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2014 年 2 月 4 日 のアーカイブ

コミュニティラジオ天神さんが西日本新聞社さんと連携して「朝活まわしよみ新聞ラジオ」実施!

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福岡県福岡市中央区大名のコミュニティFM放送局「コミュニティラジオ天神」さんが西日本新聞社さんと連携して「朝活まわしよみ新聞ラジオ」をやってくれました!

ラジオ局内で「まわしよみ新聞」を実施して、それを放送するというスゴイ企画w ぼくにはなかったこの発想ww 次回は2/18(火)とか。参加者募集中やそうなんで、ぜひともみなさん、ご参加してみてください~!m(_ _)m

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■2/4(火)朝活応援隊presents『まわしよみ新聞』at COM×ITEN
http://www.goodmorningtenjin.com/2014/02/04/2-4-火-朝活応援隊presents-まわしよみ新聞-at-com-iten/

今日の朝活は「まわしよみ新聞」!

これまでも西日本新聞のNEWScafeさんとのコラボレーションで行ってきましたが、今回は私、中嶋編集長(先日就任)がCOMITEN局として開催させて頂きました!参加くださったの編集員は、、、「まつぐん」「けーじ」「ミルキィなお」のお三方。皆さん、まわし読み新聞は初めてです。

今回は、初の試みとして、朝活の様子をUstreamで流しながら(音声なし)番組を進行し、所々でそのディスカッションの様子をONAIR!その様子はこちらからご覧になれます。。
http://www.ustream.tv/recorded/43427041

皆さんの様々な視点で、記事ごとに会話が盛り上がっていました。シリアスな記事もあれば、ぷぷぷな記事もあり、バリエーションが豊かです。最終的にPickupした記事は、『高級ビール』の記事。景気がお酒で回復すればウレピーね!という内容と、「くまもんの足袋」のお話。そして、お子さんの「夢」の話。とあるお子さんが将来の夢を語っているんですが、そのバックグラウンドと、視点の移り変わりに着目しています。そちらの内容もお聞きいただけますので、是非チェックしてみてください!
http://www.ustream.tv/recorded/43427644

次回は2月18日(火)を予定しています!皆さんのご参加、お待ちしています!編集員の皆さん、新聞をご提供いただいた西日本新聞さん、ありがとうございました!


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「東京の条件」と「大阪の条件」と

2014 年 2 月 4 日 Comments off

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昔、長崎歴史文化博物館にいったさいに驚いたのが歴代の長崎奉行の業績が非常に詳細に列記されていたこと。また「長崎奉行コーナー」なんてのがあって、「御白洲」まで再現してるんですな。
http://www.nmhc.jp/permanent.html#bugyo

長崎・出島貿易では長崎奉行が率先して輸入商品を詮議しました。珍しいものは長崎奉行がまず手にしたそうで、だから長崎奉行は面白い舶来品を手に入れて横流しできるので、儲かってしょうがなかったとか。実際に大儲けした人に「遠山の金さん」のオヤジの遠山左衛門尉景晋がいます。じつは遠山の金さんが活躍できたのは、父親がこうやって長崎で蓄財に励んで出世街道に乗ったからなんですが、兎に角、長崎のまちの人にとって長崎奉行は非常に大きい存在だったようですな。

江戸時代、大坂も長崎も同じく幕府の天領(直轄地)です。天領で一番偉いのは基本的には奉行。しかし大阪歴史博物館にいっても大阪奉行の名前なんてほとんど誰も出てきません。ましてや「大阪奉行コーナー」なんて出来るわけがない。大坂の場合は、大坂奉行なんでまるで相手にされていなかった。江戸時代には「お奉行の名さえ覚えず年暮れぬ」(小西来山)の狂句が流行ったぐらいですから。「新しい奉行が幕府から赴任してきたが誰も名前なんて覚えてない。知らないうちに、そういやもう1年ぐらい経つな・・・」といったような意味です。この狂句には奉行もカンカンに怒ったそうですが当時の奉行は今でいうと「大阪市長」みたいなもんでしょう。現在の大阪市民で橋下市長の名前を知らない人となると、これはなかなか珍しい。この政治や行政に対する、大坂人の無関心ぶりは凄いもんです。

なんでこんなことになったのか?どうも大阪という土地は基本的に町衆(市民)による自治精神が充実しているんですな。大坂の先輩格に堺がありますが、堺の会合衆なんかもそうなんですが、この自治精神は江戸時代、近世以前からあって、かなり根深い。では、なぜ堺や大坂に、これほどの自治精神が根付いたのか?色んな人が色んなことをいってますが、個人的には「歴史都市かつ海民都市」というのは背景として挙げられるのではないか?と思ってます。つまり畿内半島は日本の歴史の発祥地で、非常に古くから開けている。しかし大和や山背には長く権力者がいましたが、大坂にはほとんどいなかった。河内王朝(仁徳天皇陵のあの意味不明な巨大さよ)、難波宮(我が国初の本格的宮殿でした)などもありますが、大体、一朝で滅んでいる。これは中世・近世の大坂本願寺や秀吉大坂城もそうです。巨大な権力が君臨するが、どうも歴代、短命で終わっている。巨大な権力はあったが、滞在期間が非常に短い。「権力はアテにならない」ということを肌身で何度も何度も体験している。

また大和や山背は盆地都市で海がありませんが、大坂は「海民の都市」です。海民は常民・平民・農民のように土地があって、その上で計画経済するなんて生活ではなかった。海に出ても魚が取れるかどうかはわからない。非常に投機的で、ギャンブル的な集団です。さらに海は「船板一枚下は地獄」という厳しい世界で、船なんかも集団で操舵します。田畑も集団で耕作しますが、誰かが失敗してもそれほど致命的になりません。しかし船の場合は集団で操舵して失敗したら命がけです。必然的に団結性が強い集団とならざるを得ない。

それでいて海はまたどこまでも繋がっている。「流れ者」や「漂流物」なども多く、新しい文化を享受することに長けています。例えば琉球の「蛇皮線」(ジャビセン)が、初めて日本本土に入ったのは実は堺で、琉球では蛇がいたから蛇皮線でしたが堺には蛇はいなかったので犬猫の皮などで代用して、それが「三味線」(シャミセン)となった。琉球の蛇皮線自身、福建省の「三弦」(サンシェン)がルーツなんで「堺の隣は琉球。琉球の隣は唐」といったような隣町感覚が海民にはあります。平民のそれとはまるで違う。文化や人種、民族といった垣根を軽々と超えるのが海民の面白さで、これは権力や国家といった土地に縛られた支配構造に左右されません。自由を許容することを大切にする。

権力を疑い、仲間や身内を信じ、自由意志を愛する民。こういう三拍子が揃って自治精神というものが発達してきますが、大阪にはこれが歴史的に、そして風土的にあったから、江戸時代にして既に充実した町衆社会を実現することができた。しかし大阪の町衆社会は、その完成度が非常に高かったがゆえに、近代に勃興した「縦型の権力構造」である「国民国家」とは兎角、相性が悪いわけです。「大阪に市民社会はあるが国民国家はない」というのは本当の話で「大阪府知事??そんなん別にタコでええんちゃいまっか?」ってのが横山ノック現象で、「タコはさすがにあかんで。もうちょい若い威勢のええ奴でどや?」ってのが橋下徹現象です。タコから若者になっただけ、近代国家として進化した?といえなくもないのかも知れませんが、これは実は進歩したのではなく、伝統と誇りある大阪的町衆社会が退化した現れだったりします。無念。

要するに大阪人の政治音痴は致命的レベルで、今から近代的な国民国家になろうとしても、まぁ、無理だろうし、むしろ目指さない方が良いとぼくなんかは思ってます。むしろ現代大阪の問題と進むべきベクトルとは、縦型・垂直型の近代国民国家に骨抜きにされた、横型・水平型の近世市民社会を「どう再現するか?」ということに尽きます。これはしかし要するに、じつは「ほっとけばええ」んです。近代国民国家の崩壊を待つww 大阪人は、元々のOSが、スタンダードが既に「自治」なんです。その上から意味不明なソフト(近代国民国家バージョン3.1ぐらい←またこれが信じられないぐらい「古い」んです)をダウンロードして実装しているだけ。極論をいえば、これをゴミ箱に「削除」してしまえばいい。明治維新以降、150年は大阪にそういう変なソフトで動いてました。その後遺症で150年ぐらいは四苦八苦するかも知れませんが、しかし、150年あれば元に戻るだろうと。希望的な、楽観的な観測かも知れませんが、しかし、そういう意味で、ぼくは大阪という都市を、大阪人を信じている。

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21世紀型東京の公共をいかに創出するか?を考えて劇作家の岸井大輔さんが『東京の条件』を書きました。東京という都市の公共の担い手は、過去に一度、大きく変更された時がありました。大政奉還です。このとき「幕府」がいなくなりましたが、しかし東京はすぐに「明治新政府」を迎えたので、公共の崩壊は免れました。しかし、今度はそうもいかない。幕府に代わって明治新政府が見えていた時代と違って、いまは戦後民主主義に代わって、次はなにか?というのが全く見えていない。それでいて近代国民国家が自家中毒によってもろくも崩壊しようとしている。近代国民国家が無くなった時に、最も危険なエリアは首都・東京です。東京の公共の担い手がいなくなれば、それは想像以上に恐ろしい結果を招きかねない。次の東京の公共の担い手は誰か?どう、その担い手を育成すればいいのか?そこが描かれています。全東京人が読むべき戯曲です。

通奏低音として「活動」「仕事」「労働」「思考」の重要性を説いたハンナ・アレントの『人間の条件』があり、そこから導かれた岸井さんの小さな公共の組織論モデルは非常に面白く、ぼくなりに色々と考えさせられました。「應典院コモンズフェスタ2014」の24時間トークイベント「如是我聞」の中でも、この話になって「これは勇者+戦士+魔法使い+僧侶のトーキョークエスト最強布陣!」みたいなことで盛り上がりましたが、これは大阪でやる場合は、また別の布陣があるだろうとぼくは思っていて、それが「遊び人+遊び人+遊び人+遊び人のオーサカクエスト最弱布陣」。これは要するにテキトーにやいのやいのいいながら遊んでいるうちに、みんな顔見知りになって、やがて近代国民国家の崩壊がきて混乱するけれども「あ。なんかしらんけど、気がついたら、ええ感じやん」という「果報は寝て待てモデル」ともいえますw 岸井さん自身もよく「大阪だから住み開きができる。東京ではできない」と看破してはりますが、大阪はそういう悠長なことができる。条件として恵まれている(恵まれすぎているぐらい!)。だから危機意識がない。東京は切実です。そして、だから戯曲『東京の条件』が産まれた。

「東京の条件」と「大阪の条件」と。それぞれの都市にあった公共があるということです。


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■3/18(火)15時より「みらい館大明」にて『偶然を味方にする』ワークショップ&トークセッション(米光一成@ゲームクリエーター×陸奥賢@観光家×岸井大輔@劇作家)

2014 年 2 月 4 日 Comments off

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21世紀の東京型公共の在り様を模索した戯曲『東京の条件』の著者・岸井大輔さんが今回の企画の仕掛け人。『ぷよぷよ』『魔導物語』『バロック』などを手掛けたゲームデザイナーの米光一成さんが『思考ツールとしてのタロット』を手掛けてはるそうで、それとぼくの『直観讀みブックマーカー』を一緒にやってみよう!という企画です。3/18(火)15時より「みらい館大明」(東京・豊島区)で。平日の昼間からですが、ご興味ある方はぜひとも!^^

以下は岸井さんの記事とイベント告知文より。

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米光さんと陸奥さんのトークとワークショップを3月に池袋でしますよ。

ネットとかコミュニティの問題は、頭が悪くなることです。なぜかというと自分の意見と近い情報ばかりが入ってきやすくなり、ひらめきや思想の源泉となる、自分にとって不利な情報や、興味のない情報が入ってきにくくなるからです。

それを覆すためのアイデアが、偶然を味方にすること。

希代のゲームデザイナーとコモンズデザイナーによる、偶然を味方につける方法を体験し、自分の現場で役に立てる方法を検討します。

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■3/18(火)15時より「みらい館大明」にて『偶然を味方にする』ワークショップ&トークセッション(米光一成@ゲームクリエーター×陸奥賢@観光家×岸井大輔@劇作家)
http://www.facebook.com/events/1401051763483819/

偶然って、見方次第で、困ったことにも楽しいことにもなるものです。

「ぷよぷよ」や「バロック」などのゲームデザイナー米光一成さんは、タロットを考える道具として使うことを提案し、様々なワークショップを行っています。一方「大阪七墓巡り復活プロジェクト」や「まわしよみ新聞」の観光家・陸奥賢さんは、本の中で偶然指差した個所をネタに盛り上がるメディア遊び「直観讀みブックマーカー」を考案し、広まっています。どちらも、偶然の見方をデザインして、偶然を味方にする方法の提案です。

インターネットやコミュニティは必要でありがたいものですが、どうしても情報がかたより、考えが行き詰まり、鬱っぽくなりがちです。それを打開するのが、偶然と上手く遊ぶことではないでしょうか。

占いなどに活かされてきた偶然の見方を味方とする方法をワークショップで体験し、トークを通して考えてみたいと思います。

■日時:2014年3月18日(火)15時~
■場所:みらい館大明ブックカフェ
■参加費:1500円
■定員:30名
■お問合せ:kishiidaisuke@gmail.com(岸井大輔)

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【タイムスケジュール】
①15時00分ー 
ワークショップ「直観讀みブックマーカー」陸奥賢
②15時30分ー 
ワークショップ「思考ツールとしてのタロット」米光一成
③16時30分ー18時
トークセッション「偶然の観方を味方にする」
米光一成×陸奥賢×岸井大輔

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■米光一成
http://ja.wikipedia.org/wiki/米光一成

■陸奥賢
http://mutsu-satoshi.com/

■岸井大輔
http://www.kishiidaisuke.com/

■思考ツールとしてのタロット
http://blog.lv99.com/?eid=1081694

■直観讀みブックマーカー
http://tyokkannyomibookmarker.info/
https://www.facebook.com/tyokannyomibookmarker


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ビジネスピードに対抗するスロームーブメント

2014 年 2 月 4 日 Comments off

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ビジネスピードに対抗するためにはスロームーブメントという手がありそうです。つまり、なんでもゆっくりにする。逍遥する。揺蕩う。スローフード、スローツーリズム、スローライフ。「待てば海路の日和あり」「果報は寝て待て」「明日できることは明日やる」。

良い喫茶店ってなに?それは回転率ではない。コーヒー一杯で何時間でもいられる喫茶店こそが素晴らしい。顔見知りができて、対話が産まれて、友人や恋人ができる。哲学や恋愛や文化がはじまる。

スロームーブメントはお金は儲かりません。しかしお金では買えない「豊かな人生」がはじまる。かも知れない。

画像は奈良県里程元標。


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福武財団

2014 年 2 月 4 日 Comments off

福武財団から助成内定通知。感謝m(_ _)m

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なにわのナチュラリスト

2014 年 2 月 4 日 Comments off

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久しぶりに「熱い本」と出逢いました。大阪市立自然史博物館が2005年に発行した『なにわのナチュラリスト』。大阪が誇る市民学者の系譜。その人物紹介のコピーがなかなか秀逸。

「貝の大家はご住職 吉良哲明」
「淀川の畔に住んだアリ研究家 寺西暢」
「地域に生きたコケ研究家 中島徳一郎」
「堺のトンボドクター 尾花茂」
「日本のクモの戸籍を作った男 八木沼健夫」
「呉服商からカミキリムシ博士 林匡夫」
「ナメクジの視点+鳥の視点 児玉務」

…熱い。熱過ぎるぜ。オススメ!


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依網吾彦

2014 年 2 月 4 日 Comments off

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大阪で節分いうたら我孫子観音さま。この地の豪族・依網吾彦(よさみのあびこ)が百濟の聖明王から観音様を贈られて御堂を建てたのが始まりとか。西暦546年創建といいますから天王寺(創建593年)より古いww ほんまかいな?ですが信じるものは救われる。ほんまなんでしょう。多分。

依網というのが面白くて、これは「寄網」で、要するに網漁法をやり出した豪族のこと。古代人は魚を素手で取ってましたが、やがて釣具が発明され、しかしこれはなかなか大量には魚が取れない。網漁法が確立して、ようやく生計を立てられるようになったんでしょう。また網漁法は漁船の集団で魚を追い込みますから、コミュニティが産まれ、豪族化するものも現れてきた。こいつらの漁法は凄いぞ、というわけで「依網」の一族として名称が定着した。我孫子というのも網引子が転じたものとか。

日本全国、関東にもアビコの地名はありますが、恐らくはこうした一族に由縁するんでしょう。地名ひとつにも歴史、文化、物語があるもんです。


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