陸奥さん自身も「実は新聞は読まない方でした」と話すが、読む、切る、話すというアナログ的な作業の良さに目覚めた今はこう考える。「ネット検索だと自分好みのニュースしか読みません。記事も偏食していれば情報のメタボ現象をきたし、健全とは言えません」

 さて、我々ワークショップの参加者は駅前の中華料理店へ移動し、互いに仕事や趣味について語り合い、例の手洗いタンクを知らなかった大学生は周りの人に「学生時代に夢中になったことは何です?」と真顔で質問している。異なる世代をつなぐ光景に、はたと気付いた。「さすが西成発祥だ」。私も大阪勤務のころ暮らしたが、心の垣根が低く、好奇心旺盛な人たちでにぎわう街だ。そのアナログの味わいが人を引きつけるのだろう。【城島徹】


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